エアマスター みんなのレビュー
- 柴田ヨクサル
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エアマスター 1 (ジェッツコミックス)
2003/01/30 12:51
空飛ぶストリートファイター・エアマスター登場!その重力に引かれるように、個性豊かなキャラクターが続々登場!!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uwasano - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストリートファイトの世界で、その華麗な空中殺法によりエアマスターと呼ばれる女ファイターがいた。無敵を誇る彼女の正体は、女子高生(1年)の相川摩季だ。彼女は5歳頃から、母親により体操の英才教育を受け、女子体操界の女王と呼ばれた。体操を過去のものとし、ストリートファイトの道へ進む摩季。心のスキマを埋めるような緊張感を求めて、強い敵を求め歩く。そんな彼女の重力に引かれるように、「勝負だ! エアマスター!」と続々と敵が現れる…
白泉社ヤングアニマル連載中の、柴田ヨクサル氏による漫画である。ストリートファイトという、殺伐となりがちな題材が、アクションとシリアスとギャグが混ざった漫画となり、すこぶる面白い。サブカルチャーを含めた今風の文化を、舞台設定やセリフの中などに巧みに取り入れ、楽しませてくれる。
エアマスターの戦うインセンティブ(動機付け)は、体操選手時代に経験した大きな緊張感を得るためである。そのために、大いなる敵・ライバルの存在が必要であるわけだが、これはスポーツ漫画の王道である。真っ当なスポーツの世界ではなく、ストリートファイトのバーリトゥード(何でもあり)の世界というのは、最近の流行か? ちゃんとした格闘技の世界にいけばいいのに…と思っていたら、第8巻で女子プロレスのリングに上がることになる。まるで『クライング・フリーマン』(小池一夫原作、池上遼一作画)である。
第1巻で、エアマスターに勝負を挑んだのは、「職業・未来のスーパーモデル」を自称する崎山香織と、個人情報誌によりエアマスターを呼びだした三節棍の使い手・時田伸之助。
崎山は、摩季の空中戦を避けるため、天井の低い地下道をストリートファイトの舞台とした。この場面で、アニメ「蒼き流星SPTレイズナー」を思い出した。主人公の操る機体・レイズナーは、通常の3倍速のスピードで飛び回る能力(V−MAX)を持っていた。このレイズナーと戦うにあたり、狭い限定空間に浮遊機雷を浮かべて、その動きを封じた死鬼隊という敵がいた。エアマスター=レイズナー、崎山=死鬼隊に当たる。舞台設定で有利不利を操る崎山の頭脳プレイは、エアマスターに撃破されてしまう。しかし、崎山は敗退しない女だった。単なる頭脳派、単なるサブキャラでないという、そんな崎山が主役級で大活躍するのは第8巻である。
第2巻以降、「敵のインフレーション」と言われる、次から次へ強敵が現れる展開が続く。伸之助の三節棍みたいな武器らしい武器だけじゃなく、BMX(自転車)やら花火やらを使った格闘家も登場する。BMXの競技をテレビで見たことがあるが、格闘技に使うのは珍しいと思う。漫画だけか。
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エアマスター 11 (ジェッツコミックス)
2003/07/15 18:06
超個性派・ゲーム感覚のストリートファイター達
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投稿者:uwasano - この投稿者のレビュー一覧を見る
深道ランキング20位から11位までが集まる専用のストリートファイト場は、ビルの屋上だった。そこにいたランカーの17位、15位、14位、11位を倒したエアマスター・摩季。しかし、突然現れたヤル気満々のランカー6位=駒田シゲオの乱入により、本気を出さなかった摩季は倒されかける。この闘いは摩季と中ノ谷美奈との接触により、中断されてしまう。翌日、偶然ゲームセンターで相まみえる摩季とシゲオ。そこで繰り出されるエアマスターの新必殺技とは?
