なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)
著者 松本清張
ミステリには「清張以前」と「清張以後」がある――。巨匠の凄みを凝縮した初期の傑作8編。心臓麻痺で突然死した教員の机に開かれた百科事典には「星図」の項が。その意味を探る表題...
なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)
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商品説明
ミステリには「清張以前」と「清張以後」がある――。巨匠の凄みを凝縮した初期の傑作8編。心臓麻痺で突然死した教員の机に開かれた百科事典には「星図」の項が。その意味を探る表題作のほか、清張ミステリの出発点「張込み」、新人俳優に舞い込んだ映画出演の顛末を描く「顔」、九州某県の市長急死の謎を追う「市長死す」など、誰もが持ちうる後ろ暗さや焦りを克明に描く本格推理短編集!(解説・日下三蔵)
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清張の初期ミステリが面白い
2023/03/16 17:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この短編集は新潮文庫のオリジナルだが、
すでに多くの作品を文庫化してきた新潮文庫にあって
2022年の秋に出たばかりというのもうれしいではないか。
収録されているのは、
表題作である「なぜ「星図」が開いていたか」(いいタイトルだ)を始め、
清張の初期の代表作のひとつ「張込み」のほか
「顔」「殺意」「反射」「市長死す」「声」「共犯者」である。
表題作以外は実にそっけないタイトルだが、
これは読者にあまり予見を与えたくない清張の工夫かもしれない。
「市長死す」の突然市長が予定を変更してまで殺される場所に向かうきっかけが、
こののち名作『砂の器』に使われていたり、
清張ファンにはなんともうれしい一冊ではないだろうか。
いかにも松本清張という好短編が並ぶ一冊で、読まなきゃ損
2022/09/16 01:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み手の好奇心をそそる表題作を読みたくて購入・読了。(但し、以前に『傑作短編集(五)』で読んだ「顔」と「張込み」と「声」はオミット。)表題作は面白かったものの、こんなんで人を殺せるのかいな・・・とリアリティーの欠如を感じたが、「市長死す」と「共犯者」はいかにも清張らしい筆の運びで堪能。(尤も、前者では、NHKが放送済みのフィルムを切断して一視聴者に本当にくれるのか(218頁)とか、ここでもあり得なさを感じる場面あり。)一篇を選ぶなら、評者は「共犯者」ですね。これは傑作。
星図
2023/10/06 23:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の、星図の話は読んだ記憶が無かったです。もしかしたら、忘れているのかもしれませんが。星図、より、共犯者、のほうが面白かったかな。それと、いくつかは、読んだことのある短編も入ってました。ファンにはオススメ
昔、読んだな・・・という感じです
2023/02/26 12:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
■本屋さんで立ち読みしたときに、表題の『なぜ「星図」が開いていたか 』を読んでいないと思ったので、購入しました。
■ただ、他の作品は、すべて読んだ記憶があるし、話の結末がわかっているので、・・・、清張先生にはたいへん申し訳ありませんが、正直なところ、いまいちでした。
■考えてみると、清張ファンなので、清張本は1回は読んだことのある作品です。やはり、話のあらすじがわかっていると、2回目は1回目ほどの感動はしないということでしょうか?
■なんとなく表題作も、読んだような記憶がよみがえってきましたが・・・。