シンパサイザー みんなのレビュー
- ヴィエト・タン・ウェン, 上岡 伸雄
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紙の本シンパサイザー 上
2021/12/28 14:18
アメリカとヴェトナムを重層的に描く
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイゴン陥落後にアメリカに亡命した南ヴェトナムの要人をスパイするためにアメリカに渡った「私」の回想。スパイ小説としてのハラハラドキドキ感というよりも、作者は学者でもあるように、スパイであるということの心理やアメリカにおいてヴェトナムをはじめとするアジア系がいかに扱われているかといったものをふまえ、スラップスティック的な笑いも含めて描きだしている。
紙の本シンパサイザー 上
2018/05/04 11:54
哲学的文章が延々と続き、読んでいてかなり疲れる。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学的文章が延々と続き、読んでいてかなり疲れる。ワクワクする部分が無いばかりか、掛け値なしに(笑)脱力感を保障される。内容を要約すると、祖国の為と思ってベトコンのスパイとして苦しんだ語り手は、親友・ボンを救うためアメリカへと脱出し、引き続き南ベトナム軍残党の行動を忠実にスパイし続ける。旧南ベトナム軍一派のテロ侵攻部隊と共に祖国帰還を果たすが、待っていたのは敵性分子としての「再教育」という「人格破壊」の拷問だった。語り手は、拷問の果てに、「独立と自由」のための革命が達成された時に、早くも新たな権力者・権力機構が生まれるという事実に気付くのである。最終的には、親友であり人民委員であるマンによってボンともども命は救われるのだが、マンは一貫して絶対に帰国するなと命じており、マンにはこのことが早くから判っていたのだろうか。何しろ哲学的過ぎて疲れた1冊でした。ピュリッツァー賞(新聞等の印刷報道、文学、作曲に与えられる米国で最も権威ある賞)など8つの文学賞を受賞したというが、私には全然面白くなかった。ベトナム人の視点からベトナム戦争を描いたという目新しさと、政治的意図が強く働いた結果ではと思っている。
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