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電子書籍

ヒート アイランド みんなのレビュー

  • 垣根涼介 (著)
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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.4

評価内訳

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本ヒートアイランド

2011/12/23 11:23

熱く、かつ爽やか、垣根涼介の最高傑作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ワイルド・ソウル』と双璧の、垣根涼介の最高傑作。『ワイルド・ソウル』のほうがスケールは上だが、欠陥も感じられた。こちらは隙がなく完成度が高い。才能を感じる。読ませるすべを知っている。遠からず間違いなく日本を代表する娯楽作家になるだろうと思わせられる一作。ただしその後の展開をみると、そうそう簡単ではない気もするが。
 ストリートギャングを束ねて、ストリートファイトをビジネスにしているアキとカオル。そのグループ雅のメンバーがひょんなことから、やくざのカジノから裏金を強奪した3人組の金を手に入れたことから、雅と強奪犯、さらに二組のやくざが絡んだ息詰まる争奪戦が始まる。
非常に劇画チックではある。主要人物は強すぎたり賢すぎたり。でもそれが痛快。そして、能力が優れているだけでなく、彼らが敵味方を超えて非常に魅力的なのも、作家の力量だろう(なんと言ってもアキだろうが)。ジャンルとしてはハードボイルドだろうが、解説の大沢在昌が書いているように、そこには暗さがない。人物は破滅に向かわない。まっとうだ。その点、ある意味安心して読める。
しかし、暗さはないといっても、垣根の書くものでは常に人物たちは、社会と呼ばれる巨大システムに虐げられ、不満を持つ者たちだ。自身が結果的に犯罪者であっても、基本的にそれに対する正義感ともいえる怒りが、彼らを真っ当にし、魅力的にしている。見方によっては単純である。たとえばカオルの生き方。カオルは、デビュー作『午前三時のルースター』の高校生に似ているが、その辺はだからまだ青臭いのかもしれない。しかし逆にその明るさが魅力なのも確かだ。
解説に言うように、物語は、その不満な彼らが持て余す男のエネルギーを噴出する展開を取る。当然暴力のアクションが絡むが、同じぐらい、あるいはそれ以上に頭脳のアクションがあるのが特徴的でもあり、魅力でもある。かなり頭のいい作家であるのは間違いない。
とくに見事なのは、立場の違う4者の関わりあい方の描写と展開、そしてそれぞれの思惑での「計画」とずれ。『午前三時のルースター』の素人っぽさがずっと遠く思えるような、本格的な小説になった。終わりのまとめ方は、そのまとまりの良さにおいて『ワイルドソウル』よりも優れている。
そしてこうなると、たしかに大沢の解説が言うように、続編があってもおかしくはない。このまま終わっても魅力的だが、その後が描かれるのも同じぐらい魅力的だ。そこでは柿沢の過去もより明らかにされるだろう。だが、アキの今後の生き方を描くのは難しいかもしれない。アウトローになって終わるのがいいとも思えないからだ。開いたままにして、むしろこの問題は別の小説で考えるのがいいのかもしれない。と、あれこれ考えるまでもなく、まもなく続編が書かれるのだが、これは正直失望した。やはり書かない方がよかった。だがそれは別の話。
 「ヒートアイランド」という象徴も、その意味での東京渋谷という場所設定もいいと思う。

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紙の本ヒートアイランド

2011/11/09 16:10

元商社マンのエリートが描く新感覚バイオレンス

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る

「です・ます調」レビュー100本ノック。7本目。

初読の作家さん。筑波大学出身で作家になる以前は商社勤務をしていたそうです。エリートな経歴とハードボイルド。どうもシンクロしないんですけど。偏見でしょうか?

『午前三時のルースター』にてサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年、『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞。史上初の三冠受賞を成し遂げます。2005年には『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞。そうそうたる受賞暦です。ちなみに本著は城田優さん主演で映画化されています。

ヒートアイランド現象。建築用語ですね。都市部の気温がその周辺の郊外部に比べて異常な高温を示す現象。血気果敢な都会の若者たちの熱気をタイトルに集約しています。

おっと。前置きが長くなりました。では、あらすじです。

肉体派のアキと頭脳派のカオル。そんな対極のダブルヘッドが取り仕切る渋谷のストリートギャング「雅」。ある日、チームの仲間が恐喝まがいに大金を持ち帰ってきました。しかしそれは、あるグループがヤクザ経営のカジノから強奪した危険なシロモノだったのです。気鋭の作家が放つ新世代ハードボイルド。雅・ヤクザ・強奪犯による3つ巴の攻防戦が今、幕を開けます。

