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四文屋 並木拍子郎種取帳
著者 松井今朝子
トンボ返りの名人が坂東三津五郎の舞台で大失態を演じてしまう。その理由とは……(「蔦と幹」)。頼母子講に絡んだいやがらせ事件の裏には……(「頼もしい男」)。二枚目で生意気な...
四文屋 並木拍子郎種取帳
四文屋 (ハルキ文庫 時代小説文庫 並木拍子郎種取帳)
商品説明
トンボ返りの名人が坂東三津五郎の舞台で大失態を演じてしまう。その理由とは……(「蔦と幹」)。頼母子講に絡んだいやがらせ事件の裏には……(「頼もしい男」)。二枚目で生意気な人気役者が、茶店の娘に惚れてしまい……(「惚れた弱み」)。人気狂言作者並木五瓶の弟子・拍子郎は、遭遇する様々な事件の真相を次々と明らかにしていく――。人間の運命を優しく鮮やかに描き切る、全五篇を収録。捕物帳の傑作シリーズ、待望の第四弾!(解説・末國善己)
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好きなシリーズなんだけれど…、少し調子が落ちてきた。
2015/09/06 13:33
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三巻辺りで、このまま続けると惰性というかマンネリというか、新鮮なおもしろさがなくなるのではないかなあと危惧したけれど、その予想はやや当たった。全くおもしろくないというわけではないがとてもおもしろいというほどではない。「一の富」では際立っていた設定のおもしろさが減じている。師匠五瓶のクセのある性格や物言いもやや印象の薄いものになっているし、料理屋の娘おあさとの関係がなあなあでちっとも進まない、そもそも、伝法な物言いをしてばかりいるおあさに、たいして魅力ないのも問題。そういう口調は魅力的な女性が使うからいいのである。
更に、今回は起こる事件も割と当たり前のが多かった。芝居町が舞台だし、作者が非常にその方面に造詣が深いのはわかっているので内容もついお芝居絡みのネタを取り入れる方面を期待してしまう。が、そう簡単にはいかないようだ。やはり、シリーズというのは難しいものだなあとつくづく感じる。