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楽毅 みんなのレビュー

  • 宮城谷昌光
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本楽毅 第1巻

2005/08/24 03:52

位は歴史に埋もれるも忠義は死なず

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 楽毅は、中国の戦国時代、東周の時代の後半期の人物である。三国志より600年以上も前、項羽と劉邦よりもさらに前、紀元前の人だ。
 楽毅は、半生を大国斉の粉砕に尽力した。暴君と言われた斉王は、戦を無闇に連発し、民衆を苦しめていた。その斉を妥当すべく楽毅はシナ大陸を東奔西走した。同時代には、名宰相として名高い孟嘗君がいる。
 まあ、結果が分かってしまうと面白くないので言わないが、楽毅は戦上手であった事は間違いない。しかし、冷静にみると、漢の韓信が瞬時にやってのけた事を結果成し遂げられなかったと言う点で、戦術の天才とはいえないだろう。
 しかし、それは諸葛孔明も同じ事だ。名宰相というのは、戦略論だけで決まるものではない。最も大事なのは、その清廉潔白な忠義の心を持った人物かどうかによるといってよい。
諸葛孔明も、自身を管仲・楽毅になぞらえていたというが、両者とも大変な忠義の士であった。そして、諸葛孔明は彼ら以上に清廉潔白な天下一の大宰相となった。つまり、諸葛孔明のルーツは楽毅にあるといってよいと思う。この人の忠義の心・王佐の才に孔明も我々も大いに心惹かれるのであろう。
 彼は、シナ大陸を震撼させる事をやってのけたが、自ら至尊の御位に就くことなく、生涯を終える。彼の人生には、不義不忠の文字とは何の縁もない。曹操も、自らを周の文王になぞらえ生涯皇帝の座には付かなかったが、そうして後世にまで名を残したのである。楽毅は、その忠義によって、万年にその名を残したのである。王の位は自らの死とともに歴史に埋もれて見えなくなるのとは対照的である。
 今日8月23日は、楽毅を尊敬して止まなかった諸葛孔明の命日である事を思いだし、楽毅を読んでみた。楽毅や孔明が今の中国をみたら何と嘆く事だろう。万年属国の他律史観しかない朝鮮半島とは異なり、世界に誇る素晴らしい歴史を持ちながら、今の中国は、楽毅孔明の片鱗すら見えない。暴力志向とチベット虐殺・法輪功拷問、そして反日捏造をやめ日本と結べれば、アジアの王になれるのに、まことに憐れな事だ。

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紙の本楽毅 第1巻

2007/01/11 00:14

孫子兵法の最高の具現者・・・楽毅

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はちべえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「孫子」は現代でもビジネスに生かすとかいって多くの人に読まれる兵法書なのですが、実際どれぐらいの人が実際の生き方に生かすことができてるかというと難しいだろうなと思います。
 というのも「孫子」は、一つ一つの教えは平易でも、それを生かすにはどこでどのようにどれを用いるかというセンスと深い理解を求められるものであるから、ちと読んでみたところで、凡人にはどうしようもありそうにありません。孫子兵法、本当に難しい。
 ところが、この本を読むと「楽毅」の兵法の巧みさとその生き方に、孫ピン・孫武という本人方を除いたうちで最も孫子を理解し戦場で生かした人が「楽毅」であるのではないかと感じました。その辺に孔明が楽毅を尊敬してやまなかったという理由がありそうです。
 とはいえ、楽毅は完璧ではありません。滅びゆく祖国、中山国を守るため打つ作戦中にもミスはあり、また他にも打つ手を間違えてる、それだとヤバイと読みながら突っ込みいれたくなる時もあります。けどもうその時点で「楽毅」の戦いのさまがその場にあるように見事に描かれているということになるでしょう。本当はえらく昔、資料も少ないことを思えば驚異的なことです。
 またこの「楽毅」は、同じ時代の「孟嘗君」は合わせて読むことで、この時代がより立体的に浮かび上がり、楽しむことができたと思います。

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紙の本楽毅 第1巻

2023/02/20 20:07

中国 春秋戦国時代の英雄

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

「楽毅」(全4巻)です。
宮城谷昌光氏の中国歴史小説の中で一番好きかもしれません。
主人公の楽毅が何せカッコいいのです。
生まれの中山国が滅ぼされた後、仲間ととともに流浪したり潜伏したり、または有能さを見込まれ他国に仕官したりする。強国の斉をいったんは滅亡にまで追い込むほどの活躍をする。斉の国になだれ込んだときの彼は、歴史に名を遺すという事を感じたことでしょう。生きざまが筋が通っていてブレない姿がカッコいいのです。

