センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
著者 レイチェル・カーソン , 上遠恵子/訳
雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……...
センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。(解説・福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
珠玉のエッセイの文庫化を祝す
2022/04/23 23:54
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hachiroeto - この投稿者のレビュー一覧を見る
『沈黙の春』で有名なレイチェル・カーソンが子どもに向けて語った、自然の素晴らしさ。まさに珠玉のような一冊が、なんと文庫化されました。流麗な翻訳も見事です。
確か国語の授業で「沈黙の春」を読んで、
2022/07/10 02:18
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の身勝手な行動に憤りを感じたのと同時に、でもどうすればいいのかわからなかった記憶がある。この本は、自分が子どもに戻れるような感覚にしてくれた。私の中のセンスオブワンダーは幸いなことにまだ、生きている。苔という植物の不思議も、昆虫の美しさも、海が少し怖いことも感じているからだ。研究者の人が改めてレイチェルの話に対して心配していることは、なんとなく実感してきた。何故かって、地球の不思議を話すと、大抵の人はどうでも良さそうに私を見るんだ。気づいていないなんて勿体無いなあ
心に湧き上がる、言葉にならない何か
2023/06/27 15:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日、「八月の銀の雪」(伊与原新著、新潮文庫)を読んで地球の神秘というものに思いを馳せていたところ、ふと、随分前に一度読んだきりの「センス・オブ・ワンダー」のことを思い出した。
最初に通読した際には、七十ページ足らずの本編を読み終わった時点で「え、もうこれで終わり?」と若干肩透かしを喰ったような気分になった。その後は訳者あとがきや有識者四名による特別寄稿が掲載されているが、全体として文章がうまく自分の中に入ってこず、まとまらなかったのを覚えている。
しかし今になって何度も読み返すほどに、センス・オブ・ワンダー=「神秘さや不思議さに目を見はる感性」そのものも、表現も、素敵だと思えるようになってきた。
著者のレイチェル・カーソンは、様々な情緒や豊かな感受性の上に知性や知恵が育まれること、五感全体を研ぎ澄まして自然を感じることの大切さを説いている。そして自然のサイクル、人間を超えた存在に畏敬の念を感じることは、内面的な満足感と、生きていることへの新たな喜びをもたらしうると述べている。
これらを知ったうえで「沈黙の春」を読むと、害虫駆除について人間本位の考え方を押し通しただ化学物質を濫用するのではなく、自然界全体のシステム、生物学的な見地に基づいた対処法を見出すことを提唱した著者の考えもより分かりやすいのだろうなと思う。
美しいと感じるものに出会った時、人の心の中で言葉にならない何かが生まれる。
「美しい」「綺麗だ」と端的に語るだけではもったいないのだけれど、対象にふさわしい表現が見つからなくて、もどかしい。
しかし、うまく形をとらないもやもやしたそれは、暗黙知のように「自身にも分からないその人だけの独自の言語」として存在しているような気がする。
言語化の能力はあるに越したことはないし、個人的には羨ましいとさえ思う。
しかし、すべての事象を共通言語で語るには限界があるのではないか。
共通言語で語れないものがあってもいい。たとえ誰かと共有できなくても、自分の中で自分だけの言語として持ち続けることができたなら、それはきっとその人の生きる糧になると信じている。
「センス・オブ・ワンダー」という本に書かれた言葉のひとつひとつが自分の感性にはたらきかけ、言葉にならない何かが蓄積されていくのを感じて、幸福な読書をしたな、という気がした。
センスオブワンダーを五感で読む
2022/11/06 20:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:田中モナカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると、言葉が心に沁みんできます。五感に感じながら読みました。言葉を味わい、言葉を聞き、言葉を見て、言葉の匂いを嗅ぎ、そして言葉に触れる。そんな本です。しかも、それで終わりではなく、訳者のあとがきがまた素晴らしい。レイチェルの別荘を訪問し、海岸でレイチェルの見た風景の中に佇む姿に感動しました。グッときます。
hontoの方が推薦して下さったことに感謝しています。
子どもと一緒に森に出かけたくなる本
2022/08/14 06:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な本であることは知りつつも読んでいなかった本。思っていたよりずっと薄くて平易な語り口の本でした。著者が幼い甥っ子を連れて森を探検して植物を観察したり、海辺を歩いて生物を観察したり、お月様を一緒に見たりして、自然の不思議を不思議と捉える感覚の大切さを伝えてくれる本。大人になるにつれて失われがちな感覚を思い出させてくれて、小さい子どもと一緒に探検に出かけたくなる本でした。小さい子を持つお母さん・お父さんが読むと良さそう。
自然を身近に感じたくなる
2023/10/08 18:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mike - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然溢れる場所へ旅に行く前に購入して読みました。
季節ごとの空の移り変わりや、森の中で感じる街中では感じられないパワー、夜の虫の音色のメロディの移り変わりで季節の進みを感じる事の大切さをこの本から教わり、読後に向かった旅の中でもこの本のように、自然の豊かさをたくさん感じて有意義な時間を過ごす事ができました。
生きていく上で自然と共存していく事を考え直すきっかけにもなりました。
翻訳が上手いな
2023/06/14 01:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の生物学者が、最後に遺した遺稿ともいわれているそうですが……。遺稿であっても、なくても、文章の滑りがいいので、読みやすいです。コレ、翻訳がお上手なんでしょうかねえ。読んだこと無い方、一読を!!