紙の本
自給自足の生活
2022/09/19 20:27
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
必要最小限の収入で自給自足できることはして、人のつながりを大切にしながら、生活していく。主人公が、会社勤めをする仲間に、語る内容が印象に残った。最後が衝撃的で続編を早く読みたい!
紙の本
やっぱり甘い
2023/03/14 14:49
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の人に助けてもらってなんとか生きてるって感じでしょ。
悪いことではないけれど。
それで、自分は独立して自立してるって考えるのはどうかな。
法人作るのだって、結構お金かかるよ。
申告はどうするの?
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この小説を読んで一番思ったこと。それは、自分でできることは自分でやったり、自分にできることを増やしていくことはとても清々しく、こんなにも生きている実感を与えてくれるものなのかということ。無理は禁物だけど、少しずつでも自分でできることを増やしていきたい。
あとは、日常の「あたりまえ」を見直してみようと思った。お風呂は毎日入るけど、せめてシャンプーは一回にするとか!(今まで2回洗ってた…)
他にも、イノシシのことが知れて面白かった。イノシシが体の汚れを落とすために水稲に被害を与えていることや、ミミズが好物のために畑で掘り起こしをすること、赤トウガラシの匂いが実は苦手であることを知れた。生き物はみんな殺生して生きている。今の自分にできる一番身近なことは、食事の際にしっかり「いただきます」と「ご馳走さまでした」を言うこと。
生きる実感を得るためのヒントをたくさんくれた小説だった。
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入社1ヶ月で会社を辞めた文哉。父が遺した海が見える家で暮らすことになり、そこでは別荘の管理などを中心に生計を立てている。現地の人たちと交流しながら、そこの特産を販売したり、農作物を作ったりと気持ちとしては順風満帆だった。会社を立ち上げて、軌道に乗ろうとした矢先、大きな多風が直撃された。現地の人と復旧作業をしたり、かつての同級生と再会したりと、また新たな文哉の生活が一変していく。
「海が見える家」シリーズの第3弾です。今回は台風に襲われたのをきっかけに新たな進歩が垣間見れます。
初めてシリーズを読む方には、ここからだとちょっと物足りないかなと思いました。文哉の背景がいかに大変だったのか。その心理描写を把握せずに読みますので、なかなか表面的にしか感じないかもしれませんので、ぜひ前作を読んでからをお勧めします。
今作では、台風からの再出発だけでなく、新たな現地の人・同級生の登場といった交流も描かれています。それらに苦労していましたが、人生を投げ出さずに一歩ずつ向き合いながら、前向きに頑張っている姿に自分も少しずつ頑張ってみようと思わせてくれました。
メインは台風からの再出発ですが、個人的には同級生との再会の話が印象的でした。
人生はお金だけじゃない幸せもあります。都会とは違った体験や魅力が詰まっていますが、生活するとなると、持続することは並大抵のことではありません。
現地に行ってみないとわからない理想と現実。同級生との価値観の違いが、大人になってこそ感じるものがあり、しみじみと心に刺さるものがありました。
人それぞれ幸せを感じるものは様々です。相手とは違くても、それを批判することはナンセンスです。何が、自分にとって「幸せ」なのか。
今、いる立ち位置・場所が幸せなのか。答えは自分にしか出せませんが、模索しながら、人生を送ってみてもいいのではないかと思いました。
何も行動せずにじっといていたり、諦めるよりも、何か行動を起こすことで、化学変化が起きるかもしれません。
お金がなくても、幸せであれば、それで良いんじゃないか。
そんなことをこの本を通して、思うようになりました。
すぐに人生が変わるわけではありませんが、少しずつ変わっていくことで、人生が豊かになるかもしれません。
自分もちょっとずつ頑張ってみようと思いました。
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前二作よりも、自給自足とは・・・を考えさせられる内容で、まさに逆風の一冊。
前作では右肩上がりだったけど、確かに自然を相手にしてるとこういうこともあるね。
いかにも第4作もあると匂わせる終わり方なんだけどどうなんだろう。
追い風な感じの第4弾、期待しちゃう。
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前作に引き続き田舎暮らしとはなにか教えてくれる一冊。今回は都倉という新しいキャラクターにより、田舎と都会の考え方・生き方を対比させている。
次作もあると思われる終わり方で、次が読みたくなる。
都会で育った自分からすると、主人公の考え方から学べることが多かった。
故祖父母が田舎だったため、要所要所祖父母を思い出し、こんな事思ってたのかな〜とか思ったりした。
次作も楽しみにしてます。
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21.10.10~10.11
環境の変化で思考に変化が起こるのは当然。ただ、その人個人にもともと備わっている根っこの部分が、環境の変化に順応できるかどうか、どう順応できるか。それが良い方に順応でき、俯瞰的に見ることができればよい。
「独り」の持つ意味を考えさせられた。
幸吉さん・・・
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「食う」ということについて考えさせられた。
「食うということは、他者を食らうことでもある」本当にその通りだ。
生きものはみな殺生をして生きている。
それなのに人間は殺生を他人に任せている、自分が生きたいのに、生きるためなのに。
海が見える家シリーズの第3作はかなり深い話だった。
台風の直撃によって激変した生活、生きていくということの厳しさ、難しさ。
何のために生きるのか、いや、生きるために何をしていくのか、、
そして最後の最後、悲しすぎるよ、、幸吉さん
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シリーズ第三弾、今作は台風や野生生物により壊滅的な被害を受けた主人公たちが、自分を見つめなおしていく物語。
補修、農作物栽培、狩猟と地味な展開のまま終わるという、なんとも肩透かしな展開でしたね。
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シリーズモノの3冊目。思い切りはまってしまって次々読んだけど今回は主人公の文哉くんは上手くいかないことばかり。それがこのシリーズのいいところかも。
今回は『食っていく』ことの意味を掘り下げていく。
それにしても、これからのことをやっと決めたところで…
え?ここで終わるの?えー!気になる!
