- 販売開始日: 2021/10/14
- 出版社: 偕成社
- ISBN:978-4-03-727370-5
かげろうのむこうで 翔の四季 夏
小学生の翔は、ふとしたことから高宮さんと、その飼い犬トラウムと出会い、週に2回の散歩を頼まれるようになる。おばけの見える友達、仲がいい父と母、同じマンションに住む芸能人と...
かげろうのむこうで 翔の四季 夏
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商品説明
小学生の翔は、ふとしたことから
高宮さんと、その飼い犬トラウムと出会い、
週に2回の散歩を頼まれるようになる。
おばけの見える友達、仲がいい父と母、
同じマンションに住む芸能人とのやりとりのなかで
少年は、見えること、見えないことに思いをめぐらせる。
「じつは、たのみがあるんだ。もちろん、さっきのパンとは関係ないから、だめなら、だめだといってほしい。週に二回、朝、三十分、トラウムに散歩をさせてほしいんだ。もちろん、お礼はする。」
じつをいうと、ぼくはトラウムみたいな犬がうちにいたらいいと思っていたくらいだった。週に二回なら、いや、一日おきでも、やれると思った。朝なら、毎日だってできる。
「何時からですか?」
(本文より)
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『かげろうのむこうで 翔の四季 夏』
2024/09/01 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士山の見えるマンションに住む5年生の翔
公園で知り合ったおじさん=高宮さんに、夏休みのあいだ飼い犬トラウムの散歩をしてほしいと頼まれる
トラウムを連れて朝の散歩を始めた翔が、すれちがった男の人が気になって引きかえすと……
名前で呼び合う仲がいい父と母
人には見えないものが見える友人の涼
同じマンションに住む若い女優
《見えること、見えないこと
そのはざまで、もの思う少年の日々》──帯のコピー
300冊を超える著書を持つ斉藤洋が贈る“もの思う少年”の物語、第1作
「ふつうのサラリーマン」をめぐる理詰めの問答など、斉藤洋の真骨頂
[シリーズ一覧]
『かげろうのむこうで 翔の四季 夏』偕成社/2021年8月
『黒と白のあいだで 翔の四季 秋』講談社/2022年9月
『こえてくる者たち 翔の四季 冬』講談社/2022年12月
『見えるもの 見えないもの 翔の四季 春』講談社/2024年4月
4冊シリーズを予定して1冊目が偕成社から、2冊目以降の版元が講談社に変わったのには深いワケがありそうな……
えらく落ち着いている小学生と賢すぎるワンコ
2024/11/20 11:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生高学年の翔は知り合いになったおじさんの犬、ジャーマンシェパードのトラウムの散歩を夏の間引き受ける事になった。
翔には見えないもの(幽霊?)が見える友達の涼がいて…。
斉藤洋さんの物語に出てくる主人公は理屈っぽい人が多いと感じます。
作者の自己投影なのかな?
翔くんもえらく落ち着いていて、泥棒らしき男が自分のマンションに入って行く様子を見ても警察に通報をするのは思い止まり、様子見をします。
(普通は通報すると思います。犬が一緒だったから強気になれた?)
このお話自体はまずまず面白かったのですが、ひとつ気になったのは翔のお父さんとお母さんの描写。
なんかひと昔前の「お父さんとお母さん」のイメージ。
特にお母さんが自分以外の女性の話になると「その人、綺麗な人?」と不機嫌になり
「いやいや、君のほうが綺麗だよ」とヨイショしてもらうと機嫌が治るというくだりは、今の女性には反発を喰らいそうです。
そんなあからさまなヨイショで機嫌良くなるわけない、馬鹿にしてるの?ってなるか、
そもそもいちいち他の女性の話が出るたび「その人は自分より綺麗な容姿なのか」と考えてる女性もちょっと…と思われそう。
作者の身近にいる女性がそんな人ばかりなのだろうか?