紙の本
ミニシアター好きの方に是非。
2022/04/24 23:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨の平日、午後4時にミニシアターで同じ映画を観る6人の観客。6人の目線を通じて、自分も一緒に同じ映画を観ている気分になる、雰囲気抜群の1冊です。この本を読んだ多くの方がそう思うであろうが、作中で上映される「夜、街の隙間」という映画、是非とも観てみたい。
紙の本
シアター
2022/03/08 11:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀座のミニシアターで同じ映画を偶然見ていた6人のお話です。6人は、何の関係もないはずなのに、なぜか関わっているという設定がとても素敵だと思います。
紙の本
ミニシアターの静かな暗闇の中で
2022/01/03 08:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀座のミニシアターを舞台に「夜、街の隙間」という映画を観に来た6人の観客が様々に思いを巡らせる物語......映画館という静かな暗闇の中では思いも穏やかで、心地良く味わえました。読み進めるうちに「夜、街の隙間」も自分の中で「こんな映画かな?」というイメージが膨らんでいきますね。
投稿元:
レビューを見る
ある映画を見る為に映画館に集まった6人それぞれの物語。大きな事件があるわけじゃないけど、ゆる〜く繋がり、映画のストーリーとも重なる。改めて日常が大切なのかなと。良かった。
投稿元:
レビューを見る
作者あとがきの”ミニシアター大好き”という一言が全てを物語っている、ミニシアター愛を感じる作品だった。シネコンにはない、ミニシアター独特の雰囲気を感じた。劇中の映画は行定監督のきょうのできごとを思い出した。
投稿元:
レビューを見る
小野寺さんは好きな作家さんで 何冊か読んでるけど 1番読みにくい感じでした。
映画の中と現実が 交差してる感じで 時々登場人物の関係性がごっちゃになってしまいました。
「夜」をテーマにした作品あるし 小野寺さん自身 夜が好きなのかな
投稿元:
レビューを見る
話題作の上映ではなく、ロングラン上映でもなく。ミニシアターで一週間だけ公開された、二年前に亡くなった監督の追悼上映会。
大きな事件も、感動にむせぶシーンもない。ただただ夜の銀座で流れる時間と、そこにいた人たちの、小さな小さな物語を描いた映画をたまたま同じ時間に観た六人の人たちの、人生のワンカット。
六本の線がバラバラに緩やかに交わり、そして緩やかに離れていく。
なんだろな、このゆっくりとした居心地の良さは。小説の中で自分も寝ころんでぼんやりと来し方を思うような。
ひとはひととのかかわりで自分の人生を彩っていく。人生のどこかで袖振り合っただれかとの邂逅。
小野寺さんの優しい目が、今の自分の寂しさを照らしてくれるようだ。蛍光灯ではなく、白熱球で、ぼんやりと温かく。いいなぁ。あぁ、いいなぁ、こういうのって、とそう思いながら一章ずつゆっくりと読んだ。
投稿元:
レビューを見る
小野寺さんの新作は、銀座にある映画館で上映される映画に絡んだご機嫌な群像劇だった。
2年前に亡くなった末永静男監督の追悼として1週間上映される『夜、街の隙間』。明日が最終日となる水曜日、午後4時50分の回。場内には6人の観客がいた。それぞれがこの映画に、そして監督に思い入れがある。作中劇としてこの映画のシーンを折り込みながら、人々の過去と現在が描かれる。
シネスイッチ銀座は40年近く前に通ったな(通っていた頃は違う名前だったかもしれない)。懐かしい。いやあ、映画って本当にいいもんですね(^o^)。
投稿元:
レビューを見る
正直な感想として、難しい話でした。しかし、そんな中にも小野寺氏らしく、しんみりと泣かせる部分も。
年を重ねるにつれ、人に興味がなくなっていく自分がいます。それはそれでとても楽です。けれど、あの人は今は何をしてるのだろうか、と過去を思い出すことは多くなりました。時が経っても、自分と同じように相手にもそういう瞬間があるのだろうかと思いを馳せます。
