異世界のおいしい下宿屋さん

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投稿者：桜橘　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

召喚装置の勝手な起動で異世界召喚→不要だからと樹海に捨てられ彷徨い、力尽きて〜ってのっけから酷い扱いな始まり。主人公の伊折の扱いは召喚前の現世でも酷かった…
森の中にある下宿の住人ナタンに拾われ何とか助かる。
始めは病み上がりだからかな？と思った食事（毎食オートミール）が十二年も続いているってのには衝撃。
挑戦してはみたものの、住人大人は誰も調理が出来ず必然的にそうなってしまったと…助けて貰った恩返しにもと料理をするように。
伊折が調理する所を見てるナタンが面白かった。
ナタン他2名ヴィンセント、ユリも調理しようとした時に流血沙汰になってしまった（指先を切る位）から〜って唯一治癒魔法が使える自分が…と気づかってみていた。ハラハラ具合と玉ねぎで涙が出たのを怪我した!？と勘違いしたり。　

伊折を召喚した装置のある人族の国は十二年前に魔法道具の動力になる魔石抗のあるナタンの魔国を攻撃し滅ぼした…でもナタンの結界があって魔石は手に入らず。下宿の周りや魔力回復に食べているリンゴの木、そして魔族が眠る城趾にもある結界で平和に暮して居たけど…

今回、魔族が玉子で世界樹から生まれるという設定が新鮮だった。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

会社や家庭環境で疲弊しきった受けが望まれない召喚で異世界へ、そこでも無能として樹海へ捨てられた受けを助けたのはイケメンとちびっ子たちで…。
作者があとがきで『ちびっ子とイケメンたちに囲まれたゆるふわシェアハウスのお話。ニートなイケメンたちが織り成すラブライフ。』と書いているようにふわっと優しいお話だった。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

「勇者召喚装置」によって異世界に召喚されたイオリ（伊折）
でも勇者対魔王は終わった世界だった･･･ってそれだけで悲劇なのに
樹海に捨てられるとは･･･
元の世界でのイオリ（伊折）の有り様も酷すぎる。
それを癒やしてくれるようなシェアハウス
そこで料理をしながら癒やされていくイオリ
シリアスに書けばとことん王国の秘密や魔界の本当の姿とか重たい色々があるのですが、
そこは割とふわっとめに描かれているので心地良く読めます。
そしてきちんと起承転結の転を経て結末となります。
描き方や持っていき方がやっぱりうまいなぁとしみじみ感じます。
そうそう兵士が猫獣人のケルディを慰みものにするシーンに悶絶しました。
（これありですか？みたいになってしまいました）
最後のイオリの力の有り様はなるほど～になりましたが、
ちょっとだけ召喚前の伊折がいなくなった世界はいなくなったことをどう思ったのかなぁと
少しだけ気になりました。

余談
ちびっ子たちはあまり成長して欲しくないなぁって
ひっそりと思った読み終わりでした。

☆3.5

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投稿者：名無し　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

小中先生は重いのも軽いのも楽しく読ませて頂いてますが、これはほんとにゆるふわでまったりが徹底してました。異世界でエルフと子育てするやつなんかはゆるふわの中に残酷描写が入ってきたりしたけど、これはほんとに優しい話。
下宿先でごはんやおやつをつくったり同居人と恋バナしたりじれじれのアプローチしたりと、始終穏やかなスローライフ描写がメイン。
受けの生い立ちはつらめだし、異世界にも悪者(悪役というより悪者)もでてくるしで暗くしようと思えばどんどん盛れる設定なんですが、きついつらい描写は極力抑え目で、ピンチや真剣な場面も深刻になりすぎないようゆるっと緩める一コマが挟んであったりでした。その力の抜き加減とかがさすがだなーと思いながらゆるふわで初々しいお話を堪能。癒されました。
主人公が割りと乙女なので、果たしてこれはBLである必要はあるのか？という感じではありましたが、BLじゃなかったら手に取らなかったし、癒されたんだから良し。