平成野球 30年の30人 みんなのレビュー
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紙の本平成野球30年の30人
2020/05/28 16:04
野球ノンフィクションのオムニバス決定版
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
Sports Graphic Number誌上で野球の記事を数多く執筆されている石田雄太氏による、平成のプロ野球を俯瞰するノンフィクションのオムニバス。Number誌上で掲載された記事や、書下ろしで構成されており、平成元年から平成30年まで、各年1名ずつの記事で平成のプロ野球を振り返ります。
平成元年~平成10年は、中畑清、与田剛、清原和博、西本聖、野中徹博、長嶋茂雄、野村克也、伊藤智仁、桑田真澄、王貞治。
平成11年~平成20年は、星野仙一、杉浦正則、中村紀洋、松井秀喜、高橋由伸、和田毅、今岡誠、イチロー、松坂大輔vsイチロー、山本昌。
平成21年~平成30年は、斎藤佑樹、ダルビッシュ有、谷繁元信、栗山英樹、則元昴大、秋山幸二、藤浪晋太郎、川崎宗則、松坂大輔、大谷翔平。
名前を見るだけでも「あー、あの頃なぁ」と思い出せる人も多いはず。特筆すべきは、各年のMVPとなる選手を列挙しているわけではなく、監督として記事になっている方もいれば(長嶋氏、王氏、野村氏、星野氏、栗山氏など)、プロで大きな実績をあげていなくても、強く印象に残る選手(野中氏、伊藤氏)や、全盛期を過ぎても自らの理想を求めてもがいている選手(桑田氏、松坂氏)、そしてアマチュアの杉浦氏など、本当に幅広い視点で人選されている点です。
こうしてみると平成10年ごろまでは昭和の名残、平成20年以後は現在の令和に至る流れが実感できます。
野球が開幕しない今年、こんな本をゆっくり読んで、いずれ訪れる開幕を心待ちにするのもよいのでは。
これと同じような企画で、サッカー界も取り上げてもらいたいと思います。
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