最後どうなるかドキドキ
2022/04/14 20:56
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投稿者:まお - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後までどうなるのかと結末が気になり、一気に読んでしまいました。
楽しく謎解きをしたい人には楽しめると思います。
意外にちゃんとしたパズラー
2021/12/04 21:19
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投稿者:みわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
易しい文章と軽やかで雑なギミックで、楽しく爆速で読み終わりましたが、推理モノとして出来がいいのが嬉しい驚き。人は見た目じゃないですね。前日譚も続編もありそうですね。
良質なファンタジーミステリー
2021/11/06 02:18
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
霊や魔力などの「見えざるものを見る」力で「物見の聖女」となっていたヴィクトリアだが、癒しなどの魔術が一切使えないせいで功績がなく、師を貶めたいライバルから聖女位剥奪のち追放の処分を受けようとしていた。
しかし、帝国の騎士が訪れ「真実を見るという物見の聖女の力を借りて、皇子かもしれないという自身の出生の秘密を明かして欲しい」と頼まれ、共に神殿を飛び出す。
見えないものを見る以外に何もできない聖女が帝室の謀略を暴くファンタジーミステリー。
本当にギリギリ最後までハラハラしたけど、面白かった!
ただ、「見えざるものを見る」力をまったく使っていないわけではないし、それが役に立たなかったわけでもないけれど、その力が今回求められた「真実」にはほとんど関係なく設定が死んでたのがとても残念かなぁ。
究極的にいえば、彼女でなくてもこの真実に至ることは可能だったなと思ってしまうから。
もうちょっと能力を活かした展開にしてほしかったけど、旧題が「無能聖女ヴィクトリア」だから、聖女としての能力と探偵としての活躍は元々別なのがテーマなのかもしれない。
でももっと霊を見たりっていうシーンあっても良かったよねぇ。
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投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
剣と魔法の世界かと思ったら、洞察力と推理力を発揮するストーリーでした。そして、真実は時に残酷。
続刊では(ありそうな雰囲気)、ロマンスもあるのかな。
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パズルを解いている感じで読める小説です。
辺境の騎士アドラスから自分が皇帝の実子ではないことを証明して欲しい(?)という依頼を受けたアウレスタ神殿の聖女のひとりであるヴィクトリア。
ヴィクトリアの聖女としての能力は、霊的なものが視え、話ができると言うこと。しかしながら霊を呼ぶことができるわけではなく、亡くなっているのにこの世を去ることができない霊とは大抵まともな話ができない。除霊ができるわけでもない。余り役立たない能力である。そのため、聖女の資格を剥奪されようとしているばかりか、そんな無能な身分で聖女に選ばれたのは不正があったからだと教会から追放処分をうけ軟禁状態なのである。ともかくも両者の利害が一致し、ヴィクトリアは教会を脱走しアドラスの住む辺境の国に向かう。
ハラハラドキドキの展開で一気読みで最後までいってしまうが、戦闘シーンも悪役の描写も淡々と描かれており、fantasyと言うより謎解き推理小説のおもむきな本である。敵役やライバルは登場するが、どうしようもないドロドロ性悪な悪役はでてこない。
ヴィクトリアの聖女としての能力は、やはりほとんど役立たず。謎解きの材料は包み隠さずでてくるので、読者もビィクトリアとイコールコンディションで推理ができる。自分でも推理しながら読むのが好きな人にはおすすめ。そうでない人でもなるほどね、というエンディングを読むことができる。
ちょっと変わったタイプの小説なのでシリーズ化があっても面白いだろう。忘却探偵シリーズ的なテイストがだせそう(世界観が随分違うが)。
「綺麗事と真実この世はこの世は救われない」とする主席聖女オルタナと、「偽りを塗り固めて至った先には、必ず綻びが生じる」とするヴィクトリアとの勝負の先が楽しみでもある。
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どの国家にも属さず完全独立を保つ〈アウレスタ神殿〉。病の治療、魔獣の退治、紛争の平定、災害の鎮静化、失せ人探しなど、神殿に在籍している各分野に精通した専門家によって、ありとあらゆる困難を解決に導く宗教組織。その頂点に8人の聖女がいる。聖女の末席に名を連ねるヴィクトリア。彼女は死者の霊魂や精霊・魔力現象など、見えざるものを視る眼をもつが、“視えるだけ”で癒すことも戦うことも、魔術も使えない。聖女となってこの一年は、さしたる業績もなくお茶を濁すばかり。後見人であった聖女筆頭が亡くなってからは神殿内の権力争いにおいて闘う前に敗れ、ついには聖女剥奪・神殿追放を言い渡されてしまう。聖女として絶体絶命の審問会。糾弾を受けるヴィクトリアの前に、アドラスと名乗るひとりの騎士が現れる。
「俺が“皇子ではない”ことを君の力で証明してほしい」「聖女殿。どうか、俺を助けてくれないか」
アドラスは自身の出生を明らかにするために、ヴィクトリアの異能がきっと役に立つという。ヴィクトリアはアドラスと共に彼の故郷へ向かい、出生の秘密を調べ始めるが、それは陰謀の絡む帝位継承争いの幕開けだった。皇帝妃がアドラスの母へと送った古い手紙、およそ20年前に殺されたという皇子――かつて王宮の最奥でおきた事件の謎、そしてアドラスの出生の謎を、物見の聖女ヴィクトリアがその力を使……わずに解き明かす!
