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電子書籍
後宮の薬師(二)
著者 小田菜摘(著)
博多の唐坊で、胡人の父から医術を学んだ娘・瑞蓮が京の都へ来て一ヶ月。女医(薬師)として、後宮の姫たちから信頼を得た瑞蓮は、難病や女性ならではの病、悩みに応えるべく奔走して...
後宮の薬師(二)
後宮の薬師 平安なぞとき診療日記 2 (PHP文芸文庫)
商品説明
博多の唐坊で、胡人の父から医術を学んだ娘・瑞蓮が京の都へ来て一ヶ月。女医(薬師)として、後宮の姫たちから信頼を得た瑞蓮は、難病や女性ならではの病、悩みに応えるべく奔走していた。しかし姫や女房たちは祟りや呪詛を恐れることが多く、その一方で、最大の関心事は、誰が次期東宮の子を産むのかということ。そんななか、帥の宮の妃・大姫から不妊の相談を受けた瑞蓮、そして共に働く若き医官・和気樹雨は・・・・・・。治療法について悩む瑞蓮に対し、道を示してくれたのは、博識な施薬院の医官・丹波康頼、そして意外にも、陰陽寮の学生で瑞蓮を慕う安倍晴明だった。最初は御所に馴染めなかった瑞蓮だが、しだいにそこで自分の居場所を見つけていく。若き女医が医学の知識を駆使して後宮で起きる様々な事件に立ち向かっていく、平安ミステリー。「平安あや解き草紙」シリーズが人気の著者による「お仕事小説」第二弾! 文庫書き下ろし。
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紙の本
医療日誌
2022/08/21 01:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はほぼ医療の1冊。
あんまりライトな空気感もなく、
がっぷり四つで体調と向き合う。
今後陰陽の力が必要になりそうな布石も散らしつつ。
現代にも通ずる、あるいは医療の限界を指す言葉。
「怨霊に囚われる者は、得てして医術を信じない。
あるいは医術を信じられないから怨霊に囚われるのかもしれない」
紙の本
おもしろかった!
2022/09/11 21:29
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
博多より招かれて平安京にきた女医瑞蓮。
異性の医官に相談しにくい婦人病を中心に後宮の女達の治療をしていたが、次期東宮の正妻である大納言の姫から不妊の相談をされる。
医術よりも祈祷や呪術が信じられている時代に、不調は呪われているからではと怯える人に医師として向き合う女医の物語2巻目。
まさかの昆虫食でぎぇぇぇという気持ち。
でもホントこの時代子ができないのはほぼ女性側の責任にされたよね。
瑞蓮が大姫に貴方だけの原因ではない、夫婦で話されよと言い切った姿勢と、彼女を信頼した大姫の気持ちはわかる気がする。
今回は医官の友人樹雨と師の宮との対話など、医師としての姿勢での名言が前巻よりも多かった気がする。
患者が医術よりも呪術を気にしてしまう時代で、真摯に患者と向き合って病状を改善しようと頭を捻る彼女らは読んでいて応援したくなるなぁ。