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- 森沢明夫 (著)
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電子書籍あなたへ
2023/09/29 22:40
高倉健の映画
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画をご覧になった方はぜひご一読ください。文章であの映画をたどれますから。でも、知らなかったのですが、原作というより、映画のあとで書かれたらしいです
紙の本あなたへ
2018/08/02 17:23
妻の遺骨を散骨するための旅
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公倉島は富山の刑務所の作業技官をしていた。慰問で訪れた歌手の洋子と結婚していたが、妻を癌で失ってしまう。妻の遺言では故郷である長崎県の薄香に散骨してほしいというもので、さらに薄香の郵便局に2通目の遺言を局留めで郵送された。散骨と期限内に受け取らなければ焼却されてしまうという2通目の遺言を受け取りにキャンピングカーで旅に出る倉島は道中様々なわけありの人と出会い、少しずつ堅苦しい性格から開放されていく。
最初の章で、道中に出会う人たちの抱えているものを紹介する形で2章以降が旅である。1章は少し説明的であり、導入部分は少し長く感じた。物語らしく、都合よくなんらかの関係がある人と出会い、警察との遭遇もタイミングが良かったりはするが、そこに目をつぶるなら全体的にきれいにまとまっていると思う。妻が死んでなお、主人公が妻に影響を受けていく様子を感じ取れると思う。父の影響で型にはまった生き方しかできなかった主人公が少しずつ自由になっていく物語だ。
2通目の遺言に何が書いてあるのか気になって読んだのは私だけだろうか。そのカラクリは最後に明かされる。なるほど、この旅には意味があるものだ。キャンピングカーに生前乗れなかった洋子の思いが表れている。死後に骨になって一緒に旅をするとは粋である。
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