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半落ち みんなのレビュー

  • 横山秀夫
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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.3

評価内訳

19 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本半落ち

2023/04/18 20:12

組織で浮いた彼らの意地

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る

妻を殺し自首してきた警察官。しかし、殺害後自首するまでの二日間の行動についてはまったく語らない。その秘密を巡る警察、検察、新聞記者、裁判官、刑務官の行動。意地。策略。暴走。義憤。誰しもが、絶対的な正義でも、善でもない。自らの立場を全うしようと時に組織に抗い、時に自分の人生と直面する。ヒーローでもなく、かと言って悪役でもない。プロがプロとしてしのぎを削り、渡り合う小説は好きだ。組織の中で浮き気味の彼らが、そのポジションで自らのやり方を通そうとする意地と、それに必ずしも成功しない様がリアルさが迫って来る。

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電子書籍半落ち

2022/02/10 14:26

そういうことだったかー!ってなる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

「どんでん返しがある」と聞いて疑心暗鬼になりながら読んでいましたが、「そういうことだったかー!!」って感じです。
世界観に入り込んでしまう感じが流石でした。

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紙の本半落ち

2017/10/25 02:47

佐々部清監督映画化原作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

現職警察官が犯した罪について考えさせられました。自首するまでの僅かな時間に、痛切な思いを感じました。

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紙の本半落ち

2017/08/09 12:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る

病気の妻を殺して自首してきた現職警察官。
殺害は自供するも、殺害から自首までの空白の2日間については
いっさい語ろうとしない。-いわゆる「半落ち」

その警察官をめぐり、刑事、検事、弁護士、記者、裁判官、刑務官の
過去や未来、立場、しがらみなど照らし合わせてで物語は進んでいきます。

最後の数ページは泣きました。
これはミステリではなく人間ドラマです。

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電子書籍半落ち

2017/05/14 09:30

ワクドキでした

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化されてタイトルは知ってましたが、犯罪物って感じで敬遠してましたが、ちょっと横山さんの本が読んで見たくなって…
そしたら、ハマってしまいました!
面白い!面白い!この展開どうなるの?と…
本当に!次々読みたくなる1冊でした。

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電子書籍半落ち

2016/09/30 07:16

中年向けの小説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

リレーのような小説です。短編集のような体裁で、1編ごとに主人公が変わるのですが、時系列に沿ってアルツハイマーの妻の嘱託殺人をしたと自首してきた現職警察官・梶聡一郎(49)を、警察の取り調べから検察・裁判所を経て刑務所まで追っていく構成です。

動機も経過も素直に明かす梶。だけど、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしません。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは何か… これは最後に明かされます。

面白いのは、「半落ち」のまま梶は司法の「ベルトコンベア」に乗せられ、刑務所までたどり着いてしまうことです。

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紙の本半落ち

2016/08/10 09:53

欠点は目立つが、良い面も。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずいぶん前にヒットし、映画化もされた著名作。今の64ブームほどではないけどね。
ということで、ちょっと再読してみた。
おそらく5割以上の人は、感動した、と思っているのではないか。
たしかに、社会性のあるテーマが提起され、考えさせられてしまう面もある。
それに、直木賞問題もあって、横山氏に同情する気持ちもある。
でも、再読であってもやはり、ラストには首をかしげてしまう。
あの2日間問題の決着の仕方では、ミステリーファンは納得しないだろう。
それに、この作家は直接的に感動を煽る描き方は似合わない。
もっと間接的に、ほんの一瞬やさしさが垣間見える程度で十分なのだ。

著者については、寡作なのがもったいないし、長編作品がイマイチということも聞く。
『64』はどうなのだろう。本作の欠点を克服しているのだろうか。
横山作品の多くは映像化されているらしい。
だから推理作家であっても国民的作家になる要素はあるはず。
はたして平成の松本清張になれるのだろうか。
まだまだかな・・・
もうちょっと書いてほしいなぁ。

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紙の本半落ち

2015/10/08 23:07

闇はない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

友人と横山さんの小説は抜きん出て面白いという話で盛り上がり、中でも「半落ち」の素晴らしさに敵うものはないと意見が一致。そんな友人との会話に触発されどうしても再読したくなり購入。なぜ半落ちだったのか詳細を忘れていたため、再読ではあるが新鮮な気持ちで読むことができた。梶警部の心の美しさや生への姿勢は、なかなかまねできることではない。確かに、大切な息子を失ったり、最愛の伴侶を自らの手で殺めたりと通常の人生ではそうそう起こりえない経験があるからこそではあるのだが。梶警部に闇はない。闇を書かなかった横山さんに拍手

