0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポもいいし、見習いというのもおもしろい設定です。にくめないなぁ、と思っていたら、父子の方かな事件に、…という進み方も良かったです。それと、ネタバレなのでかけませんが、ラストはえー、でした
タイトルに偽りなし
2021/08/08 14:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
見習いヤクザコンビの誘拐劇。地上げ屋の嫌がらせを受ける自動車部品の親子と、ヤクザコンビの上司が当てた宝くじの当選金の行方をめぐるサイドストーリーと、メインストーリーが最後に気持ちよく噛み合っていく。こんなに爽やかな結末を迎える犯罪小説があっていいのか。
大森望さんの解説に書かれているタイトルの由来にまつわる裏話にも納得
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつかの展開を並行的に書いて、最後にうまくまとめてた。
主人公の二人が、若くて学が無いっていう設定なのに、
妙に難しい言葉を知ってたり、
普通じゃ思いつかないトリックを考え付いたりっていうのはご愛敬か。
投稿元:
レビューを見る
会話文と情景描写のバランスが良くて読みやすい。理詰めミステリでよくある淡々とした文章とは違う、好みな感じだった。
展開、ギャグセン、疾走感のある筆致、とにかく面白かった!最後の最後までどう終わるのか予想がつかずドキドキしながら読んだ。起承転までかなり笑える。結はふつう。
投稿元:
レビューを見る
思いの外読み終わるまでに時間がかかった。ので、折角の作品のスピード感が体感できず、ちょっともったいないことをした。一気呵成に読んだ方が絶対楽しめたと思う。
間延びして読んだ印象で言うと、稲村のジイさんの話はいらなかった気がする。警察の追及も中途半端だし、誘拐された人質が謎解きするのも不自然だし。
あと、悠人のキャラが良く分からない。良い人っぽく描かれているけど、宝くじの賞金を手にしても真っ当に生きていけるかどうか疑いたくなる、何となく敬遠したいタイプ。このあたりが読むのに時間がかかった理由かな。
投稿元:
レビューを見る
このミス大賞の作品
ヤクザになりかけの若者たちが主人公。
身代金受け渡し場面が先にあって、それは被害者目線だったから犯人捕まえてなんぼだけど、主人公目線だとうまく身代金は回収しないといけないんだよなぁなんて考えたり。
そしたらあれ?どこで何が起きたの?な展開にコンフィデンスマン的な形勢逆転があってスカッとした。
部品工場の親子とか、宝くじとか、伏線もちゃんと回収されてるし、意外に面白担当かと思った人がすごいことしてるし、けっこう頭使って面白かった
投稿元:
レビューを見る
大賞受賞作品
構想よし 読みやすさよし
格調高いというわけにはいかないが よく練られている印象
期待の作家です。
投稿元:
レビューを見る
テンポよく話が展開し、ライトでポップな読後感で良かった。
ミステリーに慣れているとある程度読めてしまう部分もあるが、
複雑さもなく誰でも楽しめるのではないかと思う。
帯に群像劇という言葉があったが、
どちらかというとスティングや、ロックストック&トゥー・スモーキング・バレルズのような心地良さがあって物語を楽しめた。
欲を言えば、それぞれの視点での締めがあるとなお一層物語と世界観を楽しめたと思う。
投稿元:
レビューを見る
このミス大賞受賞作。
…だから手に取ったわけじゃないんだけどw
初めて読む作家さんだけどライトに楽しめるかなーと思って買った。
まぁそういう時はハズレも多いのだけれどw今回は大当たり。この作家さん、これからも追っかけようっと。ついったやってるらしいのでそっちも。
ヤクザ(未満)にチンピラ二人に好感触。
何も考えてなくて、突拍子もないこと言い出す軽い奴…に見えて有言実行しちゃう悠人がかっこよかった。はちゃめちゃで危なっかしいんだけどキモは掴んでるみたいな。
それに生々しいのは出てこないし、まぁ上層部になったらそれだけじゃ済まないのかもしれないけれども、とりあえずこっち側で出てくる人たちみんな「まとも」。
意外に春香のおばあちゃんも「まとも」だったし。
しかし最初のコールタール撒き散らし事件でさえも彼の仕業だったとは…!
種明かし編になったら、ちょ待って嘘どっから騙されてた?!って。でも小気味よかった。小さなエピソードも気をつけて読んでいたのにそんな意味があったとは…!
お父さんに残した手紙も変だったのはわかったけど、じゃぁどうやって?これは菜々美だとわかっても、身分証明書も偽って?悠人もグルだったとは思えなかった…!
あと牛村はどうやっても牛山のビジュアルで脳内再生してしまう。
宝籤の当選番号を見て当選を知るときの真二の反応がよくわかった。頭ではわかってもそれが意味するところと現実が合致しなくて認めようとしなくて「え?え?」ってなるやつ。
最初の偽装誘拐の時、車が止まっては進み、止まっては進みやってた意味がわかった時思わず吹き出してしまった。
ラストもよかった。
"ごちゃ混ぜでやってみるか、と真二は思った。自分ひとりでメシを食っても腹がふくれるだけだけれど、こうして三人で食えばそれだけで楽しい。人生もひとりより、ごちゃ混ぜの方が楽しそうだ。"
大きな物語が終わりに差し掛かったとき。
読んでる方も、どうしたって終幕も雰囲気を感じ取るんだけど、そのタイミングでよくあるのが
「大団円!」って雰囲気を作り出そうとするような…明るい、浮かれたような空気?
