首斬り朝 大合本 みんなのレビュー
- 小池一夫, 小島剛夕
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電子書籍首斬り朝 大合本 2
2022/03/02 12:17
女絵師
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
女絵師の話が非常に印象に残った。作品の中に出てくる無残絵は実際に絵金等によって描かれていたものであるが、女絵師の生い立ちと朝右衛門自身の生い立ちをからめて、大変うまくストーリー構成されている。できの良い短編小説を読んだような気がする。
電子書籍首斬り朝 大合本 1
2022/03/02 12:16
朝右衛門版罪と罰
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝右衛門版罪と罰
「朝右衛門版罪と罰」といった趣の作品があり、現在でも刑事裁判の話題となる刑罰の役割目的とか死刑の役割 不可逆性について、奉行と朝右衛門に会話させている。なかなかに興味深い話である。小島剛夕の作画は劇画風ではあるが、他の作品よりもやや丁寧に描かれていて粗さが控えられているので好感が持てる。
電子書籍首斬り朝 大合本 3
2022/03/02 12:18
老役人の悲哀
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
老役人の悲哀
東矩弥次郎の話が身にしみた。司法役人の本来の役割は犯罪の未然防止にあると正論を述べる朝右衛門に対し、老役人の悲哀 司法制度の不備を述べる場面は、大いに感銘を受けた。単なる首切り場面の描写にとどまることなく、社会制度の不備を告発しているところなど読み応えがある。
電子書籍首斬り朝 大合本 4
2022/03/02 12:19
笠次郎 新子夫妻
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
笠次郎 新子夫妻の話がとても良かった。今までの巻では、殺伐とした朝右衛門の話の合間にこの二人の話が息継ぎのように入っていたのだが、この最終巻に至っては、準主役のような位置づけになっている。作者も人情噺のほうが書きやすいのではないと思わせる出来である。最終巻最終話を力作ではなく「咳」という力の抜けた作品で〆たのは、考えあってのことだろうか?
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