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紙の本半落ち

2015/03/16 21:54

少しネタバレ書いています。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

半落ちは・・・昔、映画をレンタルして泣いた覚えがある。主人公・梶警部を寺尾聰が、裁判官を吉岡秀隆が演じていたことを覚えている。それと森山直太朗の挿入歌。劇中の雰囲気から舞台設定は昭和時代の物語なのかと勝手に思い込んでいたのだが、2002年に書かれたものらしく、そんなに古くない作品であることを読んでいる途中に知った。そして・・・たくさん泣いたような気がする。これまで幾度となく手に取って読んでみようとしたが、どういうわけかなかなか読む気にはなれなかった。どことなく敷居が高い気がした。

けれど、勇気を出して読んでみて大正解だったと思った。ちなみに「半落ち」とは「完落ち」ではないということ。つまり一部しか自供していないということ。物語の中でことさら「眼」の表情のことが語られる。主人公である殺人犯の梶の澄んだ目に各章の主人公の子たちが翻弄されるのである。その眼はどんな目かというと、映画「半落ち」の寺尾聰の演じる「眼」そのものだと思った。

物語は6人の男たちを通じて主人公・梶が逮捕され、検察送致・起訴・刑事裁判・刑務所入所に至るまでのことが描かれている。各章についての覚書を残してみる。もちろんネタバレもある。

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電子書籍半落ち

2015/02/04 11:13

今更ながら読みました

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:philia - この投稿者のレビュー一覧を見る

横山さんの代表作であり、かつ色々と話題になった書。長編なので避けていて、ずいぶん後回しになりましたが読んでみました。

特に、先入観なく読んだ感想としては、「これが代表作なの」という感じです。
ストーリー展開も、ちょっとだらだらしているし、他のレビューでもありますが、結論は単純につまらないですね。

話としては短編程度のものだと思いました。
もっとも、他の横山さんの本が面白いからこそのこの評価なんでしょうけど。

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紙の本半落ち

2013/08/21 23:40

中身も半落ち

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんか終始スッキリしない展開。
あ、以下、例のごとくネタバレ注意報。




妻を殺した刑事が二日後に自首、その二日の間に何があったか、というのを追っかける話。

でも、全体的にモッサリしてるし、オチも、はぁ。だから?って感じ。
主人公が複数いるのも原因の一つかも知れない。


64を読んで二作目ですが、この作家さんは引き込むのすごい上手でついつい時間を忘れて読んでしまうんだけど、オチの部分で、あれあの話どうなったの?とか、はぁ、ここまで風呂敷広げてこのオチですか・・・みたいな内容が多い印象。

あと相変わらず専門用語が多い、正直分かんないから解説付けて欲しい。

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紙の本半落ち

2011/06/15 21:11

読者が落ちてしまう秀作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、刊行当時ベストセラーになり、映画化もされた。だから、書名はよく目にしていた。しかし、売れたときから時間が経っていたので、少し冷めた気分で読み始めた。

 ところが、いくら読み進めても、特段に引き込まれるような展開にならない。「もっとすぐれたミステリ作家はほかにもいるだろうに、どうして売れたのだろう」などと生意気な気持ちを覚えた。

 この小説に残された謎はただ1点。その真相は、当然ながらなかなか明らかにされない。凝った作家なら、もっと謎をたくさん仕込み、複雑な構成にして、読者を引きつけていくだろう。

 複数の登場人物の視点から、ひとつの殺人事件とその後の自首に至る経緯、裁判、服役が描かれていく。奇をてらわないストレートな展開だ。
 
 そうして9割を読み終えた。不安になった。本書のどこに、ベストセラーになり、映画化までされるものがあるというのかと。自分は何か重要な点を読み飛ばしているのかもしれないとまで思った。
 ついに、謎が解き明かされた。それでも特段の感慨はわかない。淡々と真相を受け止めてしまった。

 ただ、50歳を迎える男の人生の喜怒哀楽が、自分の中にすべり込んできた。自分はまだその年齢ではない。それでも、不思議と理解することができた。これが下地を作ったのである。

 最後の数ページ、いや真相解明後の10行ほどで、突然にそれはこみ上げてきた。主人公の心情と自分のそれとがひとつになった。

 涙がとめどなくあふれでてきた。正直なところ、自分には読書で涙する習慣はない。じーんとくることはあっっても、泣くということはまずない。かぎりなくゼロに近い。それが泣かされてしまったのである。完全に落ちてしまった。

 奇をてらわない素直な筆致で読ませて、ここまで持っていかれてしまったことに愕然とした。

 素直に良書と向き合えば、こんなにも感情を解き放つことができるのであった。そんなことを教えてくれる、掛け値なしの満点の作品である。

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紙の本半落ち

2011/03/07 11:52

目頭が熱くなった。しかし冷静になってみると・・・

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る

目頭が熱くなった。中年層の男性読者の感情を昂らさせたら、右に出るものはないだろう。あ、浅田次郎がいるか。事象の重複が少々くどいが感情を主役本人に語らせず群集劇として表現したのは功を奏している。

