紙の本
一旦終了
2024/02/11 17:13
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この後、神武以降の物語も描く予定とあるが、今のところ描いてないのかな。
後書きとおまけ漫画とエッセイ付き。
サイレント漫画として楽しんでもらえるよう、描いたらしく、言葉がわからない、アニメーションのようなって、私の感想は、正解だったらしい。
海外に紹介するとしたら、カトゥーンになるのかな?
続編がないのは、政治情勢の変化なのか、商業的理由か。
(本書は東日本大震災直後に始まってる)
これまでに比べて、人間味が増してきた、神と人間の境目、神側の物語。
紙の本
続きもあるといいなあ。
2017/01/17 18:04
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はニニギノミコトといいウミサチヒコヤマサチヒコの兄弟喧嘩といい、感じの悪い神様たちのお話。ニニギはお祖母ちゃんのアマテラスに似ているのに目付きや口の形だけで性格の違いが伝わってくる。
アメノウズメとサルタヒコ、コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの仲の良さには和んだ。
巻末付録にはスサノオ主役の短編カラー漫画。スサノオはけっこう無茶苦茶やってる神様だけど、なぜか愛嬌がある。オオクニヌシが来た時に娘と二人暮らしのように描かれていたのは、クシナダヒメには寿命が来て、スサノオが会いたがっていたお母さんの国に行ってしまったんだろうか。
あとがきが漫画論としても面白かった。続きもあるといいなあ。
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面白かった!
ギリシア・ローマ神話にしても神様ってなんて無茶苦茶な♪
気に入った女子(おなご)には一生懸命、
気に入らぬ女子(おなご)には残酷で。
読んでも読んでも面白い。
友人同士でどう解釈したかを反芻するのがまた楽しい。
舞台となる九州から中国、伊勢まで旅したい。
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ボールペンで描かれた古事記、第三弾。
天孫降臨から、海彦・山彦を経て、トヨタマまで。
古事記本編でいう「神代」がコレで終わります。
ニニギノミコトの辺りから人間味も増してきていて、
人と神との融合を見てとることもできます、なんて。
また、様々な形で現される婚姻の系譜は、
国々が統合されて「ヤマト王権」となっていた過程とも。
婚姻をシンボリックに使っている辺り、殲滅戦ではなく、
話し合いでの、緩やかな融和を重ねていったとの見方も。
なんとなく、この時代の「合戦」の目的を洗い出してみるのも面白そうな。。
そうそう、この先の「人代」については未定との事で、是非読みたいところです。
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石長比売がモアイとは! どんなビジュアルだろうと期待と不安半分コで見てみれば予想の遥か斜め上で、やられた!と思うと同時に笑ってしまった。確かに石だわな。シリーズ全編で感心したり感動したりホロリとしたりと実に実に楽しませてもらったので、ついに完結かと少し寂しい気持ちになったが、あとがきによればいつか必ず続きを書くとのこと。おお! 待っています!
あと、こないだ出た『鬼灯の冷徹』8巻の第61話「浦島さんちの曖昧太郎」の直接の元ネタが出てくるので、『鬼灯の冷徹』読者もぜひ読んでみればと思うんだがどうか。
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「神代編」完結ー。すばらしいの一言に尽きてしまって、どうしよう。
「人代編」もぜひ早々に着手して欲しい。
ところで最終巻、なんで表紙がアメノウズメなの(笑)ニニギが裏にいるならホヲリじゃないのかー。背表紙ちっちゃ(笑)
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神代編完結。とても至福の時間でした。
また一から読み返そう。
人世編、楽しみに待ってたいと思います。
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あとがきが素晴らしかったのでメモ。「誰も歩いていない町でも、風にも雲にも日差しにも川にも、神々が宿っているのでした。いつだって、誰だって独りぼっちになる隙間なんてきっとないのだ、と思いました。」
素晴らしい大業を終えられてこの言葉が出る、こうのさんを本当に尊敬します。
人代編、ゆるゆると待ちたいと思います。
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三月の読書は、これにしよう。
じっくりと読んでみよう。
伊豆のほうに小旅行に出かけます。
国内旅行は、伊豆に始まり、伊豆に終わると聞いた事があります。
古事記とは、関係ないのですが・・・
