澪標・落日の光景 みんなのレビュー
- 外村繁 (著)
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電子書籍澪標・落日の光景
2022/09/25 18:05
澪標・落日の光景
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投稿者：雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が自分の性の歴史を綴ったような作品が収録されているが、それと同時に夫婦の病気の歴史でもある。病気による体調の変化や医師の診察まで性に関わってくるのかと驚かされる。
紙の本澪標・落日の光景
2020/02/10 22:07
森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」の上を行く性欲史
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投稿者：ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
" 解説で川村湊氏は「外村繁の、というより日本の私小説は、煎じ詰めると生い立ちと血族のことと、性と病についてだけ書いているように思える。文学者である以上、文学や芸術、思想や社会的事件、信仰や現実問題などについても、もっと書かれてもよさそうなものだが・・・」と書いている。「澪標」などは、その最たるものでその私小説の内容は彼自身が小説の中で言っているように彼の性欲史なのだ。森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」を参考にしているのかもしれないが、その内容はもっと露骨で彼の家族は何も文句を言わなかったのかとも思ってしまう。また、「夢幻泡影」という小説のタイトルは親交のあった瀧井孝作氏の「無限抱擁」から来ていることは言うまでもない。
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