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月ぞ流るる
著者 澤田瞳子
紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?宮中きっての和歌の...
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商品説明
紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻
日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?
宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。
宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。
朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。
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赤染衛門の物語
2024/03/21 13:30
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤染衛門と名が伝えられた女性の人生の後半戦。夫を見送り、成長した子どもたちの行く末を見ながらの後半生となるかと思われたのに、 一人の少年を託されたことからがらりと生活が変わる。
三条天皇の御代、自らの孫の即位を待ち望み、陰に陽に天皇の退位を迫る藤原道長、父とは無関係に天皇に心を寄せる道長の娘で三条帝の妃の妍子、複雑な生まれの頼賢。
公的な歴史書が編纂されなくなって久しく、また『源氏物語』に記される紫式部の信条などに影響を受けつつ、赤染衛門は筆を執ろうとする。