エアマスター達が深道ランキングの上位ランカーに接触する第11巻である。他の格闘漫画やスポ根漫画とは、一線を画する漫画「エアマスター」の醍醐味を味わえる。
スポ根漫画では必殺技の特訓や修行のシーンがありがちだ。主人公の「努力」「根性」を体現させた特訓により、「勝利」という果実を得るという因果律のパターンだ。しかし、「エアマスター」は違う。この物語は言わば「ゲーム感覚」なのだ。
思えばこの物語は当初からゲーム感覚だった。例えば、坂本ジュリエッタとの決闘前(第4巻)、摩季は父・佐伯四郎に対し、「1日でレベルあげたいの」というセリフとともに、スパーリングを行う。この時、摩季は闘いのノリとヒントをつかむのだが、特訓・修行というイメージではない。また、女子プロレス編(第8巻)の時も、リングに上がる前日までゲームセンターで遊んでいるという、日常生活のままだった。特訓・修行などやってない。格闘技における摩季の天才性を表現しているという意味以外に、次のように解釈が出来る。
坂本ジュリエッタとの決闘も、佐伯四郎とのスパーリングも、ゲームセンターでのゲームも、女子プロレスでの闘いも、全部「ゲーム感覚」なのである。ライバルに勝つことを人生の唯一の目的とするような、競技に命をかけるというような、梶原一騎漫画のスポ根のノリではないのだ。ストリートファイターと接触したらどう反応するか、というゲームをやっている、ゲーム感覚のノリなのだ。
この第11巻で登場するランカー10位=カワハラやランカー6位=シゲオは、「ゲーム感覚」を受肉化したようなキャラクターである。拳闘の技を持つカワハラは、自分の格闘スタイルをシューティング・ゲームに例えている。そして、何といってもシゲオだ。格闘ゲームのキャラクターであるアキオ(モデルは「バーチャファイター」の晶)を師匠と呼び、自身を「実写版アキオ」と名乗る彼は、まさにゲーム性を具体化したものだ。彼ら超個性派のランカー達は、ストリートファイトをゲーム感覚で行い、戦う時も楽しそうだ。こんなゲーム感覚そのもののキャラは、梶原一騎漫画には出てこない。
「エアマスター」はゲーム感覚を体感する漫画だったわけだ。スポ根のノリだけ慣れている人の場合、この漫画に取っ付きにくいかもしれない。しかし、このゲームのノリも慣れるとけっこうハマる。
第11巻のラストで摩季と対峙する敵は「忍者」だ。これもゲームのキャラみたいだ。
エアマスター 17 (ジェッツコミックス)
2003/02/22 02:52
役者、出揃う。
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投稿者:獅子丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如として現れた「深道ランカー狩り」。その行方を追う屋敷(元1けたランカー)。屋敷はランカー狩りらしき人物が2人のランカーと接触しているところに遭遇。その内の月雄(ランク22位)とはいとこ同士。屋敷は幼い頃月雄にいじめられ続け、12歳の時決闘を申し込むも負けた。以来10年ぶりの再会。怨みを晴らそうとランカー狩りを狩る事もそっちのけで月雄に挑む。もう一方の男ルチャマスター(21位)が痺れを切らしランカー狩りに攻撃を仕掛け、4者入り乱れる…。
11巻で屋敷と月雄の関係が明らかになりましたが、この時は屋敷自身全く認識していなかった「月雄に対する絶対的な恐怖」。これが露見されます。PTSD。屋敷の場合は月雄による長年のいじめが原因ですが、事故や災害の被害者にもこの症状がみられるそうです。心の奥底に根を生やし精神を蝕む。厄介ですね。いざ月雄を目の前にすると過去の悪夢がフラッシュバックし何も出来なくなってしまう。無情ですね。
