碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- みんなのレビュー
- 犬童千絵(著者)
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2019/04/29 14:02
女王陛下、泣いて腹心を斬る
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
…とは言ってもセンムトを本当に斬って捨ててしまうわけではないよ。
玉座を望み、玉座を手中に収めたハトシェプスト公。
女王ながらにファラオ(世俗を離れた正に現人神)という自己矛盾を抱えつつも、エジプトの元首として外交という名の荒波に乗り出す。
いまだ政務は盤石ならぬも交易の急拡大を目指し、国は急激に潤いつつある。
類いまれな目利きで、商・工・財とあらゆる方面に通じるパネヘシの助力を得て。
王家の谷の神殿造営を巡り意見の相違が目立つセンムト、両者の裏にあるのは忠義かそれとも王政の転覆か。
復興されたツミラト運河、難工事と国家財政を揺るがしかねない大博打。
どうせ具体的な史料は少ないのだからもっと丁寧に描いてしまえばいい。このあたり、若干の端折りと粗さ、構成のスキも目立つ。
すっかり忘れられていた次代のトトメス王、その苛烈さは混沌をもたらすか強き国を取り戻すか。
母とその嫡子、アメン=ラーの息子としてこの先生きのこるのは果たして。
2018/07/21 17:42
女王陛下の男装解禁
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
五巻にしてようやく「男装の女王」解禁です。しかしながら、まだまだ道は平定でありません。
忠義者気取りのボウズ頭に、まだまだ幼年のトトメス三世をかどわかす策謀。
(なお、この時代にはまだ皮のよろいはありません)
ついには本巻でファラオであると宣言。これ以降は、男装がハトシェプスト女王の正装です。
物語は折り返し地点、この先には玉座を狙う悲しい争いが…。
2018/07/21 16:23
女王陛下とどめを刺す
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
武力で対向できなければと、策略を巡らせるハトシェプスト妃。
しかし、実力でも権勢でもトトメス二世には及ばず、様々なものを守るため跪いて王に自ら抱かれる事を懇願します。
しかし、ここまでエロさを感じさせないのも珍しい…。
当時は女系重視が形骸化していたそうです。けれど、膂力では元から男王に敵いません。
だから唯一の女王として名を残せたわけですが、ここへきてこの展開には少し取って付けたような違和感も。
そして、苛烈さを極める青年王・トトメス二世。
ごく短い治世で終わったのは、流行り病かあるいは謀殺でしょうか。
なお、この時代には未熟な果実からシアン化物を精製する事は行われていました。
現実のそれは急性毒性で、中和剤の服用で無毒化ということもありません…。
このあたりはもう少し煮詰めて、謎のまま終わっていれば良かった。
2017/05/24 00:23
キャラクターが薄い。
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投稿者:toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代エジプト時代の女王、ハトシェプストの物語で、1巻は、父王トトメス1世と母親が逝去し、異母兄のトトメス2世と結婚し、喧嘩する、という段階。
絵は綺麗なんですが、登場人物のキャラクターが一面的で薄い感じが否めず、百科事典の人物紹介を読んでいるような気分になります。
1巻の内容はハトシェプストの若い頃を駆け足で紹介していて、じっくりとキャラクターを描けなかったのかなー、とも思うので、2巻以降に期待します。
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