キャラメル味の恋と幸せ【SS付】【イラスト付】

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人と獣人が共存する世界
（獣人の方が下に見られている）
リスの獣人のマウロ
貴族のジャック

マウロの境遇は本当に切ない
彼が自己肯定感が低いのは仕方ないと思える境遇が
きちんと書かれているだけに切ない
生まれも、生育環境も、
そして自分が負った罪も。
（親切心から騙されてしまったのですが、
その罪もそこまで…と思えるくらいなのですが
マウロの気持ちもわかるから余計切ない）
そして、新しいところでは過ちを犯さず、
人の役にたち生きたいとある意味とても前向きなのです。
マウロの良いところは自分を深く責めた村人たちを否定しないところ。

ジャック（の正体は大体すぐにわかるのですが）は
「他人を愛せない」
家族にすら情がわかない彼がマウロに惹かれていく気持ち
ジャックのそんな気持ちをマウロは誤解しているから
なかなか気持ちが通じ合わない
あんなに甘々な言葉と囲い込みされているのに
伝わらないジャックがちょっと気の毒に思ったり
もうお好きだろうーーって読んでいてやきもき
（マウロが健気で早く気づいてーって思ったり）
そんな具合に最後まで
最後のマウロが自分の気持ちに気づいて
でも離れなければなところは本当に切なくて…
ぎゅっと抱きしめてあげたい気分に。
なので、最後の舞踏会のシーンは
両方に良かったねぇって思ったしだいです。

甘さががあふれるキャラメルのような味の
読み終わりの物語でした。
マウロの人生がこれから甘い味で満たされますように。

☆3.5評価の4です。

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投稿者：おはな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

リスの小さくて健気なイメージ通りのマウロが、マウロに会って愛を知ったジャックと幸せになるストーリーです。
おじいさんに貰った上着のエピソードと、カシスのキャラが気に入りました。
あと、ズミヤーに攫われて熊の獣人に渡されたリスの赤ん坊が救出されてるといいなあと思います。

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投稿者：桜橘　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

リス獸人のマウロが健気で、めちゃくちゃいい子。
住んでいた森からでていかなくなってしまった事件も、マウロの優しいのにつけこまれてのことで…マウロは消えない罪悪感と烙印を持って、それでも頑張って生きて。市場の中に小さな店を出して作って売ってる胡桃のタフィーが美味しそうだった。
貴族のジャックと知り合って成り行きで同居する事になったけど、服を仕立てるところで、しっぽを隠したいマウロと隠さないで良いと出てる服を作って着せるジャック。
リスのしっぽってしまうの大変そうだよな～と想像してしまった。人間と獸人、一応平等とはされてるけど、どうしても獸人だと軽んじられてるから隠したいよね。
最後の事件に、マウロの過去のことがまた関わってきてすごくハラハラした。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

罪を背負いせめて人のためになることをしようと贖罪の気持の強い受けは健気というより痛々しく切ない。
人を愛せない王子は不遇で健気なリスの獣人と付き合ううちに心を溶かしていく。健気で良い子が幸せになる話は大好物だ。