2021,12/13-18
投稿元:
レビューを見る
映画監督の追悼上映を同じ時に観にきた六人。
其々の気持ちを抱え、当然ながら見る視点も違う。
だけど同じ場所で同じ時に同じ映画を観るという事が何故か不思議に思えてくる。
現実と映画の中が繋がり、意識しないと流されそうになる。
本も映画も同じでも皆違う、そんな事を思った。
投稿元:
レビューを見る
ある監督が亡くなって2年。その追悼上映をしようと、作品の舞台である銀座で一週間限定で上映が実現した。
最終日の前日、16時50分の回では、六人の観客がいた。それぞれ観客など一人ずつにスポットをあて、それぞれがどのような人生を歩んできたのか。映画の場面を添えながら、一人一人を主人公に物語が始まる。
小さな映画館ならではの居心地さや温かみがあり、ゆっくり時間が流れているかのような感覚がありました。
今や、シネコンと呼ばれる映画館が大半で、小さな映画館が減少傾向にあります。
シネコンにはないコアな作品だけでなく、映画館の中の雰囲気がノスタルジックな部分もあって、味わい深い部分もあります。
今は〇〇時に上映ときっかり時間が決まって入場しますが、昔はいつでも入場できるので、作品の途中から入って、次の回の見ていない部分だけ見て帰るというのをした経験があります。そういった記憶が読んでいて蘇ってきました。
物語の内容ですが、観客や映画館のスタッフ、それぞれにスポットを当てて、その人が主人公となって物語は進行します。
特に大きな盛り上がりや起伏もなく、しっとりと淡々と過去を語っていくので、退屈かなとちょっと思ってしまいました。観客同士、直接繋がりがあるというわけでもないですし、といって全く繋がっているわけではありません。
ある監督作品を中心として、それに影響されたそれぞれの観客。一つの映画でも、今までの人生経験があるからこそ、心に響くのは多種多様です。
作中では、印象的な映画のシーンが描かれるのですが、なかなか文字だけで魅力的な映画を表現することは難しい印象がありました。でも、どんな作品なのか気になりました。
映画館での雰囲気、映画の内容、観客の人生などあらゆるものが相まって、大人向けの小説かなと思いました。
内容を深掘りすることはちょっと難しかったですが、個人的には昔の映画館の記憶が蘇ってきて、じんわりとさせてくれました。
最近行くことがなくなった映画館。久しぶりに行ってみようかなと思わせてくれました。
投稿元:
レビューを見る
良かった、今年最初に読んだ小説が本作で良かった。
人間を信じられる、真摯に生きることを信じられる。
たとえ、ちょっとした行き違いがあったとしても、
お互いを決して悪く思わずに済む。
そう思えたから。
投稿元:
レビューを見る
「夜、街の隙間」という映画、見てみたい。
小野寺さんのミニシアター愛が滲み出ていた。
小野寺さんは、人と人を繋げるのがとても上手いと思う。
そこでそう繋がるのね!っていうのがワクワクする。
寂しい映画館なのに、裏の話を知ると温かみを感じる。
2年くらい映画を映画館で見ていないので、映画館に行きたくなった。
投稿元:
レビューを見る
こういった架空の名作を讃える作品にありがちなのだが、名作なのであろう『夜、街の隙間』が全然面白そうに思えず、ストーリーの雰囲気に入れない。
投稿元:
レビューを見る
亡くなった監督の映画「夜、街の隙間」が、銀座のミニシアターで1週間の限定上映される。
1995年放映だった映画。
平日の夕方で雨、だからか観客席は年齢も性別も違う六人のみ。
そこから話しは始まるのだが、映画の俳優たちのセリフと見ている人の今の気持ち、過去の出来事が交互に織り混ざっている。
スクリーンでは、夜の銀座、静かなのに強烈。
闇に包まれることで生まれる安心感。
夜と街とジャズを解け合わせて、さびしくもあり、愛しさもあり、などが映し出されている。
そして映画を観終わったあと
誰かを愛したくなる映画だと…。
これまでで一番だと…。
観に来て良かったと…。
六人みんながそう思うのだ。
しばらく映画は観ていない。
コロナ禍になってからは、2回だけ。
以前は、週一で観に行っていたが…。
また、映画を観たくなった。
そう、スクリーンで観たいのだ。