電子書籍
白魔の塔
著者 三津田信三
ホラーミステリーの名手、シリーズ第2弾!敗戦に志を折られた物理波矢多は、復興を縁の下から支える職に就こうと決意する。炭坑夫となるも怪事件に巻き込まれ、転身先に選んだのは海...
白魔の塔
白魔の塔 (文春文庫)
商品説明
ホラーミステリーの名手、シリーズ第2弾!
敗戦に志を折られた物理波矢多は、
復興を縁の下から支える職に就こうと決意する。
炭坑夫となるも怪事件に巻き込まれ、
転身先に選んだのは海運の要、灯台守。
新しい任地の轟ヶ埼灯台で待っていたのは“白もんこ”と呼ばれる怪異と二十年の時を超える奇怪な謎だった。
大胆な構成に驚く異色ホラーミステリー。
解説・杉江松恋
※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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紙の本
灯台守と白もんこ
2021/12/31 12:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後間もない日本が舞台の物理波矢多(もとろい・はやた)シリーズの第二作。
主人公の物理は、五族協和を信じて大陸へ渡り、満州の現実と敗戦に志をへし折られた青年。彼が戦後復興のために様々な現場で働き、そこで奇怪な事件に巻き込まれる、というのがシリーズの大枠です。
前作『黒面の狐』で炭鉱をめぐる事件に巻き込まれ、山を去った物理の新たな職場は灯台。灯台守という仕事の実際が細かく描かれ、これだけでも面白いくらい。
そのうえでホラー小説、推理小説としての顔を持つのですから贅沢な本です。著者には同じホラー+ミステリーの傑作として刀城シリーズがありますが、物理シリーズはそちらと比べて、よりホラー度が高いのが特徴。特に今作は実に不気味で、物理が言う
「嫌」というより「厭」な雰囲気が、人里離れた灯台には満ち満ちています。
紙の本
殺人のないミステリー
2022/08/07 15:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の物理の仕事は灯台守。冒頭の灯台の歴史の話が面白かったです。そしてその後に続く灯台に至るまでの山道でのゾワゾワくるストーリー。古典的なコワサでナイスです。全体的には面白くないわけではないのですが、このストーリー、まず何が謎なのかがわかり辛い。殺人事件が起こるのかと思いきや、そんな事件が起こるわけでもなく。かなり期待していただけに少し残念。それでも最後は、あー、そう繋がるんだというところは、三津田作品らしくて良かったかな。