その頃、ジョンス・リー(2位)と渺茫(1位)の戦いは尚も展開し続けていた。白熱さを増し、熾烈さを極め。皆口由紀(4位)、小西良徳(3位)、「エアマスター」相川摩季もそれぞれの思惑を胸に見守る。八極拳士であるリーの「一撃必殺」を既に2度も受けきっている渺茫。しかしダメージの欠片もない。リーは苦戦を強いられていた。防御も意味を為さないほどの渺茫の矢継ぎ早の攻撃を受け続けさらに窮地に追いやられるリー。と、渺茫の虚をつき、すぐさま自身の「最大の勁の一撃」を放った。…2人の壮絶な戦いは決着を迎え、早々に深道達も現場に駆けつけた。
「おまえは人間(ヒト)なのか?」
終わりを告げた戦いの場でリーは問う。
「ヒトだ」
深道が言う。
「人間の域は越えている」
呆然の一同。
そう言い残し渺茫は立ち去った。
本当に人間ではないのかもしれないですね。肌の色にも自身にも生気は感じられません。表情1つだけですし。それはそれとして対決後の渺茫の言葉、「おまえは○○にも見せる価値がある」。彼の頭の字を見て気にはなっていたのですが…。
一足先にその場から立ち去っていた小西はビルの屋上(20位から11位までが集まる専用のストリートファイト場)で修行の旅から戻ってきた時田に出会い、程なくして戦いの火蓋が落ちる…。
時田のトリッキーな動きそして攻撃に終始翻弄されっぱなしの小西。攻撃を受けた事は分かっても“何を”されたかは理解出来ていません。驚くほど腕を上げて帰って来ましたね。
今巻のラストでは「深道ランキング」でさえも次巻から始まる新展開の「手段」でしかなかった事が明らかに。その「目的」の内容とは…!? それはご自分の目で確かめてみて下さい。
私自身も次巻が待ち遠しい限りです。
エアマスター 10 (ジェッツコミックス)
2003/02/14 12:49
深道ランキングに参戦するエアマスターたち
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投稿者:uwasano - この投稿者のレビュー一覧を見る
エアマスターの妹・佐伯みおりの前に現れた怪しい男・深道は、ストリートファイトのランキング“深道ランキング”の主催者だった。52位と46位のランカーをみおりと戦わせた深道は、その後、武月雄・三島麗一・ルチャマスターの前に現れ、また、北枝金次郎・長戸の前に現れて、彼らを深道ランキングに誘い出していく。
一方、みおりのカタキ討ちのために街に出たサンパギータ・カイは、エアマスターを探していた深道ランカー9位の男・屋敷と出会う。浸透勁の使い手である屋敷の導きにより、カイとエアマスターもまた、深道ランキングに参戦する…
今までのエアマスターの物語は、このランキングをやるための序章だった。黒正義誠意連合(金次郎)も女子プロレス(カイ)も、この深道ランキングの物語に収斂されていく。深道の手により、参加ランカーの順位付け・ネットを使った実況中継・ランカーには賞金といったシステムが、秩序立てられていく。
この「エアマスター」は計算されつくされた物語だ。第1巻のp27に「金もらえるワケでもないのに(ストリートファイトをしかける)」というセリフが出てきた。今回、このセリフが伏線であったことがあきらかになる。賞金という新たな動機付けにより、ランカー達に接点が与えられる。エアマスターもカイもカネ目当ての参戦ではないが、相手もそうだとは限らない。「ワイはストリートファイトで家建てるんや」(第10巻p108)というセリフも出てくる。この新たな動機付けは、本来の戦う必然性の無い者どうしが戦うという効用を持つ。意外な出会い・戦いの面白さが増えることになる。
今回、崎山と入れ替わるように、カイが登場し大活躍する。第9巻でエアマスターとリング上で互角に戦い、ストリートでは軽く山木田を倒している。この時点で、兄・ルチャマスターより強いのが分かるわけだが、深道ランキングでも兄より上位となる。今回、屋敷に対して、兄の技=超至近高速ソバットを使い、エアマスターのように空を飛びまわるという、すばらしいファイトを見せる。崎山と入れ替わりにカイが登場する意味も、計算されたものだ。第11巻で、エアマスターの必殺技が登場するのだが、カイはその解説を披露し、その技の名付け親になる。崎山にとって難しい役目なので、カイと入れ替わったものと考えられる。計算高い!
