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世にもあいまいなことばの秘密
著者 川添愛
[「結構です」→YES NOどっち? 「それですね」→どれやねん 「この先生きのこるには」→先生! こうして誤解は広がっていく] 「冷房上げてください」「大丈夫です」。言...
世にもあいまいなことばの秘密
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世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書)
商品説明
[「結構です」→YES NOどっち? 「それですね」→どれやねん 「この先生きのこるには」→先生! こうして誤解は広がっていく] 「冷房上げてください」「大丈夫です」。言葉には、読み方次第で意味が変わるものが多々あり、そのせいですれ違ったり、争ったりすることがある。曖昧さの特徴を知り、言葉の不思議に迫ろう。 【目次】1 「シャーク関口ギターソロ教室」――表記の曖昧さ/2 「OKです」「結構です」――辞書に載っている曖昧さ/3 「冷房を上げてください」――普通名詞の曖昧さ/4 「私には双子の妹がいます」――修飾語と名詞の関係/5 「政府の女性を応援する政策」――構造的な曖昧さ/6 「2日、5日、8日の午後が空いています」――やっかいな並列/7 「20歳未満ではありませんか」――否定文・疑問文の曖昧さ/8 「自分はそれですね」――代名詞の曖昧さ/9 「なるはやでお願いします」――言外の意味と不明確性/10 曖昧さとうまく付き合うために
目次
- はじめに──本書を手に取ってくださった皆様へ/1 「シャーク関口ギターソロ教室」──表記の曖昧さ/「しばいがかった」──仮名と漢字の曖昧さ/「この先生きのこるには」──どこで単語を区切るのか/「粒より小餅」──発音すれば分かるけど/2 「OKです」「結構です」──辞書に載っている曖昧さ/「微妙」な味とは?──肯定的な語義と否定的な語義/「雪が降ってるみたい」──「推量」か、「例え」か/「止められますか?」──受け身、尊敬、可能、自発/「大丈夫です」──承諾か、断りか/「やらせを疑っていません」──あった? なかった?/「危ない」は危ない/3 「冷房を上げてください」──普通名詞の曖昧さ/「友達を連れてくる」──単数か、複数か/「日本人はマナーが良い」──一部か、全体か/「先生が変わった」──特定のものか、役割・性質か/「ギターの音を下げて」──どの側面のことを言っている?/「テストがない」──出来事か、物体か/「お酒を控えて」──提喩と換喩/「奥さんです」──「誰にとっての」を必要とする名詞/4 「私には双子の妹がいます」──修飾語と名詞の関係/「誰の絵ですか?」──自由すぎる「AのB」/「お医者さんの奥さん」──「AであるB」か、「AにとってのB」か/「○○氏の名誉毀損」──行為者か、行為の対象か/「勉強しない大学生」──限定的修飾、非限定的修飾/5 「政府の女性を応援する政策」──構造的な曖昧さ/「有名な女性の肖像画」──修飾先はどれ?/「年賀状を送った人」──関係節の解釈/「一九二〇年代にアメリカで起こった事件を映画化」──従属節の外側か、内側か/「頭が赤い魚を食べる猫」に挑戦!/6 「二日、五日、八日の午後が空いています」──やっかいな並列/「メロンと桃のコンポート」──「AとBのC」の解釈/「山田さんと田中さんと佐藤さんが仲違いをした」──「AとBとC」/「櫻井さんと相葉さんが結婚した」──分けるのか、分けないのか/「AさんとBさんがハワイ島とマウイ島から」──一対一に対応させる解釈/「ピザ・トースト」──中黒「・」の曖昧さ/7 「二〇歳未満ではありませんか」──否定文・疑問文の曖昧さ/「すぐに走って逃げてクマを興奮させない」──どこからどこまでを否定するか/「七割以上の問題に正解できなかった場合」──数量表現と否定/「~ではありませんか?」にどう答える?/「オードブルって何ですか?」──定義か、詳細か/8 「自分はそれですね」──代名詞の曖昧さ/「それ、僕です」──「それ」や「彼」の解釈/「君か!」──ゼロ代名詞の解釈/「自分を過大評価している」──「自分」は何を指すか/9 「なるはやでお願いします」──言外の意味と不明確性/「お風呂に入らない子はだあれ?」──言外の意味/「なるべく早く」──言葉の不明確性/10 曖昧さとうまく付き合うために/曖昧さは何重にも重なる/短い言葉に注意する/言いたいことを予測してもらうには/文脈の影響を考慮する/第三者の目を入れる/おわりに──曖昧さは悪いものではない/あとがき/問題の答え
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紙の本
ひたすら、言葉の曖昧さに気付かされる内容です。
2024/01/06 16:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
言語学者の著者が、様々な日本語の例文を取り上げ、言葉の捉え方の曖昧さ、認識のすれ違いについて論じた1冊です。
当書では本当に沢山の例文が取り上げられており、いかに言葉というのは曖昧なものなのかに何度でも気付かされ、「こういう解釈もあるな」と驚かされました。同時に、言葉というものの奥の深さについて思い知る内容で、読んでいい機会を得られたと思いました。
紙の本
第三者の目を入れる
2024/02/04 22:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な日本語の「曖昧」を深掘りする内容で、日本語を勉強している学生や外国人、日本語が好きな方はもとより、ビジネスマン等々にもお勧めできる本です。「この先生きのこるには」「今年金いくらもらえる?」「頭が赤い魚を食べる猫」「オードブルって何ですか?」また、ビジネスシーンでもありがちな「二日、五日、八日の午後が空いています」等々。そして、曖昧表現に対する手っ取り早い解決策は、「第三者の目を入れる」に尽きると思いました。無論、私的な文書では難しいですけどね。
紙の本
あいまいにまみれて
2024/03/25 14:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あいまいにまみれて楽しかった。
日々、あいまいな表現に惑わされたり、あえて楽しんだりしていた。今回、詳しく解き明かしてもらいすっきりした。