紙の本
少年の成長
2023/11/23 16:29
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
水難事故で父とはぐれてから四年経った夏。未だ埋めようのない寂寞感を抱えた少年が、目を背けていた現実を受け入れるべく一歩ずつ前進していく目映い作品。
現実逃避で「オス」を連れ込む母親と、その「オス」と、家庭環境が複雑な親友と、心を通わせた犬と、その他大勢と。自由奔放な少年の冒険を見守る世界に、昭和のゆるさと温かさを感じ、とても貴重な感覚を味わった。
なんでも擬人化して対話する子供の純粋な想像力や、どこか現実的な大人の無駄な虚栄心。拠り所を作り必死に踏ん張る等身大の人たちの姿に、勇気づけられた。
電子書籍
評価分かれそう
2024/03/16 10:47
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は好きになれなかったけど、高評価する人はいそう。
ヤマトとのテレパシーは良かった。
結末も良かったかな。
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「ミシンと金魚」が好きだったので、こちらも読んだ。
9歳の男の子「アキラ」が主人公。
少年の視点で少年の気持ちが描かれているところがすごいと思った。その点は面白かったけれど、正直、「ミシンと金魚」の方が好きだった。
状況説明みたいなのが少なくて、アキラの思ってることがメインで書かれているので、読みながら理解していくのが少し難しかった。
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すばるで読んだ。
永井みみさんの読みたいなぁ〜〜〜〜
新刊出ないかなー
シャルたん@読書さんの感想・レビュー『す ば る 2023年6月号』 #ブクログ
https://booklog.jp/users/zomurai/archives/1/B0C2ZWTZ6B
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「1975年、横浜」帯のその一言だけで初めての作家の本を購入。
舞台は南区から中区あたり、主人公は9歳。主人公がほとんど大人の口調で話すのが奇異だが面白い。もっと横浜を前に出して欲しかったが、ストーリーは横浜でなければならないものがあるのは確かだ。
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小さい頃南区に住んでいたことが有る。昭和中頃の南区の雰囲気がよく出ていると感じた。
それにしてもケロヨン・タンマ・コンコルド・YS-11、知らない人が殆どでは?著者のプロフィールを見て納得したが。
今では横浜中探しても汚いドブ川などどこにも流れていない。
主人公の少年はシェパードのヤマトと話すことが出来る。しかし犬も最近は小さな犬ばかり歩いている。大きいのは可愛くて人気の秋田犬や、足の悪いレトリバーばかり。シェパードを飼っている家は絶滅したようだ。
ジョニ黒も今では2千円で買える。あれが高級酒だったのはもう何十年も前の話だ。
教習所から坂を上った先の根岸米軍住宅。バスで何度も前を通った米軍の検問所も懐かしい。
そんなノスタルジックな記憶の中の少年と父親の話。
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読み始めからよく分からないのは小生だけかな?言葉の表現も現代ではセクハラとか差別用語などと批判されかねない。もうひとつ全体的に物語性に乏しいかなと思ってしまった!著者には申し訳ない。
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子供の頃の自分が本当の自分。
子供が生きる世界、大人になってから生きる世界、世界の顔ってひとつじゃないだろうけど、子供の時の世界って、狭いのだけど、とてつもなく広大で未知で残酷だけど
果てない希望があった。
ジョニ黒、主人公の9歳の少年アキラ、日出男。永遠の夏は確かにあった。
素敵な物語でした。
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あんまりよくわからなかったけど、野生味を感じた。今の自分にはわからない、知らない世界を見た。昔の空気感を味わうのも楽しみ方のひとつなのかな?
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「ミシンと金魚」がすごく私好みだったので、この作品が図書館に入って早々に予約して手にしました。読んでみて、あれ?何か…違う…なぁ~と…。
物語の舞台は1975年の横浜…。主人公は9歳のアキラで、父は4年前から行方不明、母のマチ子と祖母と暮らしています。マチ子は恋人である日出夫を家に連れこみ、日出夫は仕事をしていないこともあってアキラと行動を共にすることが多く、徐々にアキラと日出夫は打ち解けていくのだが、ある日日出夫がいなくなってしまい…。
すっごい、懐かしい描写があったりして、よく昔喫茶店にとかにあった占いのガチャみたいなもの…!あ、若い人にはわからないかも(汗)。それはよかったけれど、ストーリーに入り込めずに読了してしまいしました。はい、こんなこともあります…。でも、読み手によっては違う感想を持つと思います。私にはあわなかっただけで…永井みみさんの次回作に期待して、他の作品読むことにします。
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タイムラインのお薦め本として流れてきたので読んでみました。2024年、小説はじめ。子供の一人称だけれど、幼い感じはなく、いろいろ抱えている子供ならではの感情が描写されていました。永井みみさん、少し追いかけてみようかな。
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『ミシンと金魚』でデビューした永井みみさんの新作だ。小学4年生のアキラが綴る、パワフルで下品でシッチャカメッチャカな夏休みの記録である。
想像力豊かな小学生の世界は広いようで狭い。そして、書かれていることのどこまでが本当に起きたことなのか疑問に思う箇所もちらほら。そうした一見無関係に思えるエピソードが、後になって繋がってくる。乱雑に書き散らしているようで、実はしたたかに計算しているように思える。
認知症のお年寄り→小学生の男の子と来て、次作はどんな作品を届けてくれるのか。とても楽しみだ。
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大雑把で子供のような日出男と行方不明の父の面影を忘れられないアキラ。懐かしい昭和を背景にして、横浜の人々との温かな交流を活写。笑える筈の彼らの言動も、どこか切なくて哀しい。リズミカルな展開もいい。
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「親とはこうあるべき」みたいな理想像を作ろうとして戸惑いながら暮らすのもいいかもしれないが、子供の隣で自分の人生を精一杯楽しむだけでも、主体的な思考と感性を育てる良い教育になるのではと思わされた。
子供が持つような瑞々しい感想を意識して言葉を使っていて、類似の少ない形の小説だと感じた。
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1975年横浜、9歳の少年の夏。子供もいろいろあるよね。前作ほどのインパクトはなかった。もっとノスタルジーを感じさせて欲しかった。