アドルフに告ぐ 手塚治虫文庫全集 みんなのレビュー
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アドルフに告ぐ 1
2016/04/14 17:34
面白い!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦時の空気を知りたいと思い、今更ながら手塚治虫さんの有名作品を読む。
やはり天才。代表作以外も面白い。
手塚治虫さんの好きなところは、
善悪の二元論でなく善人と悪人が入れ替わったり、輪廻転生して繰り返したり、簡単な正義で終わらせないところ。
もちろん善いことは善いことである。
でもその善行は本当に人のためになっているのか?なんて考えてしまうと思う。
当時の特高然り、共産党員然り。
そんなことを言っていたら前に進むのが怖くなるが。
結局、目の前の自分なりの正義に一生懸命になるしかないのかなと。
でもやはり、戦争にはしたくないな。
アドルフに告ぐ 3
2022/11/06 18:12
ウ戦争のこの時代に読みたい大人の作品でもある
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
全三巻、堂々の完結。久し振りに再読し、伏線がしっかり回収されている点(尤も、作者によれば物足りない点は多々あるとのことで(440~451頁参照)、それはその通りかと)やヒットラーの孤独面やアドルフ・カウフマンの情欲面(例えば、「お袋があんな日本人に毎晩抱かれているなんて断じて許せん!!」(207頁)など)がしっかり描かれている点に今回改めて気づき、さすがの一言。320頁のヒットラーのセリフは、現在で云えばウ戦争の原因を他国のせいにするPの責任転嫁状態と正にモロ被りであろう。 それにしても、いつ峠の腕は治ったのか(233頁)と彼の娘はその後どうなったのか(382頁、387頁)が、細部としては気になった次第(評者私見のみ)。
アドルフに告ぐ 2
2022/11/03 22:46
めまぐるしいストーリー展開で上々の面白さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
多彩な登場人物が織りなすストーリーの面白さを堪能。ご都合主義的な箇所には目をつぶるとして、さすが手塚治虫という一作。ただ、以下の諸点はかなり「?」でしたが・・・
・(71頁)「妹さんを殺す」なんてとあるが、そんなこと前の箇所では何も言及がない。
・(262頁)「無二の親友」とあるが、その父親を殺したことへの韜晦等が何もないというのは、明らかにおかしい。また、279頁に出てくるような手紙をよく冷静に書けたなというのが率直なところ。
・(275頁)この程度のキャッシュなら持って逃げれたはずで、リアリティーに欠ける。
さてさて、いよいよ第3巻。今後の展開が楽しみである。
アドルフに告ぐ 1
2022/10/30 15:58
改めて感ずる手塚治虫のスゴさ
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投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤原辰史氏の『歴史の屑拾い』を読み、本書を再読したくなって購入。昔、単行本の初版時に購入して読了済みであったのだが、ヒトラー出生の秘密ネタ以外のストーリーをすべて忘れていたことに愕然。(歳はとりたくない・・・)こうやって読み返すと、マンガそのものの限界はありつつも、一方でその特性が見事に発揮された堂々たる大河マンガではないか。文庫本なので描画の迫力は減殺されるが、その点は作品の成否とは関係なし。(保管場所を多少なりとも節約できる点はよい。)
2016/08/05 21:59
戦争は終わっても
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投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アドルフの人生が終わりを迎えた。戦争は終わったが、新しい戦争が始まる。ユーゲント時代に殺したユダヤ人の息子、もう一人のアドルフに家族を虐殺され、自身も死ぬ。最後まで生き残ったアドルフも、自ら手を汚し、迫害したパレスチナの「テロ」で死ぬ。三人のアドルフに関わり、苦境を生き抜いた主人公も、老境に差し掛かり一冊の本を書き終える。三人のアドルフが死んでも、彼らと同じ因縁を持つ者たちの物語りは続くよ思われる。
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