私はあれが苦手で。
ドラマとかでもよくあるでしょ。もちろん終わりは明るくていいんだけどわざとらしいというか。
終わりかたがくどくなるというか…うまくいえないが…どんだけ悪態つくんだ私は…
今回はそれがなくて、真二がぼんやり思った通りなんとなーくごちゃ混ぜでやって行くのかなって自然に思えたの。このメンバーも飾ってなくて好きだし!
次回作もチェックしよう!
投稿元:
レビューを見る
ヤクザの麦山組が経営する会社・新明興業に社員としている真二と悠人。ある日、組長の友人(金貸し)に会おうとすると、そこには死体が。他にも、自営業の親子が詐欺に遭ったり、宗教団体の孫娘を誘拐しようと計画を立てたりと様々な事件が後半に絡み合ってくる。
第19回の「このミステリーがすごい」大賞で文庫グランプリを受賞した作品です。
題名の通り、誘拐を企てて、実行するシーンはもちろん描いていますが、それだけでなく詐欺や殺人といった一見関係のない出来事が次々と登場します。それが話の後半になって、どのようにして集結していくのか。後半になるにつれて、まだバラバラだけど大丈夫かな?と思っていましたが、最後の章で一気に回収していくので、痛快でした。
主人公は、ヤクザの下っ端の真二と悠人ですが、サブストーリーとして、部品店を営む親子と警察の物語がちょこちょこ挟み込んでいきます。
誘拐の話は中盤あたりで、前半は主に詐欺や殺人事件を描いています。なので、前半あたりで、誘拐の話がなく、別々の物語が同時進行で進むので、予測不能でした。
ヤクザをメインに描いていますが、暴力といったシーンは特になく、シリアスよりもコミカルさが優っていて、愛らしさもあって、面白かったです。
誘拐のシーンですが、宗教団体側と犯人側の2つの視点があります。実行の裏側でどのように繰り広げていたのか、本編とメイキングのような楽しみ方ができ、ハラハラ感もあって楽しめました。
そして、誘拐の結末、殺人事件の真相、詐欺にあった親子の運命。これがどう絡んでいくのか。先の見えない展開に不安もありながらも、最後は人情も加わって、痛快でした。
小説ならではの楽しみ方があり、映像化すると、これは楽しみが半減するのでは?と思うくらい、色んな仕掛けが施されていて、驚きでした。読むにつれて、なんとなくこうなのでは?という展開を想像を膨らませていましたが、想像以上で面白かったです。
作者は現役の医師ということで、そういった知識は散りばめられていませんが、話の展開が面白く、今後どのような作品を書くか楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
「やめられない、止められない」
は、なかったけど、よく考えられた構成の話で、読み終わったあとの、達成感あり。
面白い。
投稿元:
レビューを見る
会話も面白く、キャラクターも良く、とても読みやすい。身代金のトリックもとても驚いたが、その後にそれ以上の驚きが待っているとは思いもしなかった。
荒木田の後の2枚を二人が買っていて、そして植草菜々美も宝くじを買っていた。そして代わりに賞金を受け取ってもらうために"身代金を払わせる"という状況を作り出す。
見事としか言いようがない。
大森望氏が言っている通り、
「いやもう、すっかり騙されました」
誘拐ものは今ではなかなか新しい良いものが出ることは少ないが、この作品は素晴らしい。
この二人(三人?)のバディものをもっと読みたいし、平居さんの第二作にも大いに期待。
投稿元:
レビューを見る
2021.05.05.読了
期待し過ぎてしまいました。値段も高かったし(汗)
だから、星3ツ。
連作ではなくて、3ツのストーリーが同時進行していてお互いに関わってくるというスタイルの作品。
悪くはないんだけど、決定的に面白くない。
理屈は通ってるけど、こんな事実際には無理。
テンポがいいようで悪い。みたいな。。。。
この作品は絶対オススメしません!なんてことを言えるわけではなく。
人によってはすっごく楽しめちゃう!騙された!面白かったぁ。となる方もいらっしゃるかも知れません。
ちなみに詳細な設定やストーリーは予測できませんでしたが、途中、結末に来るポイントはつかめてしまいました。騙されずに読了してしまいました!
投稿元:
レビューを見る
登場人物がどういう風に交錯するのか、
考えながら読んでたつもりだったが、
いつの間にかストーリーに入り込んでた。
読み終わってようやくタイトルの意味が分かった。
ヤクザものだから、ぜんぜん甘美じゃないと思ってたけど。
ストーリー展開は面白かった。
カラクリに意外性はそこまで感じなかった。
読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
群像劇のように何人かの視点に分かれて展開される物語、終盤まで積みかさなる問題がどのように解決されていくのか予想をしていましたが見事に裏をかかれました。
読み始めたら止まらない面白さでさらりと読むことができました。