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記者がひもとく「少年」事件史
著者 川名壮志
殺人犯が少年だとわかるたびに,報道と世間は実名・匿名,社会・個人の責任,加害・被害の間で揺れ,「少年」像は戦後から現在まで大きくシフトした.白昼テロ犯・山口二矢から,永山...
記者がひもとく「少年」事件史
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記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す (岩波新書 新赤版)
商品説明
殺人犯が少年だとわかるたびに,報道と世間は実名・匿名,社会・個人の責任,加害・被害の間で揺れ,「少年」像は戦後から現在まで大きくシフトした.白昼テロ犯・山口二矢から,永山則夫,サカキバラへ,そして「少年」が消えた現在までをたどり,成人年齢引き下げの中,大人と少年の境の揺らぎが示す社会のひずみを見つめる.
目次
- プロローグ
- 凡例
- 第1章 戦後復興期 揺籃期の少年事件 少年事件は、実名で報道されていた!
- 第2章 経済成長期 家庭と教育の少年事件 少年事件とは、子供の事件
- 第3章 バブル時代 逸脱の少年事件 メディアの「型」から外れる少年たち
- 第4章 バブル前後 曲がり角の少年事件 子供だましをしていた捜査機関や司法
- 第5章 平成初期 少年と死刑 18、19歳をめぐる死刑存廃論
- 第6章 少年事件史の転成 加害者の視点から被害者の視点へ
- 第7章 21世紀の精神鑑定 発達障害の時代 「環境」責任から「個人」責任へ
- 第8章 少年事件の退潮 市民が少年を裁く時代に
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紙の本
少年事件の歴史を、新聞報道で振り返る1冊です。
2022/10/16 11:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現役新聞記者の著者が、日本で起こった様々な少年事件の歴史を、大手紙の新聞報道の取り上げ方を軸に振り返っている1冊です。
特に、大手紙の各事件に対する報道記事のタイトルを各紙ごとに羅列表記しているのが、当書の大きな特徴です。少年事件の報道について、考えさせられます。
それにしても、比較的薄い紙幅の割には、たくさんの事件が紹介されています。聞いたことのある事件も多く取り上げられています。
紙の本
山口二矢は17歳だった
2023/06/01 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会党の浅沼委員長を刺殺した山口二矢は17歳だった、山口については沢木耕太郎氏の「テロルの決算」が詳しい、この作品はノンフィクションの最高峰だと私は思っている、それはさておくとして、当時、新聞協会は少年が容疑者の場合は実名報道はしないというルールがあったにも関わらず「社会党の委員長を刺殺したのだから他の事件とは重大さが違う」と実名報道に踏み切った、私もこのような事件の場合は実名報道やむなしと思う
紙の本
まさに少年事件史
2022/12/05 14:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年事件を取材してきた現役の毎日新聞記者が、戦後の少年事件をひもといた本。
どのような事件が起こり、社会(メディアや司法も)が少年事件にどう向き合ってきたかなどがつづられている。
社会の「少年」に対するまなざしが、時代によって揺れ動いてるのがよく分かる。
ただ、その揺れに対して、記者がどう考えているのか、ということや、ではどうすればいいのか、といった部分には全く踏み込まれておらず、ちょっと物足りなさが残った。