こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳 みんなのレビュー
- 大野裕
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紙の本
紙の本こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳
2017/04/07 22:11
認知療法とは何かというものに触れる1冊
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
事例を交えながら認知療法を体験してみる1冊です。
本書に記載されているように、難しそうと思ってしまうところがあり、また私はこういったシートを埋めるのが苦手なので、1人で認知療法を完遂することは非常に困難なことであると感じます。
特に解決目標を設定する際、自身に重要で解決可能であり具体性があって将来につながるものが良いとのことで、事例も載っていますが、そんな簡単にそのような目標を立てられるなら、そもそもそれほど問題が重大になっていないのではないかとも思います。
コラム法は有効かもしれません。問題となっている状況を1欄に記載し、不安が80%といったように気分を2欄に記載し、瞬間的に浮かんだ考えである自動思考を3欄に記載します。そしてその自動思考の裏づけとなる事実である根拠を4欄に、自動思考と矛盾する事実である反証を5欄に記載します。最後に根拠と反証から導き出されるバランスの良い考えの適応的思考を6欄に記載して、それによって心の変化がどうなったのか、たとえば不安が50%などと7欄に記載します。
ここで認知のゆがみが生じているのではないかと振り返ることもできます。根拠のない決め付けや物事に白黒つけすぎる思考、べき思考や極端な一般化などです。
問題を解決していく方法についても記載があります。これは5W1Hを利用して問題を明確化し、ブレインストーミングによって解決法を考え、その利点欠点を考慮してどの行動をとるか決定し、実行して、その結果を評価するという流れです。これはブレインストーミングによって案が出れば有効ですが、ここで何も案が浮かばないとなかなか解決に向かうことは難しいでしょう。
総じて素人が1人で自身の問題と向き合うのは難しいのではないかと感じます。カウンセラーなど専門家の方の助けを借りるなどして認知療法を実現していくのが現実的かもしれません。もっとも専門家の考えを知ることはできるでしょう。
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