エアマスター 8 (ジェッツコミックス)
2003/02/05 12:06
女子プロレスに参戦するエアマスター摩季と崎山のタッグ“ファミレスラーズ”
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投稿者:uwasano - この投稿者のレビュー一覧を見る
崎山の前に現れ、彼女を組み伏せた女・芹口トミコは女子プロレスラーだ。トミコは崎山をタッグのパートナーに誘うのだが、崎山は拒否してしまう。通りがかりの摩季を、トミコと戦わせたところ、トミコは全治1カ月のケガを負う。
トミコから虎のマスクとウェイトレスのコスチュームを渡された摩季は、崎山とタッグを組み、女子プロレスのリングに上がる。チーム名はファミレスラーズだ。彼女らの前に立ちふさがる崎山の宿敵とは? そして初登場する新たな敵とは?
崎山が大活躍する第8巻である。第1巻で崎山が摩季と対峙し、摩季にいいかけたセリフがある。「あんたは羽をむしられた○○」というセリフで、「○○」の部分を考えている最中に、あっさり摩季にやられてしまった。この第8巻では、第1巻で中途半端だった崎山のセリフ回しの魅力が、プロレス特有のマイクパフォーマンスや、宿敵と対峙した時の人生哲学の発露場面で、ふんだんに発揮される。
そんな崎山の姿=根性を見た摩季は、その眼を燃え上がらせ(p119、p136)、本格派格闘技タイプのタッグチームを、得意の蹴りと空中殺法で軽々と撃破してしまう。決勝戦に進出したファミレスラーズは、早瀬実緒&サンパギータ・カイのオールジャパン女子のチャンピオン・チームと対決する。その戦いは、第9巻に続く。
昔から漫画を読んで疑問に思っていたことがある。「本当に強い人はどこにいるのか問題」である。漫画『グラップラー刃牙』(板垣恵介著)で、地下闘技場に集まった格闘家達は、プロレスラーや横綱力士、オリンピックのレスリング選手等、それぞれ格闘技のプロが多かった。本当に強い人間は、プロ格闘技の道に進んでいるという、真っ当な流れだ。喧嘩ヤクザや暴走族もいたが、これも分かる範囲だ。
『エアマスター』の登場人物はどうか? 職業としてはゴーストライターやプロモデラー、東大を目指す浪人生もいる。強いのに、プロ格闘家の道から外れた進路にいるという、人は見かけによりませんという面白さだ。
しかし今回の敵はプロレスラーだ。このままプロ格闘技の世界へ飛翔してしまえば、『あしたのジョー』の流れだ。真っ当なスポーツ漫画に突入することになる。ところが『エアマスター』はその流れにのらない。あくまでストリートファイトをメインストリートとした物語だった。ストリートファイトの強弱のランキングを作る人物の登場により、物語が秩序立てられていく。『刃牙』のようなトーナメントで勝敗を決めていくのではなく、強弱のランク付けをするという、偏差値競争をほうふつとさせる物語に突入する。エアマスター摩季も、サンパギータ・カイも、その流れに巻き込まれる。予想を裏切る展開が、この漫画の面白さである。
【期間限定無料】エアマスター(5)
2015/12/22 13:23
蓮華かわいい
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
蓮華がかわいすぎる。格闘ものだし、いくらヨクサル作品といえど、続きは買わないだろう、と思っていましたが…。気になる!
【期間限定無料】エアマスター(3)
2015/12/22 09:41
どんどん面白くなる
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
一巻より二巻が、二巻より三巻が面白かった。何気ないけど、肝試しの話みたいなのがちょいちょいあると嬉しい。
エアマスター 16 (Jets comics)
2002/08/03 19:36
深道ランキング頂上対決!
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投稿者:秋生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小西との戦いでボロボロになった坂本ジュリエッタに押し倒されたり、合コンの席に何故か深道弟がいて戦うことになったり、相変わらずバトル三昧(?)のエアマスターこと相川摩季。色恋沙汰に目もくれず戦っているエアマスターはカッコ良いけれど、初期の頃のかわいい一面が見られなくなってしまい少し残念。
16巻では遂にランキング1位の渺茫が登場。2位の八極拳使い・ジョンス=リーと戦うことになる。得体の知れない渺茫にリーの拳は通用するのか? エアマスター史上最も注目されたバトル(の一つ)だと思います。
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