アドラスの最近亡くなった母親マルディナや、彼女に意味深長な手紙を遺した皇帝妃クレマの霊から、〝視える人“ヴィクトリアが手っ取り早く直接真相を聞き出すことを期待したに違いないアドラス。だがマルディナもクレマもこの世に未練を残さず成仏(?)したようで、どこにも見当たらない。降霊…はできない。召喚…もできない。ヴィクトリアには視ること以外何もできない。心霊探偵やサイコメトラー的展開を期待させておいて、頼みの霊感をほぼ無用の長物にして、ある意味思い切った普通の謎解きものにしているところが面白い。
自分が見たいように物事を解釈してしまう先入観、真実は必ずしも人を幸福にしないという盲点。しかし偽りを塗り固めた先には綻びが生じる。豊かな観察眼と洞察力でそれらをみごとに見通し、すべての謎を解き明かした時、ヴィクトリアは紛うことなき「物見の聖女」として立つのだ。
いつだって事件は彼女を中心にしておこる、と言われるヴィクトリア。そして彼女に大きな波乱の予感をもたらすアドラスの、これからの物語に期待が膨らむ。サクサクとゲームを進められるRPGのように読み易いので、そこもおすすめの地に足ついたファンタジー。
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魔法も魔獣も、何なら呪いまで存在するファンタジーな世界観の物語だが、アドラスの正体に迫る部分は完全なるミステリものとして楽しめた。
ファンタジーなのにミステリ部分がしっかりしていたのは嬉しい想定外。
序盤からその片鱗が見えたので「おお、これは!」と俄然期待は上がったが、本当に予想以上だった。
特に真相が明らかになった時と言ったら。
素直に皇子なのか違うのかという論点に注目していたら、全く無防備だった方向からやってきた真相。
痺れました。
「そうきたか!」と。
白が黒に、その逆もまた、な展開。
思い込んでいたキャラの性格がひっくり返るその瞬間。
痺れました(二回目)
そんな真相を明かすのが聖女失格として資格を剥奪されかかったヴィクトリアだったのも、大逆転な感じですっきりできた。
無能ではないのだ。
アドラスは割とチートな戦闘能力を持っていて足止めが足止めにならなかったりする超人的なキャラ。
そんなキャラが終盤どちらかというと精神的に追い詰められるのは少し胸が痛かった。
自暴自棄になっていたというか。
そこからの逆転劇は本当にスカッとするし、様々な伏線が一気に活きる場面なので、是非見て欲しいと思う。
圧倒的劣勢からの一足飛びリーチ一発ツモみたいな感じ。
最高でした。
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とても読みやすく面白かったです。
聖女ヴィクトリアも 他の聖女たちから認められない存在
辺境の騎士アドラスも 周りからインチキくさく思われる存在
ヴィクトリアが謎を解き進んでいくと いろんなことが起こる。
最後には 昔王子を殺し損ねた呪術師ザザヤさんまで出てくる。
冒頭 イラストとメモで登場人物紹介していたが
あれは便利
これ誰だっけ? に役立ちます。
20年前に殺された王子の謎を解くファンタジー
この作家 春間タツキさん 他にもっとこんな小説書いてないかしら?
と探したくなります。
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後味よくスッキリ読み終えました。
このスッキリ感は主要キャラ達の性格の良さによるところもあるのかな? みな好感のもてるキャラ達で、次の活躍を期待してしまいます。ぜひ続編を書いて欲しい!
ミステリーxファンタジーらしいですが、ほぼファンタジーなので、がっつりミステリーを読みたい人には向いてないと思います。しかし、ファンタジーとしては面白い!
続編が出る事を期待して星4個!
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アドラス、冷静に猛進していくかんじが好き。ヴィクトリアがその異能で視たものはそれほど多くないけど、真実を見抜く力がかっこよかった。続編も出るのかなー
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ファンタジーの世界を舞台にした、ライトミステリーといった感じ。
さらっと読めるが個人的にはイマイチ。
シリーズ化されそうな感じではある。
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意外と面白かった!聖女さまの能力がショボい!みたいなところがあるけど、そのショボさをカバーする“先生”からの教えが聖女を聖女たらんとするところがただのチートよりよほど説得力があった。
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ジャンルとしては、ミステリーです。主人公が、死者の霊を見たり声を聞いたりできる異能持ちなのに、謎解き自体にはあまり活用されないのが意外でしたが、面白かったです。
真実を明らかにすることで、不幸になる人が増えるかもしれないけど、「他人と違うものが見えるからこそ、見えたものに嘘をついてはいけない(ついたら二度と信用されなくなる)」という師匠の教えが、きちんと主人公の芯になっているところに好感が持てました。(反発する聖女達の言うこともわからないではないですが)
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Kindleunlimited。
面白かった!しっかり重みを感じるファンタジーとキャラクターのコミカルさのバランスがとても好み。頼みにされていた特殊能力を結局ほとんど使わずに謎解きしていたのもすごく面白かったけど、「あ、そこはミステリしないんだ?」みたいなところもチラホラあったかな。犯人探しか!?ミステリパートか!?と思ったら普通に乱闘になるったり(好き)
みんなに見えないものを視たり、みんなに見えているのに誰にも見えていないものを発見したりのなかで、真実を見出していく聖女の今後の成長譚に期待。続き読みます。