拝み屋 みんなのレビュー
- 郷内心瞳(著者)
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電子書籍拝み屋怪談 禁忌を書く
2022/06/08 20:13
怪談始末、花嫁の家と読んできました
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版順に読んでいるのですが、「禁忌を書く」は三作目。花嫁の家の入稿前後の話も入っています。
この人の語りが上手いと思うのは、まず読みやすい、わかりやすい、簡単な言葉で書いてある、各話が短い。そうやって点々と語っておいて、だんだんいくつかの話がひとつにつながっていきます。たまにミスリードもさせるミステリ感もあります。そしてラストは浄化して、救われる。これで収まるかと思わせてたところに更にもうひと波やってきます。
出版社の編集も上手いのでしょうが、こういうジェットコースターにはどきどきさせられます。
ホラーに分類されるのでしょうが、怖いというより不思議な話が満載。ただこれは、聞き手として安全地帯にいられるからかもしれません。
「嗤う女」の一連の流れは他人事とは思えませんでした。
特にクライアント(!?)の心境とニートな半生。
親のすねをかじりながらの暮らし、本当にやりたかったことを裏切って毎日をなあなあで過ごしているとどうなるか。
現実に目を向ける、現実の社会で生きてみる。そうせざるを得ない状態まで追い込んだ、怪奇現象にバンザイ!?
電子書籍拝み屋郷内 花嫁の家
2022/06/05 04:15
どこまでが本当で、どこまでが虚構なのか
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
執筆中に何度もデータが飛んだと言う。
プライバシーを守るためにも、名前を変えるだけでは済まないだろう。
これが作り話だとすれば著者は強烈な構成力だ。
ばらばらの話がつながり、広がってまた舞い戻る。情報を小出しに見せる技が巧みすぎる。
文章もわかりやすい。著者が思ったこと、体験したことを実直に語ってくれる。
著者が虚勢を張っていないから、こちらの警戒心を解く。怖いことは怖いと正直に書く、逃げるが勝ちと言い切る。そして勝負から降りると見せかけて----。
文章の表現力もわかりやすい。すっと頭に入ってくる。
暗い家を書けば読む方もどんよりしてくるし、相談者の部屋が明るくなってくればこちらまで光が差してきた気になる。
どんなふうに書いているのか、読み返して分析したくとも、怖くてページが戻せない。
こんなに悲惨なラストでも、最後の会話ですーっと望みの光が射すので救われる。
こんなに読後感のいいホラーは初めてだ。
でも今は読み返したくない。
綿帽子の夢を見ませんように。
2019/06/15 18:25
心底怖いがページをめくる手が止まらない
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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
拝み屋をする著者が体験した恐怖の物語。
呪いや祟りに期限など存在しないという言葉が重くのしかかってくる内容で、数十年前の因縁の出来事が時をこえ著者をまた暗闇に誘う。
著者の本はすべて読んでいるが、前作の災いがこんなところにつながっていたのかという驚愕とともに、1つの災いが様々な人を巻き込んでいく恐怖を感じた。
早く続刊が読みたい。
紙の本拝み屋怪談 怪談始末
2018/08/15 20:22
拝み屋怪談
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投稿者:海南浪士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幽霊とか化け物とかそんなのいるわけねえだろって思えなくなる。桐島かなえも恐ろしいけど、旅館で別の部屋に泊まった夫が死んじゃう話がかなりショックだった。体験談は体験者はどんな怖い目にあっても生きてるからね。
紙の本拝み屋怪談 逆さ稲荷
2018/08/15 20:17
拝み屋怪談
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投稿者:海南浪士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一つ一つの話はちょっと怖いなあくらいなんですけど、読み続けていくと確実に理性が壊れていきます。こんな話あり得ねえだろって普通は思うんですけど文章がうまくて説得力があり全部信じ込まされてしまう。こどものころからヤバい体験しすぎでしょ。
紙の本拝み屋怪談 禁忌を書く
2016/08/03 22:47
メタノンフィクション
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
実話怪談系の作品の中では、際立って面白い。三津田信三の『作家シリーズ』のようなメタフィクションから、さらに一歩進めてメタノンフィクションとでもいったらいいのか。『花嫁の家』も読みたいのだが売ってないのが残念。早く角川ホラーで出してくれればいいのに。
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