発達障害のいま みんなのレビュー
- 杉山登志郎 (著)
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紙の本発達障害のいま
2012/03/13 17:02
いっそ、「誰でも少し異常」があたりまえになってしまったらいいのに。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「子どもの発達障害の陰に虐待」とか「発達障害の子どもの親にも問題が」とか、近年よく耳にするようになりました。どういう関係性があるのか、どう対処していけばいいのか。子ども虐待を中心として、本書はそんな話題の現状を扱っています。
とりあえず、目次を書き写しておきます。
序章 母子並行治療をおこなったヒナコ
第一章 発達障害はなぜ増えているのか
第二章 発達凸凹とは
第三章 発達凸凹の可能性
第四章 トラウマの衝撃
第五章 トラウマ処理
第六章 発達障害とトラウマ
第七章 発達障害と精神科疾患 その1
第八章 発達障害と精神科疾患 その2
第九章 未診断の発達障害、発達凸凹への対応
終章 療育、治療、予防について
問題自体の複雑性のためか、上手くイメージがつくれませんでした。少し専門的な用語が多く、治療の具体例や原因、対応や理論が入り混じっているので、ある程度知識がないと読みづらいということかもしれません。真摯に問題を説明しようとの姿勢だけれど、まったくの素人には難しかったというところでしょうか。
アスペルガーとはどういうものか、発達障害とはどういうものか。定義が沢山出てきます。定義をすることは問題を扱うために必要な作業です。でも、「普通」「正常」というのは定義が難しい。いきおい、「異状」「病気」を定義して消去法で普通を考えることになる。いろいろな定義をしていく結果、「普通」を狭めていることにもなります。グレーゾーンがありますから、ここまでが異常と線引きをすることは難しい。それが不安をあおることにもなっていて、一歩間違えば「異常」のレッテルを貼り、排除することで安心したいことになってしまいそうです。これは雑菌が危険、放射能が危険といわれてもどこまでが避けなくてはならないのかがわからない不安から「なければないだけいい」という考えに走ってしまうのと同じではないでしょうか。
いっそ、「誰でも少し異常」があたりまえになってしまったらいい。そんな風にも思います。そうすれば自分は異常か、と悩むことも減り、異常な人も包み込んだ社会を考えやすくなるかもしれない。発達障害の話だったのですが、そんなところに考えが行き着いてしまいました。
正しい指導をすることで人間関係がよくなり、生きやすくなるひともいるでしょう。でも、できれば「治療」や「予防」という「普通でないもの」「としてではでなく、普通の中のバリエーション」として一緒に扱っていけないものでしょうか。ちょっと偏屈でへんな考え方もする私としてはそう思うのです。
紙の本発達障害のいま
2012/02/18 21:57
すご-く難しかった
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みいみい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「発達障害の子どもたち」(講談社現代新書)が、すごく読みやすく、入門書的な感じだったのに比べて、この本は、私にはすごく難しかったです。治療の具体的例が書かれているのですが・・。でも、何度も読み返して勉強していきたいです。
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