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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い話だった。建物を構築する際に、地鎮祭などの祭儀が普通に行われることを何も考えず当たり前のことと思っていたが。払いの儀式は、型通りになされ、その状態が維持されることが大切であり、それが少しでも乱されることがあれば、何が起きるのかわからないという恐れを抱くことになった。また、祟るということは特定の個人だけに向かうのではなく、災害と同様に、周りの人々を巻き込むことがあることは、気をつけようがない。主人公の初期の行動にいら立ちながら、次第によくわからない恐怖を味わうようになった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるにつれて、ますます、怖くなるという小説は、久々に読みましたね、ここまでコワイのは初めてかも知れません。コレは、ホラー小説の分野だと思いますが、この作家さんのホラー小説は、初めてです。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひたすらに乾いた渇いたという導入部から始まり、upperではなく明らかにdownerな小説。天地明察とは全く系統が違います。読むのがしんどい。
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恐さのピークは序盤、あとはいろいろ混ぜこぜ
深さはあるけど地上では狭い
人間関係や祟られてるのに気が付かないとか突っ込みポイントを覆さない、ラスト穴埋め
うーん、、
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まさしく灰が積もるように
得体の知れないものが
静かにゆっくりと人の心を侵し
狂わせていき
どんどん広がっていく様が恐ろしかった。
主人公が「穴」に近づくたび
こちら側まで喉が渇いて苦しくなるようだった。
東京・渋谷が舞台であることで
祟りや呪いや因縁などが
けっして古く、無くなったものではないことに
あらためて気づかされる。
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めっちゃちゃんと和製パニックホラーやったw
でも日本ホラーにありがちなイヤ〜な感じはなくてそんな怖くない。和物ホラー好きな人なら嫌いじゃないと思う。
評価が低いのは、「冲方丁に求めるのはこれじゃない」感アリアリやからだろうな...
他の有名でない作家さんがこれ書いてたならともかく、有名作家さんが描いたとなると確かにちょいと弱いのは否めないかな。
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これは2。着想は面白いが、全体的に話がゴチャゴチャ。もう少しまとまりのあるものを書けるようになると、いいものになるかもしれない。
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そもそも、東京なんて土地はどこを掘っても人骨が出てくるんだろうね。だから何かを建てるときには、地鎮祭だのなんだのってのが大事になるのだろう。で、そういう「お祓い」の向こう側には祓われるべき何かが存在するということで。
大手デベロッパーの男がさまよいこんだ祓い清められるべき世界。
大声で叫ぶ恐怖ではなく、じわじわと背中に汗をかくようなうっそりとした怖さ。あるかもしれない、いやきっとあるであろう世界。
だれかの魂を鎮めるために必要なもの。知らない間に引きずりこまれてしまっている不穏な闇。
こんなの読んじゃったら、東京じゃなくてもむやみやたらに土を掘れなくなっちゃうよ。
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都市にまつわるホラー小説だと思います。
途中までネタバレしていますので、これから読まれる方はお気をつけください。
シマオカグループの財務企画局IR部の再開発事業に携わる松永光弘が主人公です。
松永は東棟の地下の人骨が出た穴に入り、一人の人間が鎖に繋がれているのを見つけチェーンを外して逃がしてやります。
松永には妊娠7か月の妻の美世子と小学一年生の娘の咲恵がいます。
松永の家からは、電子レンジや扇風機から火が出てボヤが出ます。
取引先の玉井工務店の荒木奏太はおはらいの札を買うことを松永に勧め、又、穴で縛られていた人物は認知症の症状がある人物を鎖で繋いで地下に閉じ込める契約をしていた原義一というれっきとした人物なのだと説明し、松永は家族の安全のために高額なお札を買い、仕事として原義一を探しはじめます。
路上生活者だった原義一は、すぐに見つかりますが、穴に再び連れて行くと見失ってしまうということの繰り返しでした。
松永は14名の原義一を穴に連れていきます。
またその頃から松永は死んだはずの父に命令されることが多くなり、それを不自然に全く思っていません。
骨灰は故人に化けるのです。
松永は完全に祟られてしまったのです。
色々な事件が起こりますが松永が父のことに気が付かないのが不気味なくらいでそれ程怖い話ではないと思いました。
でも、一体何の話だったのか私はよくわかりませんでした。
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冲方丁さんの「天地明察」が好き。
他にもかっこいい作品が多いので、新作を読んでみたかった。
怖い。
怖いけど、先が気になり一気読み。
IR部→インベスター・リノベーションズ部。
投資家に向けての広報で、経営、財務、業績についての現状を伝える。事件後の透明性を示す資料作りなど。
怖い。狭いところ、暗いところ、人骨?怖すぎる。
骨灰(こっぱい)足跡がたくさん、とか
「見えないお客さん」とか、怖い。
祟られている。
しかし、祓うことができる?
祟られて、人が変わってしまった光弘だが、
家族に対して、本当はとても優しいパパであり夫であることが、よくわかり、応援したくなる。
ちゃんと、立ち向かい、怖いものに打ち勝ち、幸せになれて良かった。
人柱とか、恐ろしいが、
ラストは、力強くなれて、ホッとした。
途中で断念せずにラストまで読んでほしい。
ちゃんとお祓いされるので、安心できる。
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冲方氏初のホラー小説。といっても死者を鎮め祓うことに焦点が当たっているので、ホラーホラーはしていない。冲方作品らしくディテールが確りとしていて人物描写も過不足ないものなので安心して読める。東京の街が骨灰で出来ているのは間違いのない事実だが、現代で人柱は少し荒唐無稽ではとも思った。
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イラつく
主人公の性格が悪い
〇〇と思ったが、
言うと角が立つので我慢した
この繰り返しで疲れる
「この構文なんやねん、イラつくんじゃ、ボケ!」
と思ったが、作者に悪いので口をつぐんだ(構文)
普段はネタバレ無しで感想を書くのだが、
「お前、呪われとんねん。はよ、気づけや!!!」
これ、どうしても言いたかったのでネタバレ有り。
はぁ、スッキリした
読み終わって
結局、何だったんだろうか
この感想で終わる…
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渋谷駅再開発事業まっただ中の2015年。ツイッターに投稿された怪情報の真偽を探るため地下に潜ったデベロッパーのIR担当者・松永は、そこで奇妙な現象に遭遇する。その日を境に彼の周囲には不可解な出来事が多発して……・・。
「こんな真冬にホラーかよ……」とトホホ感に包まれながら読み進めた。書き出しから想像したような壮大なスケール感はいつしか消えてしまい、残ったのはサラリーマンの悲哀と、いかにも日本的な呪い・祟りの話だった。なんだかなあ……。
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読み始めて直ぐに物語に引き込まれ、自分までもが暗い穴の奥底へ引き摺り込まれるかのような感覚になった。どうしてこの主人公はどんどん深みにはまっていってしまうのか、落ち着かない気持ちにされる。現代の明るい都会の街の下に広がる暗闇、その不気味さが物語のスパイラルとなっていく。
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著者初のホラー小説ということもあってか、ホラーとして見ると気になる部分もなくはないですが、ある意味で著者らしいごった煮感と言いますか、終盤の展開も含めて個人的には有りな作品でした。