ピラミッド状の犯人
2023/04/25 14:11
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
抜群の意外性に溢れたミステリーだ。whyとhowで溢れた謎が次々と出現し、随所に出る手掛かりは、真相にたどり着くには重要であるが、さりげなく描かれる。そして、犯罪者たちを操る手法に、生きることの不安を感じさせる。その操る犯人像の設定に驚愕せざるを得ないし、真相を明かした主人公ポーの心の葛藤を強く感じて読み終えた。
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポー刑事のシリーズ物第3作。今回は登場人物全員を犯人として疑う余地があって、最後の最後まで楽しく読めた。物語のキーフレーズになる「BSC」の犯罪心理は今のバイトテロとか見てるとなんか分かるなあと思わされるところがある。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスマスに、指の……というので、ちょっと……いやな気分になって始まりました。海外のミステリーは、こういうのってたくさんあるなぁ、と、思いながら、読み進めたのですが……。ネタバレは書けないのですが、まとめは良かったです
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シリーズ三作目
ポーとティリーのコンビの面白さはそのまま、今回もグイグイと読ませる。
だけど、長い割に少し物足りないと感じたのは本筋(ポーの問題)の真相などの進捗が無かったためかも…
あとポーの魅力がいまいち伝わってこなかった。(他の作品の主人公とキャラが少しかぶった印象、読む側の問題)
自然やペットを愛でて和んでる場面があるのが好き。
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ワシントン・ポーの性格が好きで、いつも楽しく読めるシリーズ。
今回も細かいチャプターをたたみかけられる。スピード感がある。
ラストは私はううーん、とちょっと唸りました。
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シリーズ三作目の本作。今までと同様カンブリアを舞台に、ワシントン・ポー部長刑事が優秀な分析官ティリー、2人の上司に当たるフリン警部と共に凄惨な連続殺人事件に挑む。
クリスマスプレゼントに紛れ込んだ2本の人の指から始まる連続殺人事件。これまではティリーの現実離れした情報収集能力に目が行きがちだったが、今回は些細な情報から真実をあぶり出すポーの推理力と直感に魅了される事が多かった。
ラストは賛否が分かれそうだが、個人的にはあり。今後、登場人物たちが更に苦しむ様が容易に想像できて正直楽しみでもある。
シリーズを追うごとにポーとティリーがコンビとして成長し、友人としても相棒としても、阿吽の呼吸と言ってもいいような関係が築かれているのが微笑ましい。
とりわけティリーのキャラクターは、目を背けたくなるような描写の中に癒しをもたらしてくれる。
おかげで600ページ超えの長編もスラスラ読めた。
続編も長編2つに中編1つ、短編集1つが既に刊行されているようだ。
今回半ば放置気味となったポー自身の問題もおそらく徐々に解明されていくだろうし、今作で傷を負った人たちが今後どのような形を築くのか、事件以外でも気になる部分がたくさんあるので翻訳が待ち遠しい。
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シリーズ3作目。
1作目からずっと変わらずポーの人間臭さが魅力的。
前作から大きな変化があったステファニーとの、
より人として成長したティリーとの関係性、
読み込むほどに引き込まれました。
何重にも複雑に絡まった事件も、些細な情報から
突破口を見つけ出し真実に近づいていくポー。
許せない事には体当たりで解決しようとするポー。
(今作では結構我慢してたかな)
誰よりも先に体が動いてしまうポー。
次回作ではどんな彼らが見られるのか楽しみで仕方ないです。
取りあえず沢山フルーツを食べて
体を休ませてね?ポー。
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ワシントン・ポー・シリーズも3巻目である。
人気のシリーズになってよかった。
おかげでこうして続刊が出る。読める。
人気の理由に、主人公ワシントン・ポーのキャラクターがあるだろう。
「やかんはどこだ?」(125頁)
犯罪分析官らしく違和感に気づき、それを追求し、自ら動く。
『枝がたわむか折れるかすれば、地面に真っ逆さま』(153頁)な木にも登る。
弱い者の味方で、いじめには容赦せず(『ストーンサークルの殺人』)、そして、野菜を食べない。
「いったいいつになったら、野菜を食べても死なないってわかってくれるの?」(400頁)
相棒にぼやかれてもだ。
その相棒がティリー・ブラッドショーである。
コンピューターの天才だが、その才能は発揮されることなく、社会性がまったくない、いじめられっことして登場した。
それが今やポーの友だちとなり、才能を大いに生かし、
今やよく笑顔を浮かべている。
