東映任侠映画120本斬り
著者 山根貞男
1960年代後半から70年代にかけて、高度成長まっただ中の時代に、ヤクザの世界を描いた作品群が量産される。鶴田浩二、高倉健、藤純子、菅原文太などがスクリーン上で活躍する姿...
東映任侠映画120本斬り
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商品説明
1960年代後半から70年代にかけて、高度成長まっただ中の時代に、ヤクザの世界を描いた作品群が量産される。鶴田浩二、高倉健、藤純子、菅原文太などがスクリーン上で活躍する姿は一世を風靡した。それらの作品を同時代に見続けてきた著者が、その面白さの秘密を探る。『網走番外地』『日本侠客伝』『昭和残侠伝』『緋牡丹博徒』などの人気シリーズをはじめ、隠れた名作や傑作を再発見する!
目次
- まえせつ──東映任侠映画の誕生からその後の展開と終息まで/興隆期 一九六三年~一九六七年/人生劇場 飛車角/人生劇場 続飛車角/ならず者/日本侠客伝/顔役/日本侠客伝 浪花篇/網走番外地/続網走番外地/日本侠客伝 関東篇/明治侠客伝 三代目襲名/昭和残侠伝/網走番外地 望郷篇/網走番外地 北海篇/昭和残侠伝 唐獅子牡丹/日本侠客伝 血斗神田祭り/網走番外地 荒野の対決/兄弟仁義/昭和残侠伝 一匹狼/網走番外地 南国の対決/続兄弟仁義/日本侠客伝 雷門の決斗/地獄の掟に明日はない/網走番外地 大雪原の対決/兄弟仁義 関東三兄弟/日本侠客伝 白刃の盃/博奕打ち/懲役十八年/解散式/網走番外地 決斗零下30度/博奕打ち 一匹竜/兄弟仁義 続関東三兄弟/博奕打ち 不死身の勝負/昭和残侠伝 血染の唐獅子/網走番外地 悪への挑戦/兄弟仁義 関東命知らず/日本侠客伝 斬り込み/侠骨一代/網走番外地 吹雪の斗争/兄弟仁義 関東兄貴分/絶頂期 一九六八年~一九七〇年/博奕打ち 総長賭博/博徒解散式/日本侠客伝 絶縁状/博奕打ち 殴り込み/獄中の顔役/侠客列伝/兄弟仁義 逆縁の盃/いかさま博奕/緋牡丹博徒/ごろつき/人生劇場 飛車角と吉良常/緋牡丹博徒 一宿一飯/新網走番外地/博徒列伝/緋牡丹博徒 花札勝負/現代やくざ 与太者の掟/昭和残侠伝 唐獅子仁義/緋牡丹博徒 二代目襲名/戦後最大の賭場/日本侠客伝 花と龍/現代やくざ 与太者仁義/日本女侠伝 侠客芸者/新網走番外地 流人岬の血斗/必殺博奕打ち/緋牡丹博徒 鉄火場列伝/関東テキヤ一家/昭和残侠伝 人斬り唐獅子/渡世人列伝/新網走番外地 さいはての流れ者/日本女侠伝 真赤な度胸花/血染の代紋/緋牡丹博徒 お竜参上/関東テキヤ一家 喧嘩仁義/博徒一家/新兄弟仁義/博奕打ち 流れ者/関東テキヤ一家 天王寺の決斗/シルクハットの大親分/遊侠列伝/日本女侠伝 鉄火芸者/新網走番外地 大森林の決斗/札つき博徒/昭和残侠伝 死んで貰います/シルクハットの大親分 ちょび髭の熊/日本侠客伝 昇り龍/新網走番外地 吹雪のはぐれ狼/転換期 一九七一年~一九七四年/博徒外人部隊/女渡世人/博奕打ち いのち札/関東テキヤ一家 喧嘩火祭り/日本やくざ伝 総長への道/日本女侠伝 血斗乱れ花/現代やくざ 盃返します/日本侠客伝 刃/暴力団再武装/緋牡丹博徒 お命戴きます/懲役太郎 まむしの兄弟/ごろつき無宿/女渡世人 おたの申します/新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬/関東兄弟仁義 仁侠/まむしの兄弟 お礼参り/博徒斬り込み隊/昭和残侠伝 吼えろ唐獅子/日本女侠伝 激斗ひめゆり岬/現代やくざ 血桜三兄弟/関東テキヤ一家 浅草の代紋/新網走番外地 吹雪の大脱走/緋牡丹博徒 仁義通します/まむしの兄弟 懲役十三回/関東緋桜一家/望郷子守唄/現代やくざ 人斬り与太/博奕打ち外伝/新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義/まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯/人斬り与太 狂犬三兄弟/昭和残侠伝 破れ傘/まむしの兄弟 刑務所暮し四年半/まむしの兄弟 恐喝三億円/まむしの兄弟 二人合わせて30犯/あとがき/東映任侠映画関連作品封切番組一覧
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今観ても面白い作品が多い
2022/01/25 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔「やくざ映画」を観終わった観客は、みな健さん(高倉健のこと)になった気分で映画館を出ていったという話をよく聞きます。(この本では「任侠映画」となっていますが、当時は「やくざ映画」といったものです)
「昔」というのはいつの頃からいうと、1960年代後半から70年代にかけての高度成長まっただ中の時代です。
何故その時代に「任侠映画」が多くのファンを集めたか、この本の著者の映画評論家の山根貞男さんは「任侠映画の反時代性こそが、経済成長の波の底であくせくと働く人々にとっては魅力的なものであった」と分析しています。
この本ではほぼ10年にわたる「任侠映画」の歴史を三つの区分に分けています。
「興隆期」(1963年~1967年)、「絶頂期」(1968年~1970年)、そして「転換期」(1971年~1974年)です。
この本で紹介されている180本の映画の最後は1974年公開の「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」ですが、この作品で主演を演じた菅原文太さんの「仁義なき戦い」シリーズは紹介されていません。
つまり、「任侠映画」というジャンルではないということかもしれません。
180本の映画を追いかけると、やはり鶴田浩二さんと高倉健さんの二枚看板の存在が大きいといえます。それと藤純子さん。
彼女が結婚を機に引退をすることになった1972年の「関東緋桜一家」あたりが「任侠映画」の潮目の変わり目だったのでしょう。
今でも「任侠映画」を観ることがあります。この本がそばにあれば、鑑賞の手引きになるのは間違いありません。
まさに「ご一緒させてもらいます」の気分です。
DVD購入の参考にしています
2023/07/19 15:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プログレ一筋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東映任侠映画が好きで、この本の解説を読んでからDVD購入しています。特に高倉健や菅原文太の作品が好きで、これからもこの本を参考にしていきます。