紙の本
小さいけれど、それは命をつなぐ
2023/11/19 08:11
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この絵本の絵を見て、
あ、これ、あの本の表紙の絵とそっくり、と気がついた人も多いかも。
そう、この『スープとあめだま』の絵を描いたのは、
2019年に刊行され話題となったブレイディみかこさんの
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の挿画を担当した
中田いくみさん。
そして、文を書いたのはブレイディみかこさんですから、
強力コンビによる絵本といえます。
内容も深い。
ホームレスの人たちを助けるボランティに出かける姉について家を出た男の子。
でも、なんだか不安。
ホームレスって? ボランティアって何をするの?
最初は何もわからず、ホームレスの人が死んでるなんて思ったり、
彼らの匂いにとまどったり。
なんとなくうろうろいていると、スープを配ってといわれて。
おずおずと。
そんな男の子の差しだすスープに、ホームレスの男性が「いきかえったようだ」と、
お返しに男の子にくれた、ひとつのあめだま。
タイトルはここから採られています。
男の子はそのひとつのあめだまが、
とても小さいけれど、とれも暖かい「いのちをつなぐ」ものだと知ります。
中田さんの絵は物語と同じようにほとんど色が抑えられていますが、
きっとそんな世界にもっと多くの色をつけるのは
この絵本を読んだ私たちなのでしょう。
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投稿者:イケメンつんちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いゃーあ良かった
この作品
レビューさんのオススメで
気になって気になって
すかさず
探しました
さっそく
ストーリーの美しさ
そこに
暖かい色の画が
引き立つ引き立つ
こころあたたまる
マーベラス
夜に駆ける
まだまだ絵本の奥深さにのめり込みそう
在庫もあるそうなので
ぜひお買い求めくださいませ
ここで土になる
だから丸善書店はおもしろいんです
紙の本
命考える絵本
2023/02/02 18:04
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪の日にお姉ちゃんとボランティアへ。ホームレスの人の支援だ。家がなくて外でうずくまっている人がいて、教会がシェルターになっていることを知って・・・。ブレイディみか子さんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の絵を担当した中田いくみさんが絵を担当。命をつなぐことの重みやぬくもりを分かち合える絵本。
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ボランティアでホームレスの人にご飯や一時的な温かい場所を提供するシェルターに行った男の子目線の話。シェルターになっている教会での出来事だけを切り取った内容なので、読み手がどこまで理解できるかは期待薄い。ただ、なんらかの共感はあると思う。挿絵が良かった。
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普通の少年が、姉に連れられて
ホームレスの食事ボランティアを体験する話
タイトルになっている「スープとあめだま」が肝
ホームレスのおじいさんは、スープを教会のみなさんからもらって、「生き返る」
そして、スープを配っていた少年に「ありがとう」とお礼を言い、
自分の持っていたあめだまを渡す
施してもらっている人であっても、自分も誰かになにかを「してあげたい」
そこには、プライドや人の役に立つという喜びややさしさや……
様々な想いが交差する
人は、パンのみで生きるのではないということを描いた佳品だと思った
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スープを渡す。あめだまをもらう。いのちをつなぐ。おじさんと少年。シェルターでの出来事。・・・見開きいっぱいに広がる絵。一瞬だけ中に入り込む。ページをめくる。すぐに最後に行きつく。絵本に文字は少ない。短いメッセージにこめられた何某かの意図。考えてもわからない。記憶にも残らない。・・いつの間にかまた開く。中身は変わらない。また開く。変わっていくのは自分の方。何かが残る。閉じ切った後にぼんやりと浮かぶもう一つの世界。探る。徐々にはっきりする。暫しそこに浸る。頭の中でも言葉にはしない。意味など考えない。ただ、感じる。
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「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
のブレイディみかこさんの文と、その本の表紙絵を描いている中田いくみさんの絵による絵本。
ホームレスの人たちへのボランティアに姉にくっついて行った弟くんが、ホームレスから飴玉をもらうというお話。話の内容と絵がとても合い、あったかい気持ちになる。絵の構図がページごとに計算されているのか、手が1ページにどーん、顔が1ページにどーんと描かれていたり…
涙腺がうるっとしてしまった。数回読み直してしまった。
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東北の震災以降日本にもボランティアの在り方が変わりつつあるのでは思う。
イギリス在住のブレディさんならではかな。
子ども達に親しみやすく読みやすいのでは。
だれかにありがとうって言われるのはうれしいもんだよね。
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あめ玉を、もらった時の表情が、すごくいい。この瞬間、人の温もりともに、大切な何かが彼に伝わっていったのだと思う。
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図書館の本 読了
おねえちゃんに誘われてホームレスを助ける
シェルターに行った。
雪の路上で毛布にくるまっている人。
「え、死んでる…?」(BOOKデータベースより)
子供向けの本(絵本サイズ)だとは思わずに予約して借りてきた。
フレディみかこさんの本がもっと読みたくて図書館でオーダーして借りてきたので、このサイズの本がでてきてちょっとおののいたのは図書館のお姉さんにはばれていると思う。
これは海外在住のクリスチャンでなければ出てこない発想だと思う。まず日本にそこまでホームレスを見ないと思う。
でも善意は善意で帰ってくる。
ある意味子供向けのストーリーではあるが視点としていいなと思った1冊。
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文章が少なく、間で考える系の本。だけれど、ホームレスを見たことがない子供にはいまいちピンとこないようだった。
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余計な事を一切書かないからこそ感じる部分の多い本というか。
普段目を逸らしがちな部分をきちんとまっすぐに向き合っている本だった。
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息子さんの有名な本を2冊読んだけれど、そのエピソードを絵本にしたのだろうか、見覚えが。
西欧のボランティア活動や奉仕精神は、どこからくるのだろう。
日本はまず近親者というか身内感があって
なかなか不特定多数というか他人への思いやりの温度は二極化するイメージ。
(レモネード活動も、日本は難しそうな。。
レモネードというより、その行動に対する支払だけれど
どうしてもお金をもらう以上は一定のレベルを求めてしまうというか。。)
「施し」という単語のマイナスイメージもあり。。
大人になって 行動する前に色々と考えすぎてしまうけれど
単純に善行として、小さいころに触れる機会もありだと思った。
(けれど、小さい子への攻撃というデメリットとか つい考えてしまう。。)
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施しを与える側と受ける側は、容易に入れ替わる。
『闇は光の母』というシリーズ。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の組み合わせ。
作:ブレイディみかこ、絵:中田いくみ
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図書館にて。
大好きなブレイディさんの絵本。
このエピソードは「僕はホワイトでイエローでちょっとブルー」にもあった気がする。
彼女の中で大切で印象的で、みんなに知ってほしい景色だったのだと思う。