サービスだろうか、本作では『いままででいちばん、女っぽく見える』(490頁)印象的な場面もある。
ポーとティリーの間にまったく恋愛の様子がないのがいい。
ティリーだけでなく、ポーの周辺は女ばかりなのに――
上司のフリン、その上司のナイチンゲール、病理学者エステル、FBIのメロディー捜査官――
ない。色恋の気配がまったくない。
嫌われているのではない。
『「わたしたちはいまの捜査を続けるけれど、あなたには・・・・・・あなたにはわたしたちがやらないことをやってほしい。」』(117頁)
むしろ強く頼りにされている。
その事件とは、人の指が発見されたことだ。
職場のクリスマスプレゼントの中に、教会のミサの会場に、肉屋のショーウィンドウの中に、
つまりは人目の中に3人分の指が見つかったのだ。
その横には#BSC6という文字列が――
ほほう、では死体なき殺人事件だなと侮るなかれ。
このシリーズは、そのままではすまない。
予想外の話になっていく。
どう予想の外なのか、その目でとっくとご覧あれ。
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CL 2022.12.22-2022.12.25
すごく込み入った事件。切断された二本の指が3件見つかり、連続殺人事件とわかる。そうやって始まった事件が中盤から様相がかわり、ラストには全く違う面を見せる。
ブラッドショーは天才的に頭がいいけどコミュニケーション能力が低い。空気が読めないというやつ。なのにどうしてこんなにチャーミングなんだろう。
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やー。今回もびっくりした。
びっくり度で言ったら過去一かもしれない。
事件については何も言えないので(ネタバレ回避)、私の好きなキャラクターについて。
ティリーもとっても魅力的なんだけど、私が好きなのはステファニー・フリン警部。
めちゃくちゃ仕事できるバリキャリでレズビアンで、私のイメージでは真っ赤な口紅が似合うタイプ。あけすけに下品な言葉を使うけどそれがとっても似合っててかっこいいんだぁ。
今作ではとってもつらくて怖い思いをしたから本当に心配……。
ポーとティリーの力でなんとか復活してほしいんだけど……こういうのもネタバレになるんだろうか。
少し内容について書くと、キュレーターの残忍さが怖かったし、真犯人の動機?も異常としか言えなくて背筋ぶるり。
解説の若林踏さんも書かれていたけれど、警察小説と本格ミステリが絶妙な塩梅でかけ合わさった、実は稀有なシリーズなのではないかと私も思う。
ポーとティリーの関係性も、どんどん信頼感が強まっていて良き。2人で乗り越えてほしい。
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第3作目の今回の作品もとても面白かったです!
事件は目を背けたくなるほど凄惨だし色々なものが複雑に絡み合っていてなかなか解けてくれない。
ラストの真相解明のシーンは本当に度肝を抜かれたというか。。まさかな人物が裏に隠れていてショックを受けました。。(´°д°`) こんなのフリンが可哀想すぎる
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巡査部長ポー 3作目。巻を重ねるに従いスピード感が増しているようだ。
それに従いエドガーの登場回数が減ってきていてさみしい。
謎の提示がなんどもあっておもしろかった。
ところでこの階級名の翻訳は正しいのだろうか。
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猟奇的な事件を扱うものの最後まで楽しませてもらった。
600頁超でも中弛みせずに一気に読めるところが良い。
単純にストーリーが面白いのもあるけれど、ポーとティリーのコンビが見たくて読んでいる作品でもある。
終盤でゾッとするような真相が明かされ、迎える結末には驚いた。
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クリスマスの英国カンブリア州で次々と発見される二本の指。そこに添えられた“#BSC6”という文字列。犠牲者を調べていたポーたちがたどり着いた答えのその先には……。
シリーズ第三弾。今作もポー&ティリーが最高。大好き。
ティリーの成長にニヤニヤしながら、妊婦になったフリンが終始イライラしていてどうした?と思いつつ読んでた。
前半サクサク進んで、まだ半分の時点で犯人がわかるから、コレはまだまだわからんぞ?と思ってたら……だよねー(笑)
いやぁ、騙された。そっちかー!ってなった。からのそっち?みたいな
相変わらずグロいんやけど(事件がまずグロいよね。痛そう)グロが大丈夫ならほんまにオススメ。ポーがいい奴やし、ティリーはもっといい奴。この二人最高。
次は一年後かな。翻訳お待ちしてます!!
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新作を楽しみにしている作家の一人。
切断された人間の指2本が発見される事件が立て続けに3件おこる。血生臭い展開になるのかと思いきや、その後は謎を追うポーとブラッドショーのコンビの捜査が続く。
事件の首謀者と被害者の関係がそこまで悪かったのかと唖然。結末の付け方に驚愕。