疾走感あふれる文体と緻密でキレのある描写が特長。なかなか読ませます。アキとカオルのコンビがいいですね。フィジカルでストイックなアキ、男前です。

おそらくリアリティはないのでしょう。なんせエリートが描いたアウトローですから。けど、それが逆に魅力の秘訣。宮部みゆきさんやあさのあつこさんの描く男の子と同じ法則ですね。フィクションは願望炸裂しているぐらいがちょうど心地いい。

一方、ロジカルでセンシティブなカオル。おそらく作者の投影でしょう。人物造形に一番リアリティあり。気持ちがこもっているのがひしと伝わります。この2人の活躍をもっと読んでみたい。純粋にそう思わせてくれました。あとスバル・インプレッサ改の描写には私的に燃えましたね。男のロマンって奴が随所に散りばめられています。

主要キャストに女性がいませんね。どうりでオトコ臭い筈です。映画では北川景子さんが出ているそうですが。オリジナルキャラでしょうか? 私的にはもう少し色気があるほうがいいなあ。あ、変な意味じゃなくって。ちなみにエロ気の方はけっこうありました。

プロットにもうひとつ吸引力がなかったのが残念でした。ゆえに中~後半がかったるいです。求めるものが違うのですかね。カオルの知性を活かした頭脳戦をもっと繰り広げてほしかったです。

Vシネっぽくて血生臭い世界観。やはり好みじゃないです。でも、このピリッとした空気感は嫌いじゃない。結局どっちやねん?

『ワイルド・ソウル』の評判がいいですね。是非そちらも読んでみたいです。結論はそれからでも遅くはないでしょう。

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紙の本ヒートアイランド

2004/08/31 13:12

これから彼らはどう生きて、どんな大人になるのだろう

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読後、物語が完結しているにも関わらず小説の主人公達のその後が気になってしょうがないことがある。彼と彼はまた会うことがあるのだろうか、またその時彼と彼等の関係はどうなっているんだろうか、その時彼はどんな選択をしているんだろうか、etc.etc...
 ヤクザが経営するある非合法カジノから大金が強奪される。強奪したのは裏金などのヤバい筋の強奪を専門とするプロフェッショナル。しかし強奪された大金の一部が渋谷のストリートギャング・アキとカオルの手に渡る。
 そこからアキとカオルのストリートギャング、失ってしまった金の行方を追うプロフェッショナル達、面子をかけて強奪された金を取返そうとするヤクザその1、その上渋谷の利権をめぐって対立するヤクザその2まで加わって四つ巴の攻防が繰り広げられる。
 この辺りの攻防は一種のコン・ゲームとしてもとても楽しめる。ストリートギャングにファイトパーティ、そんな単語を裏切って本書はすぐれて知的な魅力なあふれた物語である。アキやカオルはそんじょの刹那的に生きる若者ではなく、自分の頭で考えに考え抜いて行動している。プロフェッショナル達もしかり。体力のみならず知力の限りを尽くそうとしているのが伝わってくる物語だからこそ、読者のハラハラドキドキ感も格別である。
 文庫本でこれだけの充実したエンターテイメントを味わえるなんてはっきりいってお買得である。ただし、アキのその後については既に「ギャングスター・レッスン」「サウダージ」が刊行されている。その後が知りたければハードカバーで。なんだか出版社の術中にはまっているような気もしなくもないが、迷わず続編も買いだろうと言わせる魅力があるのは間違いない。

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紙の本ヒートアイランド

2005/08/28 03:19

この悶々とした気持ち!どーすんのよっ!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「IWGP外伝」と似ているなぁ・・・というのが第1印象。
ブラピの「ファイトクラブ」と似ているなぁ・・・というのが第2印象。
 主人公は、渋谷でファイトパーティーを主催しているストリートギャングのヘッド「アキ」。
 ある日カジノで強奪された大金が、ふとしたことでアキの元に転がり込んでくる。
 強奪した犯人達、カジノ絡みの2つの組、この3者からアキと仲間達は追われることとなる。
  ファイトパーティー、カジノ、組・・・女性としては近寄り難く思えたが、気が付けば半分を読み終えていた。さすが「この文庫がすごい!2005年版」に選ばれている作品である。
 IWGPのマコトと比べると、アキは喧嘩も強く頭も切れる。ちょっと出来過ぎ。追う側の強奪犯も出来過ぎではあるが、とても憎む気にはなれない。それは登場人物それぞれ過去の回想部分があり、そこで親近感を感じるどころか、涙を流してしまう部分もあるからだ。「そんなに上手くいく?」「こんなに格好いい男がいる?」という気分は残ったが、すっかり情が移ってしまってからでは、「どちらも上手くいって欲しい。」と願うばかりである。
 一見「今どきの人達」とも思えるが、彼らの魅力は共通して「頑固」。車対し手を抜けないため、流れ作業をするぐらいなら工場閉鎖してしまえ・・・と、この道に入った不器用な頑固者。社会と親に対する反抗心で進学をせず、この道に入った青臭い頑固者。彼等は「今どき」ではなく「昔のおやじ」タイプなのだ。疑問を感じつつも何も出来ず、大量生産大量消費に流されることに慣れてしまった私達にとって、この頑固ぶりはこんなにも魅力的なのだ。
ちなみに続編の「ギャングスター・レッスン」は今のところ文庫化されていません。クゥゥゥッ・・・!