しかし読後、冷静になってみると腑に落ちない点が沸々と。先ず本格ミステリ目線で。あそこまで引っ張った割りには、ラストの真相が唐突過ぎる。意外性といえばそれまでだが、そうくるなら伏線をきちんと張り巡らせてほしい。連作短編でのトリックやどんでん返しの鮮やかさを知っているからこそ余計にもどかしい。これほどのテクニシャンが出来ない筈はない。何か意図があってのことなのだろうか。

それから社会派ドラマとして。「死を望む妻を殺す」ことと「空白の2日間」の真相。この2つの倫理の論点が、どうにも噛み合っていない。首を挿げ替えられた印象。どんなに言い訳しても、おいてけぼりには変わりない。妻も読者もね。奇麗事というか美談すぎるのもちょっとあざとい。「これで泣かなきゃ人じゃない」と拳銃を突きつけられてるみたい。浅田次郎な手口だな。

名は体を現すというが、まさに「半落ち」? ネットで調べると、やはり賛否両論。様々な物議を醸し出してる。まあ、それも人気の証明だろう。直木賞選考で叩かれた「致命的欠陥」に関しては、私的には的外れだと思う。描かれているのは行為が実施されたか否かではなく、容疑者本人の意向なのだから。

色々と苦言を連ねたが、あらゆる意味でアツくさせてくれることには間違いない。圧倒的なリーダビリティで有無を言わさず読者を引き込む筆力はまさに白眉。でもこの人の真骨頂は、やはり連作短編かな。

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紙の本半落ち

2009/12/24 09:52

もう一度、映画が観たくなりました。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 以前、テレビで映画「半落ち」を観てとても印象的だったので、本を読むことにしました。

 まず、同じ出来事の中でいろいろな立場の人ごとに章をつくって語らせたのは、とてもおもしろいと思いました。つまり主人公が変わっていくわけです。そして、このストーリーの本当の主人公の章はなくて、周りの人たちが本当の主人公のことを推理していくのです。

 一般社会にありがちないざこざ、名誉欲などを織り交ぜて、共感するところがたくさんありました。心の奥では誰もそんなもの好きではないと著者が静かに言っているような気がしました。そして、各々の章に選ばれたような人たちは皆、本当の主人公の瞳の奥に清らかなものを見逃さないのです。希望を感じました。

 結末は、知っているけれどやはり泣けました。しかし、一晩経って疑問がわきました。あのようなキャラクターの主人公はどういう場合でもふんばって殺人をしないのではないかと。彼の穏やかさ、清らかさと、殺人がどうしてもわたしの中で結び付きません。

 わたしも彼とほとんど同じ年齢です。この小説にあるようなことを経験したり、近くで見てきました。けれども、まだまだ経験不足ですし、ものごとを深く考えることも少ないので、今後、今の考えがどう変わっていくかなあと思っているところです。

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紙の本半落ち

2008/09/19 21:35

人間の尊厳とは

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 週末、出張を終えた長男が久しぶりに我が家に帰ってきました。「この本、読んでみる」と、横山秀夫著『半落ち』の本を置いて勤務地の鹿児島に戻っていきました。読んだことのないジャンルの本でしたが、まっさらな気持ちで読んでみることにしました。
 『半落ち』は警察用語で、取調官に対して被疑者が洗いざらい事実を自供しないことです。現職警察官、梶総一郎(49歳)は、アルツハイマーを患う妻、啓子を殺害し自首してきます。容疑は嘱託殺人。動機も経過も素直に話しますが、殺害から自首までの空白の二日間の行動だけは語ろうとしません。県警は現職警察官の殺人に震撼します。
志木和正(W県警本部捜査第一課強行犯指揮官)の章:取調室の梶総一郎の顔は両眼が澄みきっていた。空白の二日間のことを聞かれると「そっとしておいていただけないでしょうか」
佐瀬銛男(W地方検察庁三席検事)の章:梶総一郎の顔は「無私の顔」だった。我が身を捨ててでも、大切な何かを守り通そうとしている顔。誰かを庇うと固く心に誓った顔。
植村 学(私選弁護人)の章:澄みきった二つの瞳が植村を見つめていた。新聞の写真では窺い知ることのできない、それが梶総一郎の心の窓だった。「どうか、そっとしておいて下さい」
藤林圭吾(W地裁裁判官)の章:無垢な瞳だった。梶という男の澄みきった瞳は普通ではない気がした。
古賀誠司(M刑務所刑務官)の章:絶望してしまった顔ではない。澄んだ瞳には力がある。梶の目は生きている。
梶総一郎の澄みきった瞳に隠されているものとは。「完落ち」できなかった取調官、志木のとった行動は。
 最後は感動的な結末で終わります。しかし、著者横山秀夫氏のメッセージは感動の結末ではないような気がします。藤林裁判官の父もアルツハイマーで妻の澄子が介護をしています。梶は妻に、澄子は舅に「死なせて欲しい」と言われます。自分の手を汚した梶総一郎の優しさと、殺さなかった澄子の優しさと。人間の尊厳を問われる小説でした。

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