日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三 みんなのレビュー
- 鹿島茂 著
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2021/11/09 06:32
80を超えてもなお盛ん
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪急や東宝の創始者である小林一三の生涯をまとめた一冊。章ごとにコンパクトにまとまっていて、随所に一三翁の日記などからのいろんな書物の引用もされていて、本人の考えも知ることができ、読みやすくて分かりやすかったと思います。第二次大戦前後に、大臣にも就任されていたことは、全く知りませんでしたし、阪急のイメージが強かったのですが、後半生はむしろ東宝の事業に注力されていたことも意外。80を超えてもなお、衰えぬ情熱はすごいと感じ入りました。
2019/07/16 13:55
多彩な登場人物も魅力
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投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪急電鉄、宝塚、東宝、阪急百貨店などを立ち上げた稀代の事業家・小林一三の評伝である。生い立ちから、不遇の銀行員時代、鉄道事業への進出、宝塚、少女歌劇団、映画や演劇の東宝の立ち上げ、政治家時代、戦中戦後に至る小林の足跡を丹念にたどっている。著者はフランス文学者で、渋沢栄一の評伝も手がけた鹿島茂。全般に手慣れた感じで安心して読み進むことができる。
小林の凄さは、「需要がなければ生み出せばいい」という思考パターンである。例えば阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道の立ち上げに際しては、「乗客がいなければ作ればいい」と考え沿線の宅地を開発した。阪急百貨店のターミナルデパートしての特徴を十二分に活用した経営手腕にも思わず唸らされる。筆者はビジョナリスト/イノベーターとしての小林一三、ビジョナリー・カンパニーとしての阪神電鉄についてしっかり書き込んでいる。渋沢栄一や松永安左衛門、鳥井信治郎、岩下清周、五島慶太、岸信介、古川ロッパなど、多彩な登場人物も本書の魅力の一つである。
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