- カテゴリ:一般
- 販売開始日:2022/11/24
- 出版社: 岩波書店
- ISBN:978-4-00-061559-4
電子書籍
力と交換様式
著者 柄谷行人
生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余,交換様式から生まれる「力」を軸に柄谷行人の全思想体系の核心を示す.戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す,資本...
力と交換様式
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力と交換様式
商品説明
生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余,交換様式から生まれる「力」を軸に柄谷行人の全思想体系の核心を示す.戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す,資本主義の構造と力が明らかに.呪力(A),権力(B),資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家を揚棄する「力」(D)はあるのか.
目次
- 序論
- 1 上部構造の観念的な「力」
- 2 「力」に敗れたマルクス主義
- 3 交換様式から来る「力」
- 4 資本制経済の中の「精神」の活動
- 5 交換の「力」とフェティッシュ(物神)
- 6 交換の起源
- 7 フェティシズムと偶像崇拝
- 8 エンゲルスの『ドイツ農民戦争』と社会主義の科学
- 9 交換と「交通」
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紙の本
Dへの希望
2023/03/14 15:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
交換様式A・B・C、そして ”Aの高次元としての回復”としてのD。ほんとうにDは到来するのだろうか。交換様式A・B・Cがもたらす観念的(霊的)な「力」というものは著者の説明の通りあるように思われる。観念的にそう思うだけかもしれないが。いま現実にはBとCによって必然的にもたらされる戦争と恐慌が繰り返されている。いつになったらD がと思いを馳せると、大洪水が来て相当数の犠牲者が出て、人類が破滅した後にわずかの人が生き残り、その時ようやく生存者たちのもとにDが訪れる、そんな悲観的イメージしか今は持ちえないのだけれど。
紙の本
ABCD包囲網
2023/03/03 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故生産でなく交換なのか?交換に由来する信用は物神の変形というマルクスの『資本論』の考え方、資本という物神と国家という怪獣という経済学上の歴史的考え方を再考しながら、生産と交換という概念を国家の道徳的卓越性に帰結させているのかな?
紙の本
交換様式D
2022/12/08 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マルクスは交換様式の底に霊的な力をみていたのではないかという論考。交換様式Dは向こうからやってくる。柄谷行人のこれまでの著作を読み直しながらでないと読みにくい。