紙の本
地鎮祭の怖さ
2023/07/05 14:12
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い話だった。建物を構築する際に、地鎮祭などの祭儀が普通に行われることを何も考えず当たり前のことと思っていたが。払いの儀式は、型通りになされ、その状態が維持されることが大切であり、それが少しでも乱されることがあれば、何が起きるのかわからないという恐れを抱くことになった。また、祟るということは特定の個人だけに向かうのではなく、災害と同様に、周りの人々を巻き込むことがあることは、気をつけようがない。主人公の初期の行動にいら立ちながら、次第によくわからない恐怖を味わうようになった。
電子書籍
コワイ
2023/08/07 23:36
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるにつれて、ますます、怖くなるという小説は、久々に読みましたね、ここまでコワイのは初めてかも知れません。コレは、ホラー小説の分野だと思いますが、この作家さんのホラー小説は、初めてです。
紙の本
ぐるぐる
2023/03/10 18:25
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひたすらに乾いた渇いたという導入部から始まり、upperではなく明らかにdownerな小説。天地明察とは全く系統が違います。読むのがしんどい。
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渋谷の大開発工事中のシマオカグループの本社財務企画局で危機管理担当松永
Twitterで工事ミス、作業員全員入院
工事現場の写真添付
地下の現場調査
神棚があった。
大型建築では祀り場、祭祀さいし場、御饌みけ場がある。
人が鎖で繋がれていた。浮浪者?
拝み屋の人柱に雇われた老人。妻は施設
本人は認知症。
神棚に年200万円40年間契約されていた
東京は火事が多い。水神
200年前の工事で地下に男のミイラ
生贄として祀られていた
現在も継続。生贄を逃した松永は祟られる
拝み屋の社長も30年前に父が祟られていた。
松永の上司の上司てある所長も祟られていた。松永にアドバイス。
死んだ人間が見えていないか。
それは骨灰が見せている偽物。故人の私物を身につけてる。
死んだはずの父がいつも隣にいる。調査に没頭して上司と揉める
警察も30年前の拝み屋事件を知っている
渋谷の地下で儀式。二人が生贄に。
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恐さのピークは序盤、あとはいろいろ混ぜこぜ
深さはあるけど地上では狭い
人間関係や祟られてるのに気が付かないとか突っ込みポイントを覆さない、ラスト穴埋め
うーん、、
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著者初のホラー小説ということもあってか、ホラーとして見ると気になる部分もなくはないですが、ある意味で著者らしいごった煮感と言いますか、終盤の展開も含めて個人的には有りな作品でした。
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現代の東京を舞台としたホラー小説。
「骨灰」や玉井工務店などの設定はとても面白く、途中まではハラハラしながら読み進めていたが、主人公が父親の亡霊(?)に洗脳されたようになるあたりから、あまり怖くなくなるというか、面白みが減じた気がし、結末ももう一つという印象。
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火葬場や火事場の臭い知らないはずなのに
なんだか想像できてしまうのが怖い。
人柱が題材になった話今まで読んだ中で
一番ホラーかも。
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再開発工事の地下で「人骨が出た」と、SNSで書き込みがあった。
大手デベロッパーの広報担当、松村光弘は
真偽を確かめるため現場へ向かう。
そこには、巨大な穴と祭祀場があった。
冲方丁さんがホラーを書いた?
好きな作家さんだけれど、ピンとこなくて
少し様子を見ていたら直木賞にノミネートだとか。
迷っている場合ではなかった。
読み始めたらグイグイ引き込まれていった。
冲方丁さん
「アジアの怪談らしい怖さがあると思います」と
『ダ・ヴィンチ』で話しておられる。
確かに光弘の人格が壊れていくあたりホラーより怪談だ。
自分があの暗渠に落ちたらどうなるだろう。
白い足跡がついてしまったら。
高層ビルの地下にはいまも・・・。
ゾワゾワと足元から這い上がる怖さがあった。
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設定や展開が無理なく安心して読めた。主人公が追い詰められていく怖さと先を読み進めたくなるちょうどいいバランスでした。
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都市は、東京は死者の灰で埋め尽くされている。
という発想に都心の拝み屋というギミックを加え、ホームレス問題も絡めた、実に今今な渋谷再開発ホラー。
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設定が渋谷再開発ビルを担当する会社のIR担当が、ビルの現場の地下に行くところから始まるので、興味津々で読み進める。スリラーは、先が気になるので、一気に読了。
主人公が、祟られる過程や、故人が見えて引き込まれそうになる描写が面白かった。回収してない話もあった気がする点と、ハッピーエンドで先が見えてくるところが残念。ラストは、もう少しドキドキさせて欲しかった。
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渋谷の再開発を行う会社のIR担当者が、社の一大プロジェクトである建設現場作業員のものと思われる不穏なリークツイートの真偽を探りに現場に行くと、図面にもない不思議で不気味な地下空間が広がっていて…というお話。
未だ終わらない現実の渋谷の工事と重ね街に思いを馳せながら読みました。あり得ないことがあり得ている世界を描き出す力はさすが。するっと読めました。民俗学や伝承のようなフレーバーが好みでおもしろかったです。
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冲方氏初のホラー小説。といっても死者を鎮め祓うことに焦点が当たっているので、ホラーホラーはしていない。冲方作品らしくディテールが確りとしていて人物描写も過不足ないものなので安心して読める。東京の街が骨灰で出来ているのは間違いのない事実だが、現代で人柱は少し荒唐無稽ではとも思った。
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そもそも、東京なんて土地はどこを掘っても人骨が出てくるんだろうね。だから何かを建てるときには、地鎮祭だのなんだのってのが大事になるのだろう。で、そういう「お祓い」の向こう側には祓われるべき何かが存在するということで。
大手デベロッパーの男がさまよいこんだ祓い清められるべき世界。
大声で叫ぶ恐怖ではなく、じわじわと背中に汗をかくようなうっそりとした怖さ。あるかもしれない、いやきっとあるであろう世界。
だれかの魂を鎮めるために必要なもの。知らない間に引きずりこまれてしまっている不穏な闇。
こんなの読んじゃったら、東京じゃなくてもむやみやたらに土を掘れなくなっちゃうよ。