この終わり方はコミックみたい。次の巻がでるまでお預けなのね
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海の見える家の3作目。
今回は台風や猪の獣害。農家の跡継ぎ問題と、一筋縄ではいかない問題ばかり。会社を起こして農業を初めて、試行錯誤て少しずつ進んでいた文哉でしたが、自然の猛威ばかりはどうしようもない。台風で屋根が吹き飛ばされた家、荒れ地とかした山々と、人の力が、自然の前では無力であること。獣害に悩まされる農家。
結局、人は自然と一緒に生きていくしかないのかもしれませんが、学生時代の知人や和海の力を借りながら、前を向いていく。
食べることは他の生き物の命を奪うこと。
目の前の生き物に敬意や感謝の気持ちを持つことは大切なんだなと思う。近所のスーパーにいけば、当たり前の様に食べ物があることは、便利なようでいて、何か大切なものを忘れているのかもしれません。
と言いながら今の生活を手放せるほど、覚悟はないですが。
ラストの終わり方が不吉な感じがしたのは、自分だけでしょうか。
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今一番大好きなシリーズの最新作。
今作は海辺で活動するシーンがほぼなかったので、どちらかというと「山が見える家」でした。
全体的に雰囲気が少し重くて、令和元年房総半島台風をモチーフにしているであろう台風の壮絶さを物語っています。
もうとにかく、ラストの展開が悲しすぎて……
文哉がビワ畑を手伝う決心をしたこと、幸吉さんに知ってほしかった。
幸吉さんの喜ぶ顔見たかったな。
昨日まで普通に生活してたのに、こんな急なことってあるんですね。
と思ったけど、幸吉さん体の調子かなり悪そうだったしな。
ただでさえ体調が芳しくないところに、想いが通じてると思ってた息子に全否定されたらそりゃ悪化もするよね。
畑でその時を迎えたことだけが救いだと思うしかない……
幸吉さんの盟友市蔵さんも魅力的な猟師ですね。
イノシシを仕留めて愛情持って〆るまでの手さばきが匠すぎる。
肉を、命を食べるからには常に心に留めておきたいことです。
私は長く畜産業に携わってきたので、これは本当にいつも思っていることですが。
彰男さんと都倉くんにも頑張ってほしいな。
都倉くんも文哉から何を聞くつもりで来たのか、ヘソ曲げて東京に帰ってそれっきりになるかと思いきやちゃんと考えてるみたいなので。
ただ薄毛に関してはシャンプーというより遺伝によるところが大きいと思いますが。
あと彰男さん、なんか憎めないというか他人とは思えないわこの人。
自分ではそんなつもりないかもしれないけど、文哉はすごく行動力も発想力もある青年ですね。
だから彰男さんも都倉くんも惹かれて影響を受けてるんだと思います。
トンビと子猫のシーンでは、凪子ちゃんと子供たちが淡々としてるのが妙に怖かった。
トンビも食べなきゃ飢える、それが自然の摂理だというのは分かってはいますが。
恋愛要素はほぼない作風ですが、少しだけ進展(?)がありましたね。
前作で美晴と別れたシーンが今生の別れに見えたのがなんか悲しくて、もうやり直せないのか、今後は凪子ちゃんといい雰囲気になったりするのか……
と思ったら美晴からの連絡を実は楽しみにしてたっぽいし、別れたけどなんだかんだ仲いいですよね。
でも凪子ちゃんがナチュラルメイクするようになったのも可愛いし、彰男さんのことを思うと切ないし……
という感じで、次回作もとても楽しみです。
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続きが気になっての3作目。
何が正解かなんて誰にも決められない。だからと言って自分自身で決めることは難しくて、でも、それでいいんだと思う。なんてことを思った。
また続きが気になるシリーズが1つ増えた。
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逆境ってこういうことだったとは。一層たくましく前に進む文哉は地に足がつき自分自身の生き方に迷いが感じられなくなってきた。理想論的な側面もあるのかもだけどこうありたい。心にぽっと灯がともるお話は健在でこのシリーズ追いかけ続けていきたいと強く思った。
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文哉が言う「食っていく」ということ、市藏が言うあたりまえの「行い」はオイラにはわかりづらい、というか考えたことがない。食べ物を自分で育てたり、捕ったりするのは現実的ではなくて、お金で買うものだ。幸吉や市藏から出てくるようなの言葉をオイラも言ってみたいものだが、そうした経験がないのだから残念ながら想像しかできない。わかるはビジネスマナーや少しのパソコンスキルといったところで、幸吉や市藏のように人を唸らせる言葉にはなりえない。そんなかで市藏の「自分ができることをよそに任せてばかりいたら、生きることの意味がわかんねぐならねえか。実感できなくなるんじゃねえか」という言葉はオイラにもわかる。オイラは労働を売ってお金を稼いでいる。そのお金でいろんなモノを買ったり、サービスを受けている。都倉と同じだ。昔、井上陽水がCMで「くうねるあそぶ」って言ってたけど、全部お金で買ってるものばかりだ。まあ、サッカーしたりランニングしたりはお金に頼らず自分のカラダで楽しんでいるからオイラの生きてる実感は「あそぶ」にしかないことになる。