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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/01/19
- 出版社: 岩波書店
- レーベル: 岩波科学ライブラリー
- サイズ:19cm/160,3p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-029716-5
紙の本
あつまる細胞 体づくりの謎 (岩波科学ライブラリー)
著者 竹市 雅俊 (著)
体をつくるためにどうやって細胞が集まるのか。素朴な疑問にはじまり、著者はついに細胞間接着分子「カドヘリン」を突き止め、体づくりのさらなる深みへ。絶え間ない謎解きのプロセス...
あつまる細胞 体づくりの謎 (岩波科学ライブラリー)
あつまる細胞 体づくりの謎
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商品説明
体をつくるためにどうやって細胞が集まるのか。素朴な疑問にはじまり、著者はついに細胞間接着分子「カドヘリン」を突き止め、体づくりのさらなる深みへ。絶え間ない謎解きのプロセスを緻密に追う。【「TRC MARC」の商品解説】
細胞は、自発的に「あつまって」私たちの体をつくる。いったんバラバラにしても、また集まる。でも条件を変えると、集まらない。なぜ……!?素朴な疑問にはじまって、著者はついに細胞間接着分子「カドヘリン」を突き止め、体づくりのさらなる深みへ。絶え間ない謎解きのプロセスを緻密に追い、発生の妙へと読者をいざなう。【商品解説】
目次
- はじめに
- 1 細胞はあつまる
- 器官の発生
- 器官の基本構造
- 細胞は勝手に集まる
- カルシウムイオンの重要性
- 発生のやり直しか?
- 細胞選別現象の謎
著者紹介
竹市 雅俊
- 略歴
- 〈竹市雅俊〉名古屋大学大学院理学研究科博士課程退学。京都大学名誉教授。理化学研究所名誉研究員。文化功労者、米国科学アカデミー外国人会員。朝日賞、日本学士院賞、日本国際賞等受賞。
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紙の本
細胞はどうやって接着しているのか。
2023/09/05 15:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単細胞から多細胞へと生き物が進化してきたなかで、「細胞同士がくっついて離れない」のは最初の重要な段階だろう。本書は日本での「細胞接着」の研究を引っ張った著者が自身の研究分野を振り返ってまとめたものである。
何十年か前の研究の話から始まるので、今では当たり前になった技術などが「最先端」として登場するなど、その時代を知る人には懐かしい部分も多いと思う。その中に変わらない「研究の進み方・進み方」も読み取れる。複雑な多細胞生物の成り立ち、細胞間のつながりがどうなっているのか。「細胞は何で接着しているのか」という問いから始まった研究の現在までのストーリーが分かりやすく解説されている。
著者が接着物質を探し出す過程で「試薬の組成が違うので実験が再現できなかった」という話があった。著者は学生の頃から「とにかく最初は組成を知るためにも自分で最初は調整する」と教えられたので原因を突き止めることができた、というのだ。学校で「なんでこんなめんどくさいことをするんだ」と思ったことが実はとても重要な基礎だった。思い当たる読者もいるのではないだろうか。
この分野の生物学の先端を研究しようとする若い人には「温故知新」の内容でもあろう。
紙の本
細胞が集まって,器官を作るのはなぜ?
2023/07/25 15:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノホホン - この投稿者のレビュー一覧を見る
海の動物カイメンを,布で包んで絞ると細胞がバラバラになる。
バラバラにされた細胞は,時間がたつと自然に集まって
上皮や骨格からなるカイメンの体が再びできるという。
動物の細胞はバラバラになっても生きることができるが,
自然に多細胞体に戻ろうとするということらしい。
どんな作用が働いていて,どんな機構が起きているのだろう。
本書は細胞が集まり,特定の細胞同士が接着するために鍵となる物質を
探求した研究の物語。
今後も研究は続いていくのだろうが,ここまで解明してきた研究者に
敬意を表したい。
そして,生命の精緻な仕組みには,いつも感心させられるばかり。
本書はやや専門的なので,理系の人向きかな。