「怖い絵」で人間を読む 生活人新書 みんなのレビュー
- 中野京子 (著)
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紙の本「怖い絵」で人間を読む
2017/12/04 14:07
想像によって恐怖は生まれ、恐怖によって想像は羽ばたく。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、好評を博したNHK教育番組「知る楽 探究この世界」(2010年2~3月)のテキスト『「怖い絵」で人間を読む』がもとになっています。
「絵の視覚的恐怖」をより発展させた、悪意・嫉妬・猜疑・憤怒・傲慢・淫欲・狂気といった「人間そのものの持つ怖さ」に重点を置いています。
ルネサンスから印象派までの西洋名画33点をカラーで掲載し、それを軸に、引き出し線を用いた著者自身の手からなる詳細な図解解説を施すことで、西洋名画に秘められた「人間の怖さ」を解き明かす、興味深い一書となっています。
スペインの名匠ベラスケスによる晩年の傑作『フェリペ・プロスペロ王子』をはじめ、
ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』やレーピンの『イワン雷帝とその息子』など、
その絵が描かれた当時の西洋社会の歴史的背景、画家や注文主の思惑をあばくことで、それぞれの絵画の裏に巧妙に隠された「怖さ」のシンボルやメタファーが忽然と浮かび上がってきます。ベックリンの『死の島』は全5点のヴァージョンを比較、グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』は解体部分図の全てに解説を記すなど、カラー図版が豊富なことで、美術評論書としてだけでなく、いわゆるビジュアルブックとしても楽しむことができます。
著者が提唱する絵画鑑賞法(本文で絵が描かれた時代背景を まず“読み”こみ、その基礎知識をつけたあとで図解入りの絵を“見る”)を実践できる一書となっています。
紙の本「怖い絵」で人間を読む
2019/10/09 14:08
文句なしの面白さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い絵シリーズのファンなのでこちらももちろん面白かったです。フェリペ・プロスペロ王子の絵には可愛らしさと儚さと、深い悲しみも感じます。この本を読まなければただ可愛いとしか感じなかっただろうと思うと、知るということは大事なことだと改めて認識しました。
紙の本「怖い絵」で人間を読む
2019/01/19 14:34
生々しいが、怖くはない
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵のそれぞれが深く繋がっていることを感じる。ルブランとダヴィッドのマリー・アントワネット。ゴヤとルーベンスのサトゥルヌス。描いた人の考え方や感情が反映されているのがよくわかる。画家が過去の作品から学んでいることもなんとなくわかる。われわれは皆、繋がっているのだ。
個人的にはレーピンのソフィアが好きだ。幽閉されてしょんぼりするどころか、怒りをたぎらせるところが正に女傑って感じがする。怒ってもどうしようもないことでも怒らずにいられない。そのエネルギーがまぶしい。
絵と文章が前後するので多少読みづらいけど、カラーで大きく、たくさん絵が載っていてお得感がある一冊。
2016/01/20 16:56
おもしろい!
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投稿者:ショコラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中野京子さんの本にはまり、電子書籍で読める物は全部購入!!
フランスに住んでいて、西洋史や美術史が身近にあるということもあり、すごく楽しく読めました。
今まで西洋史を勉強したことのない人にはいいかも。
この本が西洋史探求へのとっかかりになると思います。
パート2も楽しみ。
2015/08/21 20:53
時代背景が面白い
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投稿者:こけもも - この投稿者のレビュー一覧を見る
何も知らずに見て感じることも楽しいけれど、色々な情報を知った上で鑑賞するとより世界が広がる様に感じます。また絵の説明のみでは終わらず歴史背景も書かれているので、よりドラマティックで絵画鑑賞が楽しくなります。続編がどんどん出ることを期待します。
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