小説8050(新潮文庫)
著者 林真理子
このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹とその妻、節子は悩んでいた。長男の翔太は中学で不登校に、以後七年間引きこもり続けている。一方、一流企業...
小説8050(新潮文庫)
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商品説明
このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹とその妻、節子は悩んでいた。長男の翔太は中学で不登校に、以後七年間引きこもり続けている。一方、一流企業に勤める姉の由依は、弟のせいで結婚できないと両親に訴える。ついに息子と向き合う決心をした正樹が知った恐ろしい真実とは――。引きこもり、家庭内暴力、不登校、いじめ……現代日本を抉(えぐ)る社会派エンタメ長編。(解説・三浦友和)
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現代日本の問題
2024/05/13 10:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
引きこもりとなった子を背負い、高齢化した親が自らの死を意識し始めると、何を考えるのか、8050問題の深い意味がある。中学でのいじめが原因で不登校となり、引きこもりとなった息子と向き合う決意をした中年歯科医師が、その後に体験する出来事、直面する真実に、自らのことのように慄いてしまう。家族の心の中に、それぞれ言えないでいること、隠していることはあるだろうに、それが表出してしまう恐怖。いじめ、不登校、引きこもり、家庭内暴力、熟年離婚、など現代日本が抱える問題を抉る物語だった。