安心して読める短編集
2024/07/06 04:37
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
いじめや虐待、流行り病、暗い出来事を重松清は優しさで仕上げてくれる。悪いこと、嫌なことはきちんとNOと表明しつつ、でもそれでも明日も生きててくれたら嬉しい。きみはよくがんばったから少し休みな。そんな声が聴こえてくるような作品たちです。
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松清さんの本はやっぱりどれも温かいです。コロナの話題も小説になっていました。時代を反映した作風にも好感が持てます。
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ちょっと不思議な世界観。
なんとなく悲しく淋しいけれど、
読後は優しさや温かさがじわ〜と心に沁みわたる。
コロナ禍で描かれた作品なので、
とくに子どもたちに寄り添った作品が中心で、
でも大人が読んでも色々考えさせられると思う。
『いじる』と『いじめる』の違い、
心の奥にある誰でも持っている鬼は
特に考えさせられたなぁ。
コロナ、震災、いじめ、虐待
この数年で本当にいろんな出来事がニュースになっていた。
その出来事ひとつひとつひ焦点を当て、
ちょっとファンタジー要素を絡めつつ、
心に傷を負った人に優しく寄り添ってくれる。
昔には考えられなかったようなことが
普通に起きるようになってきてる近年。
物語の中に
『この世界は前より良くなってると思うか?』
と問われる部分がある。
正直、良くはなってないと思うし、
この先どうなっていってしまうのかな〜とぼんやり思うことがある。
ただ、温かく思いやりのある世界になってほしいなぁ…とこの本を読んで心から思った。
それにはまず自分がそんな人にならねば。
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短篇集。ひとつひとつ別個のものかと読み進めていたら、ゆるやかにつながっていたと気付かされる。
全体を通して、さみしさと向き合ったり寄り添うものが多かった気がする。会えないさみしさ、見送る(看取る)さみしさ…でもさみしい悲しいだけではない、あたたかさが後に残る。
備忘録として
・コロナ禍の、今となっては思い出したくないあの感覚が、じんわり蘇ってきた感覚があった。
・ひな人形、お盆、桃太郎のお話が特に好き。
・星拾いのおじさんは著者自身のことなのかもしれない。
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こいのぼりのナイショの仕事/ともしび/天の川の両岸/
送り火のあとで/コスモス/原っぱに汽車が停まる夜/
かえる神社の年越し/花一輪/ウメさんの初恋/
こいのぼりのサイショの仕事/
数えきれない星の、その次の星
コロナ禍の時間に生まれた短い物語たち
かなしさやさみしさの多かった時にも
ほっとしたこと にっこりできたことがあったなぁと
思い出せたことがうれしい
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重松さんらしい短編集です
私にはちょっと合わなかったかな
その中でも
「原っぱに汽車が停まる夜」は好きです
切ないお話 でも本当にこういう場所があるといいなと切実に感じました
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コロナ禍での話であったり、戦時であったり閉塞感に迫られた短編集。仕方ないと諦める思いにやるせなくなるけど、それでも絶望する訳でない。
読むのがしんどい訳でないのだけど、さみしさの中に優しさを感じさせられる不思議を感じる。
最後の表題になる篇で救われた気持ちに。この作家さんは本人なのかと思わされた。他の作品でもそんなのを匂わされたのがあったので。
桃太郎の話は飛び抜けてブラックというかシュールな話だった。小さな悪まで徹底しなくはいけなかったのか?今の社会の在り方を問われているように感じた。
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涙ぐむ展開が多かった。また仮想世界のような世界観が多く興味深かった。特に最後のお話が個人的には面白かったです。
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人間が誰しも抱える寂しさと寄り添って生きていく、弱くて強い人間を描いた作品です。重松清さんらしい、寂しくも温かい本でした。
特にこの本ではコロナの影響による寂しさも描かれていました。
大きく印象に残ったのは2つ。
一つ目に、桃太郎の話。桃太郎の弱さと強さが描かれていました。しかし、読者としては重松清さんならではの読了後に心にふわっと温かさが残ることはなく、ショックを受けて終わりました。珍しい。
二つ目は、やはり最後のお話でしょうか。同じ音楽でも奏でる人によって聞こえ方が変わるように、同じ星空でも見る人によって星の意味が変わってくる。素敵な捉え方だなぁと思いました。
あとはさみしくて明るい人、優しい言葉。重松清さんはずっとそういった人たちを描いてくださっているような。
あとは会いたいと思ったときには会えているのではないか。これがコロナ禍ならではの会えないという寂しさに対する、重松清さんなりの答えなのではないかと思います。
世の中に実際に起きている寂しさを、その寂しさすらもはや愛おしく感じられるように優しく温かく生きていく様子を描かれた、重松清さんらしい素敵な本だったと思います。
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切なくて温かい
短編集で、どの話もどこか切ない部分がありますが、読了後には不思議な温かさが心に残りました。
重松清さんは、こういう人の弱さとかナイーブな心情を描くのが本当に上手いですね。
桃太郎の話だけは、救いがないように感じました。何一つ罪を犯さない人間は存在しないと思いますので…。
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不幸にも生を奪われた子供たち。星になって望むものは極楽浄土じゃなく希望。こいのぼりに乗ったり、銀河鉄道に乗ったり、希望は多種多様。それがすごく分かるから切なく泣けてくる。同時に「こんな希望はどうだろう?」って読みながら妄想できるのも本書の醍醐味かも。
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短編集。子どもが出てくる物語が多くて、寂しさや切なさを感じながらも、読み終わりはあたたかい気持ちになりました。
特にコスモスが好きです。子どもの成長を喜びつつ、自分から離れてしまうことの寂しさも感じる。私も子育てしている身なので、共感する部分がありました。この親子とコスモスの様子が目に浮かびます。
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重松清さんの作品はどの作品も大好きです!
この作品はコロナ禍の生活や身近な人を思い出す作品で読んでいて涙が溢れてきました。
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2024/09/17予約 5
『さみしくて明るい人、元気でさみしい人が好きだ‥‥そのさみしさを描きたい』
難しい。
『送り火のあとで』が一番好き。逆縁の娘の精霊棚に、きゅうりの馬、なすの牛を飾る。おばあちゃんはお盆を娘の夫、孫ふたりと新しいお母さんの住む家で過ごし、『来年からは田舎でおじいちゃんと一緒にお盆の迎え火をする』と言う。複雑な状況を少ない文字数で表すのは流石だと何度か読み返した。新しいお母さんは優しそうな人で安心するけど、亡くなったお母さんの事を覚えてる上の孫は、送り火の日、出かけてしまう、なすびの牛も消えて。切ない。さみしくて明るい〜は、このお姉ちゃんを思った。
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2021年に出版された本なのでコロナになった世界が描かれているのが少し新鮮だった。読み終わったら気分がスッキリして前向きになれる本。短編集なので隙間時間で読みやすい。