アホ大学のバカ学生~グローバル人材と就活迷子のあいだ~ みんなのレビュー
- 石渡嶺司 (著), 山内太地 (著)
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紙の本
紙の本アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ
2012/03/25 21:48
強烈なタイトルの割には、内容はかなり真面目なものです。
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
強烈なタイトルの割には、内容はかなり真面目なものです。
確かに最近の大学生の学力低下はすさまじいものがあります。本書でも紹介されていますが、「TOEIC100点未満」「「5001-501」の引き算に悩む」「「上場企業」の意味が分からない」など信じられない事態になっているようです。
対する大学ですが、少子化に伴い学生を確保するのに躍起になっている様子が紹介されています。しかし、その対応の仕方は大学によってまちまち。全く的外れな行動をしている大学も多いそうです。
本書では、実に様々な大学の様子が紹介されています。有名大学や難関大学などは知っていますが、本書に出てくる大学の半分以上は、初めて聞くものばかり。「そんな大学あったっけ?」というのが率直なところです。
様々な大学が色々な取り組みをしていますが、大切なのはその取り組み方。結構、良い取り組みをしている大学もあるようです。
著者も指摘しているように、「勉強しない大学生が悪い」とか「改善をしない大学が悪い」とか「そもそも政府がつくった制度がおかしい」とか言っていても始りません。
一つ確実に言えることは、このままでは世界の大学の水準から取り残されていくということです。知識の劣化は当然、その国の国力の低下、経済の停滞、なにより文化レベルの低下を招くことになります。
悪者探しをするより、自分たちができることろから手をつける必要があると思いました。
そもそも、大学は企業に就職するための前段階なのか、それとも学術研究をするための機関なのか。
大学は社会にとっていかなる存在であるのか、を考えるきっかけを与えてくれる本です。
龍.
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