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紙の本楽毅 第1巻

2003/08/03 18:04

宮城谷ワールドに夢中です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野猿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

スリリングで、それでいて読んでいて背筋がピンとなるような本であります。解説の秋山氏が述べていたように、読了後、読み手に自らも成長したと思わしめる書であるという表現がぴったりです。特にビジネスの現場に身をさらしている自身を振り返ってみれば、暗愚の王に自分が何と似ていることか。中華の歴史の水面に、私たち自身の日常が自然に投影される作品です。
それにしても楽毅の格好いいこと! 妻の狐祥の愛らしいこと。「日本的すぎる」という批判もありますが、登場人物たちの生き生きとした在り様はまことに魅力的としか言いようがありません。

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紙の本楽毅 第4巻

2002/05/10 22:40

自分は見事に生きたかどうか。本人は問わずとも、その答えは人生にある。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

楽毅の才を高く評価した燕の昭王の三顧の礼により、楽毅は燕に向かう。真に人材を求め、治世にも優れた昭王は、強国斉を打ち破りたいという願いを持った人であった。その願いを叶えるため、楽毅も招かれたのである。
そして、楽毅もまた、自分を信じ、実力を発揮する場を与えてくれた王に応えたいという気持ちを抱き、敬愛する孟嘗君を追い出した国でもある斉を打ち破るという目的に向かって邁進する。そして、後世の語り草にもなる、見事な戦いと占領行政を見せ、斉の大半を平定するのだ。
しかし、栄光に満ちた日々は信じてくれた王の死により、意図せぬ更迭を受けることより終わる。そして楽毅は亡命し、燕はほとんど手に入れた斉を失うことになる。
その生涯において、見事に生きたかどうか。
自らが提起した質問にはその人生で十分に答えていると言えよう。見事な生き様だ。

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紙の本楽毅 第3巻

2002/05/10 22:38

祖国の滅亡とわずかな雌伏のとき

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

とうとう、中山国は趙の猛攻の前に滅亡する。
敗軍の将である楽毅は、その力を認められ、敵からも声がかかるほどの活躍を行ったが、初めて経験する祖国の滅亡という事態に、深い悲しみを受ける。それは、想像を超えた事態であった。
その中で、滅ぼした当人である趙の武霊王が後継者を悩んだことにより趙も乱れ、勝者が永遠に勝者でないことを感じさせる。
楽毅は、そのような中にあって、雌伏の時を過ごす。あわただしいその生涯において、唯一の潜伏の時期である。
最も良く戦った敵将が楽毅を一番評価するかと思えば、優れた王であり、部下の使い方もうまい武霊王が後継者を変えた上にまた悩んだり、人が人を知ることの難しさを、痛感させられる。

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紙の本楽毅 第2巻

2002/05/10 22:37

苦しい状況の中から生まれる真実

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

第2巻では、楽毅が隣国趙の侵略に対し、その全力を尽くして戦う姿が描かれている。局地的な勝利を得ながらも、圧倒的な国力の差と、時の勢いにより、中山国は国土の大半を失い、滅亡寸前となる。その中で、真に信頼できるものたちと出会い、優れた敵将と戦い、楽毅は能力を成長させていく。優れた個人でありながら、周囲の力を発揮させることが出来るその懐の深さは、もし大国に生まれていればと感じさせる。しかし、小国ゆえに、敗戦の状況ゆえに、個人は磨かれ、光っていくのかもしれない。将来の楽毅のための雌伏の時だとすれば、天はあまりに過酷である。そして、将来かかわりを持つことになる燕との同盟を模索するところで、第3巻へと続いていくのだ。

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紙の本楽毅 第1巻

2002/05/10 22:36

人が見事に生きることはむずかしい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

燕の楽毅。その名前を知ったのは、三国志の中で、軍師諸葛孔明が若い頃自らをなぞらえていたということからだった。どういう人かは知らなかったが、気になる存在だった。その楽毅が、主人公として私の前に再び現れたのが、この本だ。
第1巻は、燕の楽毅でなく、中山の楽毅という登場である。小国の宰相の嫡子として生まれた楽毅は、中の悪い大国である斉の国に留学し、時の実力者、孟嘗君に出会い、成長していく。そして、中山の国王の出来の悪さ、その時代認識の甘さから来る戦争により、大国趙の侵略を受け、存分にその実力の一端を発揮するが、勢いには抗いがたく、宰相である父の死を迎える。
第1巻では、斉の首都で「人が見事に生きることはむずかしいことだな」とつぶやく楽毅のせりふが印象的である。その後の生涯を通して、貫いた信念を感じさせる一言だ。

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