聖女ヴィクトリアの逡巡 アウレスタ神殿物語
著者 春間タツキ(著者)
アウレスタ神殿の物見の聖女、ヴィクトリアは、霊や魔力を視ることができる。その力で、エデルハイド帝国の帝位継承にまつわる陰謀と、騎士アドラスの出生の秘密を明かしてから一ヶ月...
聖女ヴィクトリアの逡巡 アウレスタ神殿物語
商品説明
アウレスタ神殿の物見の聖女、ヴィクトリアは、霊や魔力を視ることができる。その力で、エデルハイド帝国の帝位継承にまつわる陰謀と、騎士アドラスの出生の秘密を明かしてから一ヶ月――。ついに帝国の皇帝が崩御し、十人の候補者の互選によって次代皇帝を決める継承選が始まった。だが、ある候補者の策によって、帝位を望まないアドラスが新皇帝として選出されてしまう。再投票のためには、候補者全員の同意が必要で、同意の交換条件として、皇帝の謎めいた死の真相を明かすことを求められる。ヴィクトリアは物見の力を生かし、真実を解き明かすことはできるのか・・・・・・?大反響の西洋風ファンタジー×ミステリ、第2弾!
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第二弾は逡巡
2022/09/06 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うららかなる音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「聖女ヴィクトリアの考察」に続く第二弾!
『違和感を放置するな』『矛盾を突き詰めろ』物見の聖女ヴィクトリアとともに、真実の探求へ引き込まれる物語。魅力的な人物が多数登場、めいめいが持つ枷の重さに、苦しくもあり、祈る気持ちで読みました。今後の展開、ヴィクトリアの活躍を楽しみにしています。
悩ましい問題だった
2022/08/25 04:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
霊や魔力を見る能力を持つ物見の聖女ヴィクトリアの物語第2巻。
前巻で帝国教会の権威が失墜して信用を失ったため、各国に中立と名高い聖女を皇帝選の立会人として要請され、帝国に留まることになったヴィクトリア。
皇帝の不審な自死により始まった継承選の策謀によって帝位を望まぬアドラスが皇帝に選ばれる。
ヴィクトリアが皇帝の不審死と策謀によって導き出された真実を追究する話。
読んでいる間ずっと「公平ってなんだろう」って考えてしまった。
タリヤの指摘もレーゼ皇女やアドラスの言い分も決して間違ってないよね。
実際、ヴィクトリアは中立というよりはよほどアドラスに肩入れして見えるし。
でも、自分を信じて手助けしてくれる人と、信じずに侮辱してきて話もきいてくれないような人に対して、まったく同じように変わらず接することが聖職者の持つべき公平性なのかな。
それって、恩知らずというのでは。
罪人を庇って真実を隠蔽するわけでなしに、真実を追究する過程で恩人の不利にならない情報を優先的に得ようとするのは、別に間違いではないのでは。と悩んでしまった。
まぁ、今回の犯人は結構反則的だったので暴かれた真相についてはずるいなぁなんだけど。
この世界の聖女は恋をするくらいはギリギリセーフかもしれないけど、結婚できないし不純行為も認められてないから恋愛的な進展は期待と不安でぐるぐるしてしまう。
アドラス側が自覚済みでも聖女という立場に配慮してすでに諦めているけど、でも傍にいたくて足掻いているというもどかしさが美味しくも切なくもある。
今後も共に行動する布石はなったから次巻以降も出るだろうけど、全然解決策見えそうにないのでどう決着をつけるのか楽しみだわ。