半落ち みんなのレビュー
- 横山秀夫
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紙の本半落ち
2006/03/10 18:04
結末の弱さが欠点
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱんくぽんく - この投稿者のレビュー一覧を見る
読ませる小説である。
妻を殺害した警察官。本人が出頭し、動機も明白。
ただ、殺害から出頭までの謎の2日間が関係者の間の疑惑を呼び、
県警上層部、検察庁までも巻き込んだ騒ぎに発展する。
地検の対応や、新聞社の取材のやり方にやや?な部分もあるものの、まあ水準以上の筆運びだ。
問題は結末、ネタ晴らしになるからここには書かないが、失そうの動機が空白の2日間の理由付けとしてはあまりに弱い。
こういう理由ならわざわざ隠す必要はないし、隠そうとも思わないはず。今の読者はこういう甘い結末を喜ぶのかもしれないが、直木賞をけ飛ばした気骨のある著者にはさらなるどんでん返しを考えて欲しかった。
紙の本半落ち
2013/08/21 23:40
中身も半落ち
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか終始スッキリしない展開。
あ、以下、例のごとくネタバレ注意報。
妻を殺した刑事が二日後に自首、その二日の間に何があったか、というのを追っかける話。
でも、全体的にモッサリしてるし、オチも、はぁ。だから?って感じ。
主人公が複数いるのも原因の一つかも知れない。
64を読んで二作目ですが、この作家さんは引き込むのすごい上手でついつい時間を忘れて読んでしまうんだけど、オチの部分で、あれあの話どうなったの?とか、はぁ、ここまで風呂敷広げてこのオチですか・・・みたいな内容が多い印象。
あと相変わらず専門用語が多い、正直分かんないから解説付けて欲しい。
紙の本半落ち
2016/08/10 09:53
欠点は目立つが、良い面も。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずいぶん前にヒットし、映画化もされた著名作。今の64ブームほどではないけどね。
ということで、ちょっと再読してみた。
おそらく5割以上の人は、感動した、と思っているのではないか。
たしかに、社会性のあるテーマが提起され、考えさせられてしまう面もある。
それに、直木賞問題もあって、横山氏に同情する気持ちもある。
でも、再読であってもやはり、ラストには首をかしげてしまう。
あの2日間問題の決着の仕方では、ミステリーファンは納得しないだろう。
それに、この作家は直接的に感動を煽る描き方は似合わない。
もっと間接的に、ほんの一瞬やさしさが垣間見える程度で十分なのだ。
著者については、寡作なのがもったいないし、長編作品がイマイチということも聞く。
『64』はどうなのだろう。本作の欠点を克服しているのだろうか。
横山作品の多くは映像化されているらしい。
だから推理作家であっても国民的作家になる要素はあるはず。
はたして平成の松本清張になれるのだろうか。
まだまだかな・・・
もうちょっと書いてほしいなぁ。
電子書籍半落ち
2015/02/04 11:13
今更ながら読みました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:philia - この投稿者のレビュー一覧を見る
横山さんの代表作であり、かつ色々と話題になった書。長編なので避けていて、ずいぶん後回しになりましたが読んでみました。
特に、先入観なく読んだ感想としては、「これが代表作なの」という感じです。
ストーリー展開も、ちょっとだらだらしているし、他のレビューでもありますが、結論は単純につまらないですね。
話としては短編程度のものだと思いました。
もっとも、他の横山さんの本が面白いからこそのこの評価なんでしょうけど。