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最新刊。古事記は色々な方の版を読んだ事があるのですが漫画でしかも原文と言うのは新しいなあ。確かに原文は良くわからないですが絵が着くとわかりやすい。まあそういう意味では古事記は有名なエピソードが多いのでわかりやすいということもあるのだと思います。我々の祖先も似たようなことをやったり思ったりしてたんだろうなあと思うと人間と言うものはあまり変化の無いものだな。感心するし、感動したりもするのです。
続きも気になります。楽しみですね。ただこれだけ登場人物が増えてしまうとなかなか描き分けが難しいでしょうね…と思いながら最後の人物相関図を見ました。
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二年の大作完結。ボールペンでもここまでかけるという衝撃。希代のストーリーテラーによる現代人のための古事記読み下し。
愛らしく楽しい登場人物として描かれる神々の物語。
漫画というツールを十二分にいかした創作だと思う。漫画好き、ファンタジー好きは3000円だして揃えるべき。
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神代編完結。
あとがきにもある「絵のみで展開させる手法」がぴったりだと思いました。
たくさんの神々のイメージをうまく捉えていたり、一方的な悪役に描かないかきかたをしていたりと、読後感がよかったです。
(トヨタマヒメの産屋をホデリも一緒になって作っているシーンは、兄弟の確執が薄れていることをさりげなく表していて、ほっとしました)
付録の「おとうと」は、姉弟の性格がよく出ていて、ホロッと泣けつつも笑えました。
ぜひ人代編も読みたいです。
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待 っ て ま し た ! 最 終 巻 !
ニニギ降臨~神代の最後までを収録されています。
前巻・前々巻と比べて、物語のスケールが大きくなった感じがします。これはおそらく、今まで高天原と葦原中国(と黄泉国)のみであった舞台に海が加わったからなのでしょうか。
雲を割って地上に向かうシーン。海と地上に繋がる道を閉じてしまうシーンは非常にダイナミック。
いつか、先生の描かれる人代編も楽しみにお待ちしております。
……前二巻と比べ、主人公がコロコロ変化する印象を受けたのは、アメノウズメノミコトにページを割いていたから+神孫から「寿命」という期限がつくようになり、死ぬ=世代交代が進むようになったから でしょうか。
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(No.13-12) 完結編です。
神話は実際にあったこととは違うのでしょうが、古事記もこのあたりに来るとこの地を征服していったという歴史的雰囲気が濃くなっていくように感じられました。
そして「うみさち・やまさち」としてよく知られている、ホデリの命は漁夫、ホヲリの命は狩人。神様なんだけど何だか普通の人っぽくなりました。
この方たちは三兄弟だったとは知らなかった。三つ子。最初に生まれたのがホデリの命、次にホスセリの命、最後にホヲリの命。
え~っと、ホスセリの命はどうなったの?生まれたということしか書いてない。もうそれっきりというのがすごく不思議。名前だけはあるんだから。
天皇家の先祖だから、古事記が編纂された当時はもっと身近な存在だったはずなのにな。最も先祖だから、割愛しないで名前だけでも残したのかも。
私は「うみさち・やまさち」の話は嫌いでした。だってやまさちの仕打ちはひどすぎるもの。でもこうのさんが欄外に書いていたことを読んで、古事記って不思議だなと改めて感じました。
これを読んだら、たいていの人はホヲリの行為に対してドン引きしちゃうと思う。
歴史は勝者によって作られるという言葉がありますが、時の政権が編纂したのですから、直接の祖先であるホヲリをもっと魅力的に描き、ホデリを悪者にすることも出来たはず。
ホデリには非がないのにホヲリの策略に負け、結局ホヲリに仕えることになった過程を古事記に残すことには意味があったのかもしれません。
ここでは兄弟になってるホヲリとホデリは、実は別の部族と考えられるようなので。
出雲の国譲りも、古事記を読む限りは無理やり国を譲らされたとしか思えないような書き方だった。
同じような時期に二つの歴史書が編纂されたのは、征服された側の人達も納得するような歴史書も必要だったのか?それともそういうものを残したい人達もある程度力があったからなのか?などと想像しました。
古事記はここまでが三分の一。今まで私が読んだことがある抄訳もここまででした。この後の「人代編」は複雑で悲壮なので、こうのさんもこれで終わりにするつもりだったそうです。でもいつか続きを描きたい気持ちになられたとか。
このぼおるぺん古事記を「そういう時が来た」と感じて描き始めた、その「時」がまたこうのさんを訪れてくれますように・・・。
待ってますね!
