真夜中のマーチ みんなのレビュー
- 奥田英朗
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紙の本真夜中のマーチ
2008/06/13 18:35
多才な作家のライトな小説
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココロの本棚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
特別に新しい設定でもストーリーでもないのですが、そこはさすが奥田英朗さん。
魅力的な登場人物と、スピーディーな展開力で最後まで楽しく読ませてくれます。
裏の世界を描くクライムノベルの要素もあるのですが、感触はとてもライト。
最初のほうは主人公の人間性が鼻をつきますが、途中から愛すべきキャラクターに変化していきます。
かっこつけで人を馬鹿にしたような態度をとる主人公「ヨコケン」が、仲間に振り回されて苦労しながらも成長していく姿は好印象。
謎めいた美女「クロチェ」は、アニメなどの女盗賊そのもののかっこいいイメージ。
商社のダメ社員「ミタゾウ」のキャラクターはとてもおもしろい!
サプライズは少ないけれど、爽快な読後でした。
紙の本真夜中のマーチ
2007/01/30 17:10
斬新性に欠けたか。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥田秀朗と言う人、これまたカテゴライズの難しい作家である。「最悪」や「邪魔」を読んで、人間が壊れていく様・狂って行く様を書かせたらピカイチだな、と思っていた。・・・ところが。「インザプール」では壊れて狂った人間wを書いて、直木賞を取ってしまった。言葉は似ているけれど、その実は全く別物。別カテゴリと言っていいと思う。さて本作はというと・・・これまたカテゴリ違いと言っていいだろう、クライムノベルである。
お見合いパーティを主催するヨコケンは、街のチンピラだ。ある日トンだ勘違いの儲け話から、ヤクザに愛車を巻き上げられてしまう。その勘違いの元凶、ミタゾウと組んで逆にヤクザから金を奪おうとする。ところが今度は謎の女が現れて、また二人は窮地に追い込まれるのだった。その謎の女が口にする、10億円強奪の話。3人と1匹はチームとなって、巨額の現金強奪に乗り出すのだが。日本のヤクザに中国マフィアまで絡んで、話しはトンでも無い大騒動に発展してしまう。ここまで来たら、もう後には引けない。追って追われて盗られて盗って。さあ、最後に笑うのは・・・誰だ!?
非常に読みやすく、さらさらとページが進む。ただちょっと気になるのは、斬新性。何かどっか、読んだような感じが拭えなかった。キャラクタやトリック、話のまとめ方。いや物語そのものも、どの部分を取っても、新しさが無いように感じてしまう。何か一つ、おお!とこちらを唸らせる物があったら、良かったかなと感じた。
電子書籍真夜中のマーチ
2022/02/21 17:41
裏金強奪ゲーム
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで読んだ著者の作品はほのぼのした感じの話ばかりだったので、こういうギラついた内容のストーリーは新鮮だった。特に終盤にかけての疾走感溢れる展開やラストの仕上げはさすがって感じ。
紙の本真夜中のマーチ
2021/12/26 10:56
ユーモア
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開が読めない作品です。
三人のキャラクターもあいまって、
物語の進行とは違って、ユーモア感がいっぱいです。
紙の本真夜中のマーチ
2021/01/05 21:49
クライム小説プラス、ユーモア小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥田英朗の長編小説は、中盤からの疾走感が堪らない。この小説もその例に漏れない。状況が次々と目まぐるしく変わっていく。またわこの小説には、ユーモアもある。言うなれば、奥田英朗のクライム小説プラス、ユーモア小説って感じでしょうか。
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