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リアルのゆくえ みんなのレビュー

  • 大塚英志 (著), 東浩紀 (著)
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.8

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

現在のオタクの状況とその今後について。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、大塚英志さんと東浩紀さんの対談を活字におこしたものです。
元々は、大塚さんの個人編集で出している
(いた!?。過去形今でも出ているの?)
「新現実」という雑誌がありまして、そこに掲載されていたものを
序文、あとがきを加筆し再編集したものです。
 内容としては、2001年当たりから、2008年ぐらいまでだいたいカヴァーしています。

 おたく(大塚さんがこの言葉を使用する場合"ひらがな"だそうです)第一世代を自称する
大塚さんですから、東さんとのオタクとしての世代間志向的格差なんかに始まり、
現状のネットも含めておたく業界を広く扱っています。
 ネットのなかった時代、コミケがオタクの一大イベントでまた繋がりの場でもあり、
今のネットみたいな役割をしていたというのは、かなりリアルなたとえでして、
 私は、ぎりぎりコミケの雰囲気を知っているか知らないかの世代で
丁度私の少し、上の世代は、コミケで同人誌をかなり熱心に発表したり、
そのことを教えてくれたりしました。
 このころに比べると、オタクの世界は、細分化され、それこそ、
となりの"おたく"は、全く別の分野で全く知らないいや、理解できない感じになっていると
岡田さんもいっていましたが、この二人もそれは指摘しています。
 萌え業界の経済規模とか、日本が世界に誇る文化だともてはやされていますが、
ここらで、萌えや、オタクと関係ないオバーフィフティーぐらいのおじさんに理解できる
言葉で現状を語れる人に語ってもらうことも必要かなぁと思います。
 が、本書でも、2001年と2008年では、かなり対談の内容が違っているように
こうだっと、語りきるのは、難しいとも思いますが、、、
 
 大塚さんのクセなのかもしれませんが、
安彦さんの対談集「アニメ・マンガ・戦争」の安彦さんとの対談で
喧嘩一歩手前になったのと同じように、本書でも、東浩紀
にたいして喧嘩一歩手前になっています。
(それは、人格攻撃だと東浩紀が非難するぐらい)
 これは、多分、大塚さんの一種の愛情表現で、
認めているからこそ、突っ込んで語ってしまう、
相手との差を大きく取り上げてしまう、というのが現れているのだと思います。
なんか、あとがきに関しても、ちょっとあったみたいですが、
 まぁ、いいでしょう、、。

 ただ、総じてですが、
二人ともですが、特徴をかたったり、問題を指摘するぐらいで、
明確な答えを求めていた読者には、ちょっと肩透かしかも、、。
 それぐらい、一筋縄ではいかず、とらえにくいのが、オタクの世界だと
思ってください。

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話し合う気がない人間を相手にした対談、っていうのは既に対談ではないですね。読んでいて不快です。これは時代に追いつけなくなった世代の悪あがきの書、って言ってもいいのかも。見えてくるものは不毛です。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的には、東浩紀の名前がなかったら絶対に手にしなかった本と言えます。途中から、不快感で厭になるんですが、それはこの二人が絶対に理解しあうことのない位置にいて、そのまま対談をしているからです。本来、面白い対談というのは、互いが触発され新しいものの見かたや知識を得ることで変化していく、或は共感して楽しむ、対談者の喜びが伝わってくるようなものなのですが、少なくとも大塚にそのような気配は全く見られません。そういう意味で講談社のHPの紹介文

「知識人」は希望を語れるか。「世代間闘争」の末に見えた地平は?
いまの日本は近代か、それともポストモダンか?

ぼくたちは今どんな時代を生きているか。批評の言葉は怒る若者たちに届くか。サブカルチャーの諸問題から国家論、表現論まで、わかりあうつもりのない2人による8年間の世代間闘争。

は正しいわけです。特に最後の「わかりあうつもりのない2人による8年間の世代間闘争。」というのは理解できます。ただし、殆ど共通の言語をもとうとせず、俺、偉いんだと思い込んでいるとしか思えない大塚の言辞を読んでいると、これは闘争でもなんでもない、対談に値しない、不毛の記録ではないか、そう思います。

あとがきを読むと、本来は大塚のまえがきがあるはずだったのが、結局、それは大塚の意向で果たせなかったそうです。私は繰りかえし「大塚が悪い」みたいなことを書きましたが、多分、この本を読む若い人は同じ印象を抱くと思います。そういう本に、まえがきを寄せないことで抵抗する、ちょっと子どもっぽいかもしれませんが、その大塚の気持ちがよくわかります。

二人の意見が平行線のままである、というのは第二章から第三章の対談までの間に5年の歳月が過ぎていることが象徴していると思うのですが、むしろ、そこまでして好きでもない相手と対談する、というそのことに逆に感心してしまいます。しかも、この時間は大塚の対東観を少しも変えていない。

いや、多分、大塚にしてみれば2002年の対談が終った時点で、東のことは消去されたんじゃないかと思う。要するに「俺には関係ない相手だ」と。だからこの5年という期間は大塚にあってはゼロに等しい。でも、東の時間はそうではありません。東はその間に時代の先端に立ってしまった。

時代は完全に今、東の元にあります。それが見えてしまう、そういう本です。東にとってはそういう意識はなくても、そう受け取れる。読後感も悪いですが、むしろ何故こんな本が企画されたのか、そう思ってしまいます。麻生・小沢の対談以上の不毛、昔の自民対社会党の論争を思わせます。要するに論争じゃない、追いかけるほうはともかく、受け手にその気がない。そんなものを読まされる読者(論争を聞かされる国民)の身になってください。

対談ではなく、大塚と東、別々の論考として二冊で出版されるべき本でしょう。ある意味、大塚以上に東も傷ついた、そういう印象でした。得るもの? 何もありませんでした。ただ哀しいだけ・・・

一応、データだけ。装幀は中島英樹。帯の言葉は

「知識人」は希望を語れるか。
「世代間闘争」の末に見えた地平は?
いまの日本は近代か、
それともポストモダンか?

はじめに――世代間闘争について

第一章 二〇〇一年――消費の変容――(初出「批評とオタクとポストモダン」「小説トリッパー」2001年夏季号(朝日新聞社)2001年4月19日収録) 
    なぜ物語に耐えられないのか
    見えない権力システム
    決定的な世代の違い
    「主人と奴隷の問題」 ほか

第二章 二〇〇二年――言論の変容――(初出「工学、政治、物語」「新現実」vol.01(角川書店2002年)2002年6月1日収録) 
    雑誌は誰でも作れる
    論壇誌でいかに語るか
    暴走するセキュリティ化
    非人称化する「権力」を批判する言葉はあるのか ほか

第三章 二〇〇七年――おたく/オタクは公的になれるか――(初出「『公共性の工学化』は可能か」「新現実」vol.5(太田出版、2008年)2007年11月29日収録 ※初出対談に大幅加筆
    メタ化するか、空気を読むか
    啓蒙か、ガス抜きか
    批評家に責任はあるか
    批評家であることとネットの関係 ほか

終 章 二〇〇八年――秋葉原事件のあとで――(語り下ろし 2008年7月1日収録)
    同時代の事件に責任を持つ
    彼らは何に怒っているか
    サブカルチャーの実存的機能

あとがき 東浩紀

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