ヒルコちゃんが気になってる方、最後のページをお見逃しなく。
大変な労作を読んで大満足でした!
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日本最古の史書である「古事記」を、ボールペンによりコミック化された「ぼおるぺん古事記」の第3巻、海の巻です。
またまた、私的にアラスジで説明・・・
オオクニヌシから葦原中国(あしはらなかつくに)を譲り受け(奪い取った)天上の神アマテラスオオミカミは、地上を治める神として息子のアメノホシホミミノミコトを送ろうとしますが、何だか気分が乗らない息子は、その息子。アマテラスオオミカミの孫にあたるニニギを送ることにします。
下界へ向かう道の途中に、とても怖い顔をした神が居座っているのを知り、アマテラスオオミカミはアメノウズメを使って追い払おうとしますが何と、地上から迎えに来たサルタヒコと言う神様でした。
サルタヒコの先導で、地上に降りたニニギと沢山の神様御一行。辿りついた海に面し、太陽が照らす国「日向」(ひむか)を気に入り、「ココを拠点とする!」と決めます。
道案内をしてくれたサルタヒコに感謝し、アメノウズメに付き添わせて自宅へ帰すことにします。途中、サルタヒコは海の貝に挟まり溺れかける。サルタヒコを送り届け、ニニギの元に戻る途中、アメノウズメは言う事聞かない海のものに対し、「あんたらが反抗してるのは、アマテラスオオミカミの孫のニニギなんだけど、覚悟あるんだろうね?」って聞けば、「仕え奉らむ!!」と瞬時に掌握。
ニニギは、ある時コノハナノサクヤビメを見初め、姉がいる事を知り、二人と結婚。しかし姉のイワナガヒメは醜くて追い返す。これに怒ったイワナガヒメ、コノハナノサクヤビメの父オホヤマツミノカミは、呪い?をかけます。以降、不死だった神様の命に“限り”が出来ます。
(神話的には、神様の亡くなった日が書かれるようになった。と言う事です。)
コノハナノサクヤビメが懐妊すると今度はニニギ、何を思ったか「私の子では無いのでは?」と言い始める。怒ったコノハナノサクヤビメは別居。出産時には自ら家に火を放ち、燃え盛る中でホデリ、ホスセり、ホヲリの三人を産みます。
漁師となったホデリ、猟師になったホヲリはある時、お互いの道具を交換し、海山を変えて見る事にした。弟のホヲリは慣れない海で兄の大事な釣り針を無くしてしまう。誤ってもどうにも許して貰えず、剣を500本の釣り針に作り変えて持って行っても、あの釣り針を返せと譲らない。困った弟ホヲリは、海で泣いていると海の神様がやってきて理由を問う。説明すると小舟を差しだされ、「コレに乗って、海の底にあるワタツミノカミの宮へ行けば、何とかなる。」って事で、船で海の道を勝手に流されます。
海の底でホヲリは、トヨタマビメと恋に落ち3年暮らします。ホヲリの様子が何だか変。聞けば、無くした兄の釣り針が気になってしかたない。何だそんな事かと、すぐに全魚たちに聞けば、針が引っ掛かったままの魚が居た。針を得てトヨタマビメの元を去る時、父の海神(ワタツミノカミ)は兄への仕返しの技を授けます。
陸に戻ったホヲリは、ワタツミノカミに授かった技により兄ホデリを打ち負かします。そこへ、トヨタマビメがやって来ます。「どうやら子供が���来たらしい」って事で結婚して一緒に暮らしますが、出産の時は見てはいけないと言われる。と言われれば見てしまうもので、本当の姿を見られたトヨタマビメは、産んだ子を置いて海に帰ってしまいます。この時に生まれた子が、タマヨリビメと結婚し生まれた子どもの1人が、ワカミケヌノミコト。後の神武天皇となります。
これで神話の時代が終わり、天皇の時代になるようです。
このシリーズは確か、ohsuiさんのレビューで初巻を知りました。そしてようやく読了。
ストーリーの自己確認の意味で、長いあらすじを書きました。
申し訳ないですが、こうの史代と言う著者を全くしりません。でも、この「ぼおるぺん古事記」は大当たりでした。
日本の神話。日本で現存する最も古い書物「古事記」。なかなか面白いです。