ビデオのメディア論
1980年代以降、テレビ番組を録画・再生できるビデオデッキが普及したことでタイムシフト視聴が可能になり、ビデオは私たちの映像経験に大きな変容をもたらした。ビデオはどう受容...
ビデオのメディア論
商品説明
1980年代以降、テレビ番組を録画・再生できるビデオデッキが普及したことでタイムシフト視聴が可能になり、ビデオは私たちの映像経験に大きな変容をもたらした。ビデオはどう受容され、メディアとしてどのような射程をもっていたのか。
放送技術であるビデオがニューメディアとして注目されるプロセス、教育現場での受容から家庭への普及、音楽ファンのエアチェック文化とミュージックビデオ受容の連続性、アニメファンのビデオ受容、レンタルビデオ店の成立とそれを可能にした条件――。録画・編集・流通・所有・交換・視聴・消費など、様々な視点からビデオのメディア史に光を当てて、ビデオの社会的な受容の複数性と映像経験の多層性を明らかにする。
DVDの登場や「Netflix」などの定額制の動画配信サービス、各種の動画共有サービスに目配りしながらも、ビデオというメディアの固有性とかつてあった可能性を歴史から掘り起こす。
目次
- 序 章 ビデオのメディア論に向けて 永田大輔/近藤和都/溝尻真也/飯田 豊
- 1 拡張する映像文化とビデオ
- 2 映像の文化社会学から、ビデオのメディア論へ
- 3 拡散するビデオ研究とその体系化の困難
- 4 ビデオの普及/利用をめぐる歴史社会的文脈
- 5 本書の視角と限界
- 6 本書の構成
- 第1部 ビデオのメディア考古学
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