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紙の本ヒートアイランド

2004/06/22 18:04

アキの物語はまだ序章である。きっと今後のアキの成長が垣根氏の成長の大きなバロメーターとなるのであろう。

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投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

垣根涼介が描くと悪者にも親近感が芽生えるのかもしれない。

主人公は渋谷を仕切るストリートギャングのアキとカオル。
ふたりの生い立ちなんかを比較して読めばより一層入り込めるんじゃないかな。
窃盗グループの桃井も含めてこのあたりのエピソード作りは巧妙である。

後半の息もつかせぬ展開はハラハラドキドキ感を味わえる事間違いなし。
ストリートギャングチーム(アキ他)と窃盗チーム(柿沢&桃井)両方に肩入れして読んでしまうから困ったものだ(苦笑)

文庫解説の大沢在昌さんが書かれてるようにやはり物足りないのは、女性(主人公と恋仲になるという意味合いの)の登場がほとんど皆無状態だということ。
そのあたりは氏の超大作『ワイルド・ソウル』で解消はされたのであるが、読者って贅沢なもので遡って読んでみても期待しちゃうものだ。

あと付け加えておきたいのは、本作はいわゆる“ハードボイルド”作品なんであるが、一般的なイメージ(私たちが固定観念を持っているという意味での)ハードボイルド作品ではないような気がする。
主人公は一応アキなのだが、前述の通り窃盗チームに対してもかなり自然と親近感を持って読み進めることが出来るから不思議だ。

そのあたりは例えばアキやカオルの地味な生活(たとえば食生活や金銭管理面など)に今の時代の閉塞感というか危機感が如実に現れているのが読者も理解出来るかも知れないなと思う。
そう言った意味合いにおいては多少なりとも“バブル経済”崩壊に対する挑戦的(反省的なと言った方が妥当かな)な意味合いも含めて読むべきかもしれない。
バブル経済のもたらしたツケは莫大なものだが、我々小説を楽しむ人間にとったら垣根さんがもたらしてくれる良質のエンターテイメント作品に酔いしれることが出来るのは少なくとも“贖罪”だと認識すべきかもしれない。

アキの物語はまだ序章みたいである。
本作で我々読者は“冷静沈着であることの凄さ”と、“強い意志を持つ事の尊さ”とを学び取った。
姉妹編である最新刊『ギャングスター・レッスン』、続いて刊行予定の『サウダージ』でいかにアキが成長して行くのか暖かい目で見守って行きたいなあと思う。

トラキチのブックレビュー

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紙の本ボーダー

2013/06/24 14:51

ナ~ナ~

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アダチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

おすすめしません。m(__)m
面白くないからではないです。
よくも悪くもシリーズものです。個人的には、前作で終わりで良かったと思います。

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紙の本ギャングスター・レッスン

2011/12/27 12:34

こういう続編を書く必要があったのか?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 率直に言ってつまらない。ほとんど完璧だった『ヒートアイランド』に続編のシリーズがあるとわかり、それはそれで嬉しいからいそいそと読んだが、失望。多少質が落ちる恐れはあると思っていたものの、ここまでとは思わなかった。
 ハリウッドの映画を例に挙げるまでもなく、シリーズ化して二匹目、三匹目のどじょうを狙っては、どんどんだめになってしまうケースは多い。そんな商売ベースの話ではなくても、作家がいいものを書き続ける、ということは難しいことなのだろう。いや、どの世界でも成長し続けるというのは困難で、したがって稀なことなのだろう。作家にとって、とくにこの「続編」「シリーズ」というのは甘い罠であるかもしれない。
 前作の主人公だったアキが、そこでは敵対した柿沢らと組むことになってそのためのレッスンを受ける、という内容。したがって対立の緊迫感もなければ、プロットの核となるものもない。スリルもサスペンスも感じられない。かすかに残り香のようなものがあるとすれば、ある種爽快な男たちの美学。だが、それも自己満足的な感じに見える。続編の危うさへの自覚がないようにみえて苛立たしい。巻末には「おまけ」と称して、どうでもいいキャラクターの後日談まで。スピンオフという奴だろうが、しまりがない。
 この後さらに何冊か続きがあるらしいが、ネットの読者評を見てもやはりダメなようで、もう要らない、という印象。残念だ。作家の能力は買っているので、乗り越えてほしい。

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