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東京ハイダウェイ 新着
著者 古内一絵
ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事の向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。直...
東京ハイダウェイ
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商品説明
ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。
東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事の向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。
直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた彼は、彼女の後ろ姿を追いかける。
辿り着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」
桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。
しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。
駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」
……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた6つの物語。
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紙の本
不器用たちの隠れ家
2024/05/23 05:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
真面目過ぎて手を抜くのが下手な不器用な6人が辿り着いた、プラネタリウムや美術館などの癒やしの「隠れ家」。都会ですり減った心を温かくつつみ込む珠玉の連作短編集。
完璧主義な訳でも、潔癖な訳でもない。ただ、自分の納得いく形にしたいだけ。そんな小さな拘りで浮いてしまう主人公たちのもどかしさと、悪気はないが当たりが強い周りの人たちの焦燥感の、どちらも痛いほど伝わってきた。片方だけをピックアップして描くのではなく、色んな考えに寄り添った包容力のある作品だと強く感じた。
傷付けるのも人、救うのも人。傷と再生を繰り返す人との関係性が、「隠れ家」を“逃げ場”から“憩いの場”に押し上げる丁寧な工程も心打たれた。
トラウマ、ワーママ、イジメ、LGBTQ、ハラスメントなど、昨今の様々な問題に向き合ったシビアな内容だが、魅力的なスポットがちょうど良いバランスで緩和しているのも良かった。
コンカフェがそこに繋がるのか!と絶妙な伏線たちも最高に面白く、とても印象的だった。