ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢
著者 菊石まれほ(著者) , 野崎つばた(イラスト)
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第3弾★! ――あの日、自分は選択を間違えた。 エチカ自らの意思で抱えた、ハロルドの敬愛規律にまつわる秘密。その重...
ユア・フォルマIII 電索官エチカと群衆の見た夢
商品説明
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第3弾★! ――あの日、自分は選択を間違えた。 エチカ自らの意思で抱えた、ハロルドの敬愛規律にまつわる秘密。その重圧からか、電索能力が突如急低下してしまう。 電索官としての復帰が絶望的な状況の中、一般捜査員として新事件の捜査に臨むエチカ。そこで目にしたのは、新たな「天才」と組むハロルドの姿で――。 エチカとハロルドが別々の場所で追うのは、「思考をのぞける人間」を自称するハッカー〈E〉。ネット掲示板に国際刑事警察機構の秘匿事項を次々書き込み、【真実を追求せよ】とユーザーを扇動する〈E〉の真の標的とは――!? 【STORY】序 章 仮面第一章 千切れた糸第二章 交錯する夜第三章 火の花第四章 群衆の見た夢終 章 虚構
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今回はエチカよりもハロルドの変化に注目
2022/01/09 02:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻でハロルド達RFモデルの秘密を知り抱えてしまうことになったエチカ。
自分が秘密を知ってしまったことをハロルドに気付かれてはならないというストレスを制御できず、電索能力が低下して電索官から異動になり、ハロルドとパートナーを解消することになる。
望まず離れることになってしまった二人が、それでも意外と問題なくやっていけることに気付き、だからこそ互いを強く意識して思い出してしまい、特別な存在だと認め合う話。
今回の事件は比較的手口と犯人がわかりやすいが、二人の葛藤と心の成長を描くには非常に効果的だった。
この作品が毎回描いてくる人とアミクスの違いと互いに理解し受け入れることができるのかっていうSF問題、いつも考えさせられて面白い。
かつてアミクスとして人を傷つけることができなかったから目の前で父と慕った人が嬲り殺されるのを見ているしかできなかったハロルドが、エチカが死にかけているのを目の当たりにして、システムと騙しプログラムを改竄してアミクスとして逸脱した行動をとったあのシーンは胸熱だった。
1巻目であんなにイライラしたのはなんだったのかって思うくらい、ハロルドくんの成長が著しくて読んでて楽しい。
股にかけて
2021/12/14 01:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観が根底から揺らぐような、
2巻からこっちに振ってくれてよかったよ、という展開。
ただそこからにじみ出る、内輪感。
黒幕になりそうな人物は展開上ひとりしか挙がらないし、
そもそもの原因になったところも同じく。
国際警察の捜査官という主人公で、
事件の方からやってくる環境。
舞台もヨーロッパを股にかける感じで大きい。
それなのにやけに小さい人物相関図が、
どうにも居心地が悪い感じを提供してくるイメージ。