戦争獣戦争 下
著者 山田正紀(著)
漂流叛族から選ばれた戦士〈異人(ホカヒビト)〉。彼らはその身体に彫られた刺青を三次元化させ使役することができるほか、世界に二体存在する四次元生命体〈戦争獣〉を扱うことがで...
戦争獣戦争 下
商品説明
漂流叛族から選ばれた戦士〈異人(ホカヒビト)〉。彼らはその身体に彫られた刺青を三次元化させ使役することができるほか、世界に二体存在する四次元生命体〈戦争獣〉を扱うことができる超人である。朝鮮戦争、ヴェトナム戦争……地球上で戦争が起こるたびに戦争獣はその力を増していく。争い合う彼らの向かう先には、すべての文明と人類を消滅させる最終・究極戦争の存在があった。異人たちは時空を跳梁し人々を滅亡から救うため奔走する。戦争とは一体何か、人々は争いをやめることができるのか。縦横無尽に描かれる、巨匠渾身のハードSF。/解説=藤田直哉
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
だから何なの
2021/12/08 22:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
物事を多角的に見ると、同じものを見ていても違うものに見えてくる。
一つの林檎を見ていても、打ち上げ花火を上から見るか横から見るかで変わってくるようで、違うものになってしまう。
今作の構成は、一つの出来事を違う視点人物の目で見たらこう解釈されるという例の羅列であり、使い古された手法ともいえる。
この小説の読みづらいのは、登場人物たちが自分勝手に時間をあっちこっちに飛び回る上に、死んだり生き返ったりを繰り返すからだ。
そのことについての説明は、ただ単に、彼らが「異人」であるとう一言しかない。
さらに、主人公たる2体の戦争獣がどうなったか、ただ単に「どんな決着を迎えたのか誰も知らない」の一文だけである。
あまりにも無責任。
まあ、「神狩り」「神狩り2」を読んだ人なら分かるだろうが、それこそが山田正紀なのである。自分自身の考察にはまりこんで、読者はどうでもいいのだろう。
それでも彼の小説を、性懲りもなく読んでしまう自分が悲しい。
余談ですが、作中で一番感動したのは中原婦長の再登場のシーンでした。